形式をしくじった作品
『文香さんはーー』は、形式をしくじった作品なのでいずれ書きなおさねばならないなと思っています。
イメージしたのは「絶望先生」とか「デスノート」です。漫画ならねー、何も問題ないのに、小説ではアレ、かーなーりー、問題アリアリでした。orz
セリフ過多で動きがほとんどないディスカッション形態を小説化する試みでもあったんですが、これはやっぱ漫画に軍配が上がる形式だったようです。たぶんアニメでも不向きで、ラップみたいになっちゃってかなり限定的な場面でしか使えないだろうなと解かりました。
推理物で、ラスト近くで謎解きパートとか言って一部だけこの形式を入れるやり方があり、あれがなんというか、異物を放り込んだようで不恰好だなと感じたのが始まりで、ならば最初から最後まであの形式を貫いて統一感持たせたらどうなるか?と思って書いたものでしたが、あれはあの形態そのものが不恰好なのだと解かりました。
ディスカッションってのが、そもそもで物語とは相性が悪いんですかねぇ。要点だけ抜き出して、抽出してきた本質だけを云々するのがディスカッションなのだろうから、それは学問的過ぎるのかも知れない。論文に近付く、というか。枝葉を取っ払いすぎて余韻もへったくれも無くなる、というか。ま、ラノベにおいて、描写を減らす事で起きるマイナスってのと通じる点なので、もっと早く気付いておけよ、という話でもあるんですけども。
不自然なのですよな。自然な生活の流れの中に自然発生で出てくるシーンではないわけで、極端に作為的と感じるんですわ。まぁ、学校の授業だとかは作為的会話で成り立たせて、無駄を排して、本質の抽出せんとダラダラしちまうでしょからそりゃそうなんだけど。だけど不自然な場面だよと思うわけ。意識して本質だけ話すってのが。解かってもらえませんかねー。別にいいけど。(笑
どう改稿するかな、と頭悩ませてます。セリフを八割削除、理屈的なものは全部、注釈として解説入れる方式が無難でしょうかね。
なんでも向き不向きはあるもんです。
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