ファンタジー世界の種類あげてみる
トゥゲッター見てたら、山本弘氏の発言まとめを見つけた。なぜゲーム系RPG風異世界ばっかりなのか?という提言でしたが、確かにワンパターンだと感じるものではありますね。ベースの世界構成はほぼ同じで、ちょっとだけ違いを付けているだけのものが多い気はします。
まぁ、見せたいものはストーリーやキャラクターなので、そんな瑣末な部分に手間を掛けたくはないのかも知れませんし、その気持ちは解からないでもないです。
(読まれるための努力の一環になぜ含まないのかという疑問はありますが)
馴染みのない世界を読者に提示するには、それ相応の技量と文章力が必要で確かに敷居は高いかと思います。漫画やらの映像メディアはその点、一瞬で認識させられるというメリットがあって容易にこれを仕掛けられるのが羨ましい限り。
というわけで、ファンタジー世界を挙げていくにも視覚メディアに偏ります。まぁ、私があんまり小説を読み込んできていないせい、というのもありますけども。
今夜はタイムリーに「となりのトトロ」がやってました。これもファンタジーですけど、まだ現実寄りの世界観。「千と千尋の神隠し」まで行くと、あれは異世界ファンタジーで通るかなと。
ファンタジー系でややこしいのは、SFと境界線が交わる部分だと思うんですね。例えば「未来少年コナン」はファンタジーなのか未来SFなのかで迷います。SF系統を探れば幾らでも異世界系ファンタジー作品が出てくるんじゃないかと思いますね。
他の天体の体裁を取っていたり、平行宇宙だったり、未来だったり、だけど現在の我々のよく知る世界とは異なる世界、という意味ですべて異世界なわけですよ。
SFとファンタジーの違いって、魔法を入れてくるかどうかという点の気がします。代わりに、SFでは超常能力とでもいうべき設定が多くて、それは魔法の代替っぽいわけですわ。魔法とRPG世界観って、セット感覚が強いのでしょうかね。どうも魔法といったらあの世界でないと様にならないというくらい、認識が固定されているのではないかと。
ファンタジー=魔法=RPG風世界、という一つのジャンルかも。
「猿の惑星」なんかは種明かしのラストシーンが無けりゃ、異世界でも通じますし、「エイリアン」とか「コクーン」なんかもそのまんま異世界として流用できてしまいそうです。「マトリックス」「ターミネーター」「スターウォーズ」なんかはサイバーパンク系異世界に持ち込めば面白いでしょう。「トランスフォーマー」はまんまだし。
最近のSFではトカゲ型人類大人気なんですけども。
別の歴史を歩んだ並行宇宙の地球では恐竜絶滅は起きなくて、順当に恐竜が進化してりゃ、鳥型人類かトカゲ型人類が繁栄してたはずですし、地球外の天体ではそれが普通の進化コースだったかも知れないわけですからして。
案外、我々のような猿型人類はレアケースだったりして。(笑
とまぁ、異世界を既存の雛形に頼らないで作る場合には、かなりの予備知識が必要になってしまうというネックがありますんで、それが原因かなと思います。
ファンタジーと言ったらRPG風世界を指すんですよ、きっとね。あんまりそこから外れた設定にしてしまうと、ファンタジーではなくSFになってしまう。
あるいは、「コンスタンティン」とか「アンダーワールド」みたく、伝奇系になる。やっぱ、ファンタジーという、ああいう世界観を持つ一つのカテゴリと見るべきなのかなと思います。
ファンタジーと伝奇がイメージで分けられてんのって、もしや日本だけ?
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