「負け組サイコ」という妙チキリン

 サイコパスにも勝ち組と負け組があるんだよ、と某番組がやっていた。いや、途中から見たからよく解からんのだけど、その分け方は無いだろうと思った。


 ジョブスとかエジソンとかは、どうやらサイコパスだったのではないかという話なのだが、基本的な脳みその造りにおいて勝ち組も負け組もないというのが私の考え。どちらも脳みその欠陥、障害持ちの脳だろ。


 興味が向いたものの違いで結果が、大量殺人鬼になったか、大量発明王になったかの違いでしかないと思うんだ。で、サイコパスの興味を無害なものに振り替えられるかどうかが問題であって、ジョブスだってエジソンだって興味が向いたものによっては、殺人ピエロとかになってたんじゃないの。


 ああいう雑な理屈を組むのは、どうなんだと思ってしまうんだよなぁ。大量殺人鬼は、なるべくしてなった、ジョブスやエジソンは違うんだよ、と、希望的憶測を無理やり優先してないかい?


 まず結果の予想があるじゃん、ジョブスと殺人ピエロは成功者と失敗者という線引きでイケるかどうかを真っ先に考えたわけだろうけど。


 ジョブスの興味が人体に行って、色々が重なれば殺人ピエロになったと思うんだよな。だから、コレステロールみたいに、結果で見て悪さをしたのが悪玉で、しなかったのが善玉ってだけじゃん?


 肝心なのは、サイコパスには普通の人のような自動ブレーキは付いていません、てトコなんだからさ。そもそも殺人ピエロにしたって犯罪に目覚めたのはかなり歳を経てからだったはずだから、成功者サイコがそのまま凶悪犯罪者サイコに変貌する確率も高いはずだよ。ピエロ自身が成功者の肩書きを隠れ蓑にしてたんだからさ。


 サイコはサイコだよ、勝ち組も負け組もないよ。妙チキリンな理屈だと思ったなぁ、というわけです。

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