書きなおしたい話

 ダメだコレ。そう思ってしまった時、その作品はどうするでしょうか。


 ものの本には「それでも仕上げろ!」とか書いてある。確かに中途で放り出すのはイカンだろうけど、俺達の戦いはこれからだ!とばかりに投げ遣りな終了はもっと印象悪いだろ、と思うのです。ダメなもんはダメですよ、途中で気付いたんなら、最初から書き直すかすっぱり棄てた方がマシだと思う。いや、私の更新停止はそのものズバリで止まってるだけだからねっ! ダメっていうんじゃないからっ! デスゲスライムの改稿だって、諦めたらスッパリと改稿前のも入れて一応終了させたでしょ!?


 ……気を取り直して。


 小説は、連載でない限り、普通は終了した物が単行本として世に出るはず。

 下書き状態の公募用原稿なら誰かに見せる前にダメなモンは棄てられるわけで。


 なにより、なんの為に編集者が居るのか。作者が途中でダメだと気付くよーな駄作は、企画の段階でプロの編集が読めば見抜けるだろうし、プロの編集に問われる能力はソコだろうから、本業作家になったら関係なくなる事だと思うんだ、途中でダメと気付いたらどうする?なんて悩みは。その為の企画会議でしょう。


 SNSではそこが不利になるなぁと思った。利口な人は、書き終えた作品を小分けで投稿するっていう話だし。ほんと、利口だなと思う。

 連載途中でダメと気付いても、どうにもならないんだよなぁ。


 それの実例が「文香さんはーー」なのですね。なんとかカタチを付けて続けてはいるけども、まだまだダメであるですよ。やってるコンセプト自体ではなく、あれは媒体違いな手法だったと気付いたというか。レイアウトでなんとかなりそうなんでまだセーフですけど、悪い例題集的なものなので、そうと解かった上で読んで欲しかったのです。だから、カクヨムの仕様上のという利点が、この作品だとネックとなってるんですよねぇ。

 いや、するするとページめくってくれるな、という。いっそ一話分読むたびに目次へ戻してやりたいトコなんですな。そりゃ全編通しで読んだら「読めたもんじゃねぇ」になるの当たり前ですんで。あれ。だって、色んなタイプの文体集めてあるんだから、通しで読んだら「実地に悪文体験ツアー」になっちゃいますよ。(笑


 書いてる時はけっこう楽しく書けてしまうんで、癖を抜くのに苦労するんですけどもね。超長文セリフと地の文極少の八話九話あたりとか、すごく楽に書いたよ~。


 ラノベ系統の文体ってのは、どう悪いのかが割と自覚しやすい文体でして、成長に伴って明確に自覚も生まれるようなのですが、文学文芸系の文体となると描写が主体となる為に、この自覚がなかなか芽生えません。人に指摘されてようやく気付く、なんてのもザラです。描写という技法そのものの難易度ゆえですね。ラノベが革新的閃きでコイツを排除したのも頷けます。(笑


 文章自体の妙味とかまで楽しむ、句で言うなら俳句と川柳の違いですか、俳句は文章の技巧自体までも楽しむ世界で、川柳では技巧は無し、なんですな。その違いが小説でいう文学文芸とラノベの違い。ラノベのライト=軽い、とは、川柳の大衆的気軽さのことでしょうから。趣味人の楽しみと大衆娯楽はベツモノなのですな。


 川柳的娯楽であるラノベの解説が終われば、嫌でも趣味人の娯楽である文学文芸の文体に行かねばなりません。自分でもまだまだダメだと思ってんのに、気の重いことです。せめて悪文展示会なら私にも出来るかなと選んだのだけどね、レイアウトという難敵が潜んでいた事を見落としていた迂闊。(><)


 1から書きなおしたくなる時ってのはこういう感じですかね。


 運営さん、ピンポイントに割り込み編集でページ増やす方法を付けてクダサイ。お願い……orz

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