「ポストアポカリプス」とはなんぞや?

 ふと、カクヨムのSFジャンルを眺めていて気付いたのである。


「ポストアポカリプス」なるタグがやたらと目に留まるのである。


 ググったよ。


『ディストピアと似ているが、ディストピアが監視された絶望的な管理社会であるのに対し、ポストアポカリプスは絶望的な非管理社会という点である。

崩壊前の世界は簡単にしか触れられていない。

崩壊の理由が全く説明されない作品も(『ザ・ロード』など)。』

 出典:Chakuwiki(バカが、バカなテーマで、バカな情報を集める場)


 あれか。ご都合異世界のSF版だ。



 どーも創作界は「セカイ系」以後、難しい理屈を抜きにやりたがる傾向が強い。その結果がトランプ大統領に繋がったというのに、あんまり関連に眼を向ける者もいないような気もするな。愚民化政策をしなくても自然と愚民化の政策になるのも面白い話だ。マークシート式が読解力低下を引き起こしたりとか、いろいろを繋げてみるとなかなか面白いカタストロフィーのルートが現れてほんと面白いんだが。


 てゆーかさ。


 SFって、サイエンスフィクションで、なんとゆーか、あれこれのシミュレートが面白いんだろうに、どーして未来をシミュレートするのを放棄するんだろうか。

 現時点から計算してって、どう動いたら世界が破滅するか、とか計算するのはけっこう面白いと思うんだけどなぁ。そこを丸々端折るって・・・。


 SFの定義をうんぬんすると面倒なのでやめますが。


 現時点のリアル社会が近未来にどういう姿になり、そこからどういう経緯を辿って、崩壊したのか、を語っていないとSFとは認めたくない派です。オールドな価値観なので。(笑


 てか、『横浜駅SF』はそういう話なんだよね。だから世間一般にウケた。


 理屈が付随している事が物語である最低限の条件と思っているのかも知れないなぁ、なんてふと考えた。小さい子供の話す想像のお話との差、というのを考えているんだけどもね。

 これ、難しいのだ。テンプレートなんかは、先に原本となる作品があり、そこにはちゃんと理屈が書かれていて、それに倣った二次創作的なテンプレ作品ってのは、原本の理屈を書かなくても内包しているというワケなので。だからシェアワールド的なのだよねぇ。


 シェアワールド、二次創作的、原本のファンジン扱いな作品が「商品」として通用するようになったから、色々なモンが崩壊したわけで、現状は出版界のカタストロフィーなんだ。

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