カクヨム大賞、発売開始?

 作品の表紙がトゥゲッターの纏めにぼーちぼーち出ていたので、ちょろっと見ました。あくまで表紙だけなんで、どうとも言えた義理じゃないんだけどもね。


 まず、テンションだだ上がりだったのは、『横浜駅SF』


 これ、題名にまさしくピッタリな表紙をくっつけてきたなー、という感じを受けます。うまくいけば、一般層の「下町ロケット」とか、あの辺を買ってくれた層が手を伸ばす可能性がありますね。からね。


 で、予想外だったのが『勇者のクズ』です。表紙がすごく目を引きます。これ、吉と出るか、どうだろうかと悩みますねぇ。ラノベはダサいと思ってる層でも手を伸ばしてくる可能性があると思いますね。


 今年、最初の方、春頃でしたか、どっかの巨大ショッピングモールの支配人だか、イベントの仕掛け人だか、とにかくマーケティングのプロが発言していた言葉が、今頃になって実相として世間に現れてきたな、と実感しきりなのですけどね。


 本はファッションのマストアイテムである。


 これを言っていたんですよ。出版全体では確かに売り上げは年々下がる一方なんだろうけれど、本屋の方では販売努力で色々とやってて、その一つに「コラボレーション」というのが特に力が入ってきているようです。


 家具の売り場に、本屋が隣接する。


 カフェと本屋が、ドッキングする。


 キッチンツールの売り場に本棚が設置される。


 これからますます、ファッションツールとしての本、という位置づけは増えるでしょう。そういう仕掛けを業界がかませば、市場は呼応して、ファッションアイテムとしての見方が本に課されるようにもなるはずです。


 カッコイイ、という事はこの先、重要になるんじゃないかと見ていたわけで、その予測に沿うような、今回の『横浜駅SF』と『勇者のクズ』の表紙でした。


 市場は、マニア向け(専門書分野に移行か)と一般化(マストファッション)の両極が顕著になるのか、という感じに読んでいます。

 ラノベとかは、すでに市場を形成しているのでマニアに向けた仕様も確立していてセオリーは決まってるでしょうが、一般化の方はまだ柔らかい感じで、どういう仕様なら受け入れられるかは賭けの部分があるわけです。


 横浜と勇者、巧く一般読者の琴線に触れればいいですねぇ。

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