成人向け週刊誌を読んで・・・

 女性週刊誌はまぁまぁチェックしてんだけど、男性週刊誌はちょっと脇が甘くて最近スルーしてしまっていた。フライディとかね。


 えーと、そこで連載中だという小説をちょこっと読んだ。で、慌ててアマゾンランキングでその週刊誌の順位を探した。まぁ、結果100位に入ってはなかったんだけどもさ、そんでまた慌てて2016年度売り上げランキング見て、漫画が最強に食い込んでんな、という印象の他に、小説部門は100位までに数冊なんだけど「天才」とか入ってて、世間では『めちゃくちゃ難しい専門性のある舞台』をベースにした小説がウケるのだ、と気付いて青くなってしまった。


 完全なフィクション分野のニーズは漫画で十分、という土壌が出来ているのか?

 想像上の物語だったら漫画でいいよ、なランキング結果がありありと……


 小説って、そうなんだよな、世間的には『下調べで何十冊と専門書を読んで書くもの』という認識があるんだよな。私だってそう思っていたし、だから中高生時分は小説家など目指すだけ無駄と思っていた。よほど頭良い人がなるもんだと思ってた。そうなんだ、そう、これが世間一般のイメージだ、小説の。


 ヒットした小説、たいがいが『下調べはオッケー!』系の大作ばっかじゃんか。


 一般系のミステリ狙いに切り替えて作品書いてるとこだけど、ますます気を引き締めていかんとダメだわ。(過去に幕末とか調べ倒した経験あるんで別に諦めるほどのことでも……うぅ、辛い……)


 いかにもな、専門書調べたおして書いてるぜ、のテイストが受けるんだ、いや、ウケ以前にそうでないと小説じゃないんだ、世間様的には。(うぅ……)


そうと解かったらもっと勉強しないとダメだ、警察機構に関してとか、せっかく大場を現代絵画の画家にしたんだから、そっちにも触れるのがむしろ当然に求められるだろう、歪な友情から現代芸術のナンチャラとかに踏み込んでいくだろう、みたいに読者は期待してるんだ、だよなぁ、私でもそうだよなー、(うぅぅ……)


 現代芸術、記憶に新しいオリンピックのエンブレム問題とかに切り込んでみるかな。うまく絡ませられたらいいんだけど、当初のプロットにはまるで織り込んでなかったから、ちょっと無理かも……。

 まぁ、勉強するトコから始めてみるしかない。今のままじゃ確かに、物語に厚みが足りない。リアル実社会と地続きのナニカの問題提起を絡めて、厚塗りにしなくちゃ、だ。かの銀行小説だって、喫茶店小説だって、みんな、みんな、切り込んでナンボだったよ、そういえば。


 今の状態ではまだまだカルい……


 思えば、松本清張氏の社会派推理が齎したものは、それまでは認められなかった推理小説という分野を、世間に認めさせるという点にあったんだよなぁ。

 以後、医療に絡む推理とか、警察機構の腐敗とか、政治問題とか、なんのかんのでずーっと社会派は両輪の片方として健在なわけだ。

 むしろ、社会派か本格派か、という区分けの中に生まれたのが、ライトな日常ミステリだったんだ。


 で、そこに行かないのなら、必然で社会派か本格派、なんだな。orz

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