深海監督のエロゲOPムービー観た!

 すげぇ。ブレねぇ。(笑


『君の名は。』は結局、CMしか観てねーから当てずっぽうもいいトコなんだけども、この映画の見所って「美術館が映画館に来たぞ」だと思うんだよね。

 アニメをそこらの安い漫画の延長だとかと舐めきっていた視聴者はきっと驚いただろうからさぁ。美術館に飾られるような写実主義の絵画が動いているというのは、やっぱり凄いことだ。

 かつて『AKIRA』がそれに挑戦したし、ある程度はコアなファンの絶賛を浴びたもんだったけど、世間的には見事に無視された記憶がある。アニメの表現力は実写にも劣らないのだという証明は、残念ながらパンピーには無視されたのである。


 フィクションの世界をどれほどリアルに描いてみせたところで、写実派の絵画のように描き、動かしてみたところで、フィクションの風景だったからマニアでもない一般の視聴者にはと分析する。

 だから、今回、深海監督が写実派のアニメで再現してのけたことで、ようやくアニメの表現力の凄さは世間に驚きを与えられたのだろうとも思う。世間一般は心のどこかで「たかがアニメ」という気持ち、あっただろう。

 でないとこれだけのフィーバーが起きるかと。クールジャパンの正統派だ。


 それだけに、すでにそれを知っていた層からはあんまり評価が……。


 でも、この監督のエロゲOPも観て思ったんだけども、監督、なんか人間よりも風景のが好きだよね。人間が作り出した物体そのものから逆説的に人間を捉えるとか、なんかそんな感じの視点でも持ってるんだろうかと思った。変わった人だなぁ。(褒めてます)


 うーん、以前に読んだインタビューの、「監督らしさを出来るだけ抑えた」とかの発言って、この特異な視点のことだろうかね。なるほど一般ウケするような(誰もが理解出来るような)コダワリじゃないねぇ。(笑


 けど、このコダワリを突き通した作品のが観たい気がするな。過去作にがぜん興味が出るね。

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