“零” ᚨ
夕焼けに彩られ紅く染まるラグドリアンの湖畔・・・・・・続く日照りに、しかしその水量は減り行くことはない。
今は増えることはないが、サイトが水の精霊と約束した通り、アンドバリの指輪を返さなければ、遠い未来トリステインどころかハルケギニア全土が水に浸ってしまう。・・・・・・その約束は未だ守られてはおらず、そしてそれこそが水の精霊に、ギーシュたちが助力を仰げない理由であった。
・・・・・・日が沈んだら迎えに来てくれるようルネに頼み“レビテーション”でギーシュは湖畔に降り立つ。開けた湖の端に立つなり水が沸き立ち、恋人であるモンモランシーの姿を形取り始めた。
・・・・・・以前もこの姿だったが、気に入っているのだろうか? そう頭に浮かんだ疑問を払いのけ、ギーシュは一礼と共に一歩下がり、現れた水の精霊に恭しくひざまずいて頭を垂れた。
「・・・・・・来たか、単なる者よ。何度訪ねてこようが我の意思は変わらぬ。此度、並ならぬ力の影響にて日照りが続いているようだが、生憎と貴様らの力になることはできない。指輪を返せ、話はそれからだ・・・・・・」
「・・・・・・ええ、約束を果たさぬまま、協力を申し出るなど無礼千万な真似・・・・・・先の訪れにて失した礼、謹んでお詫び致します。・・・・・・今回このギーシュ・ド・グラモンが参りましたのは、ひとえに海母殿に取り次いでいただきたいが故と、この湖の水を頂戴したいとお願い申し上げる為にございます」
「・・・・・・それは構わぬが、我には理解できぬな。焼けた石に水を撒こうとも、その行いは無に等しいというのに・・・・・・」
「・・・・・・しかし、我々にはこうするよりほかないのです。・・・・・・どうか・・・・・・」
「分かっておる、暫し待て。・・・・・・喚んだぞ。あとは好きにするといい」
水の精霊はそう言って、湖へと還っていった。沸き立ち、かたどっていた水が重力に従い落ちて・・・・・・代わりに現れた海母が、頭を下げたままのギーシュを見て何があったのかを悟り笑う。
「ふぇっふぇっふぇっ、あやつらは気難しいところがあるからの。機嫌を損ねてしまっては、にっちもさっちもいかぬじゃろうて。・・・・・・ところで、わらわになにか用かえ?」
「・・・・・・この湖の水を集めて、水石を作ってくれないか? 僕らだけじゃ追いつかなくなっているんだ。竜の巣であれだけの水を自在に操れた貴方ならできるはずだ」
ギーシュは顔を上げ、自分の手のひらほどもあるその大きな瞳を見つめる。日ごろの彼からは想像もつかぬ真摯なその頼みに、対する海母は一瞬考えるように空を見上げた。
「まあ、出来ぬことはないがのう・・・・・・しかしおまえたちメイジにも使えるように、と細工をするとちと手間がかかる・・・・・・ただでさえおまえたちの都合でこんな辺境に飛ばされたというのに、その上それだけのことをして、わらわに見返りはあるのかえ?」
「う、そ、それは・・・・・・」
海母の少し刺々しい返答は、ギーシュにとってはまったく予想外だった。竜の巣で会ったときには穏やかそうで、シルフィードにもよく構っていたのを見ていたので、なんとかしてくれるだろうと少したかをくくっていたのだ。
(・・・・・・困ったな、海まで運んでくれ、なんて言われたらどうしようもないぞ・・・・・・!)
思わず右手に持っていた大風呂敷を後ろ手に回す。食事が好きなシルフィードと同じく、海母も御馳走で大丈夫だろうと考えたのが甘かったのだ。学院の料理長のマルトーに頼んで、絶品料理の数々をありったけ詰め込んできたのだが、・・・・・・考えてみれば海母がシルフィードのように変化の魔法が使えるとは限らない。たったこれだけの量で満足してくれるかも怪しいのだ。
「んん、なにもないのかえ? ならばわらわから言わせてもらうかの・・・・・・と、その前におぬし、その場を離れた方がよいぞ。・・・・・・まったくあのはねっかえりめ、少しはおとなしくなってくれればいいものを・・・・・・」
「・・・・・・ん? なんのこと・・・・・・って、うわぁああっ!?」
直後風を切るプロペラ音と共に、目の前に突っ込んできたゼロ戦の翼を、ギーシュは間一髪かがんで避ける。フラップがチッとギーシュの髪をかすめて通り過ぎ・・・・・・そして数メイル先ですぐさま、不自然にピタリと急停止する。操縦者が風を行使したのだと、防風壁が開くなり放たれたその声を聞いてギーシュは気付いた。
「あー、やっと見つけたわよ海母! ラクドリアンの湖畔って聞いたけど、どこにも見当たらなかったから、辺りの森までぐるぐる回っちゃったじゃないの!」
ヘルメットとゴーグルを取るなり、ぴょこんと跳ねる長い耳。文句をぐちぐちと言いながらこちらに向かってくる彼女、ルクシャナに、海母は楽しげに応じる。
「おやおや、それは悪かったねぇ。でもしょうがないのさ、わらわが潜ってないと周りがうるさくなるのは目に見えておる。こんな身の丈のわらわがいきなり現れれば、どんな生き物でも慄かずにはおられまいて」
「・・・・・・それもそうね。ところでもちろん、いつもはちゃんと変化の魔法使ってるのよね? その図体だとすぐに、この湖の魚だけじゃ・・・・・・ってまさか、もう食べ尽くしたなんて言わないわよね!?」
研究職からか生態系の破壊や絶滅を危ぶむルクシャナに、海母はため息をついた。
「騒がしい娘だねぇ、大丈夫だよ。水の精に間借りさせてもらっておる身で、そんな不躾なことはしないさ。わざわざわらわを訪ねてきた者に、姿を偽り会うのはどうかと思ってね。変身を解いたまでのことだえ」
「そう、それならいいわ。 ・・・・・・ところでこの異常気象、あなたのおともだちの桃髪の担い手が原因なのよね? 見たところそれで、海母を訪ねてきたんだろうけど・・・・・・それじゃ根本的な解決にならないわ。このまま日照りが続くと飢饉で滅ぶわよ、この国」
くるりとこちらを振り向いたルクシャナに、ギーシュは口ごもる。突然話を投げられたからでも、その可能性を考えてこなかったわけでもない。ただ誰かにそれを言われてしまえば、自分たちは最悪の選択肢を取らされることになると知っていたからだ。
「・・・・・・だったら、だったらどうすればいいんだ? あれだけ必死に儀式に臨むルイズを、ぼくに、・・・・・・ぼくらに、やめさせろとでも言うのかい??」
「・・・・・・早とちりしないで、そんなこと言ってないわよ。わたしがなんとかしてあげる、って言ってんの。ここに来る前に学院に行って様子を見てきたけれど、あの子のいる周りに空気の層でも作れば、多分この異変は収まるわ。・・・・・・そ・し・て! 空間弄りはエルフの十八番よ、任せなさい!」
得意げに胸を張るルクシャナ・・・・・・しかしギーシュが覚えたのは、感謝よりも疑問の方が先だった。エルフと人、友好を結んだとはいえ、わざわざ辺境のネフテスから駆けつけてくれるのが、ギーシュには不思議でならなかったのだ。
「なあ、ルクシャナ嬢・・・・・・どうしてぼくらのために、ここまでしてくれるんだ?」
「そんなの決まってるじゃない、ついでよつ・い・で! ティファニアをこっちに連れてくるついでに、またこの飛行機械に乗りたくなっただけよ。・・・・・・でもまあ、こうして手伝うのも悪い気はしないわね。あのサイトって戦士にも色々面白いこと教えてもらったし、これの操縦方法とか、ね・・・・・・」
コンコン、とゼロ戦の尾翼を軽く叩き、・・・・・・照れくさくなったのか顔を赤くし話を変えるルクシャナ。それを見透かしたように、語気に笑みを含ませながら話を受ける海母。
「・・・・・・っ、そうそう、海母は竜の巣に戻らなくていいの? 犬か猫かに変化してくれてたら、十分連れ戻せるわよ?」
「いや、わらわはもう少しここに留まる。ちょうど海には飽いていたところだえ、それに水の精霊も・・・・・・」
・・・・・・ギーシュはその会話を聞きながらもゼロ戦に近寄り、風防の中を覗き込む。後部に乗っていたティファニアは、こちらに気付いた様子もなく難しい顔をしたまま俯いている。・・・・・・・きっと、考えているのはルイズのことだ。一度学院に寄ったというのなら、まるで魔法人形のように、淡々とサモン・サーヴァントを唱え五芒星を描き続けるその姿を目の当たりにしたはずだ、心中穏やかではないだろう。
・・・・・・しかし、友を案じ憂うそんな尊い彼女の姿にも、ギーシュの心は美しさを感じてしまう。額縁に飾られた聖女の絵を見た時のような、冒し難い神秘性だけではなく、そこに女性としての魅力を、節操なく感じてしまう・・・・・・。生死を共にした大切な友人だから、と恋愛の対象に見ていないなんてことは関係ない。“魅力を感じてしまう”ことに、変わりはないのだから・・・・・・。
ため息をついたギーシュがゼロ戦を離れるのと、ルクシャナがあっ、と何かに気付いたように声を上げたのは同時だった。
「・・・・・そうだった。ちょっと挨拶しに行くって出てきたんだったわね、つい長話しちゃったわ。・・・・・・じゃあ海母、また会いに来るわね!」
「すぐに終わるから待っていて」とでも言っていたのだろうか、ルクシャナはゼロ戦に乗り込むなり、ティファニアの前で両手を合わせて頭を下げ、それでもってすぐにゼロ戦のエンジンをかける。
「・・・・・・いつも帰るときはドタバタと、変わらないねぇ、あの娘は。・・・・・・おまえさんにも迎えが来ているようだえ。ほれ、空を見上げ」
「・・・・・・えっ? あ、ああ・・・・・・」
海母に促され、視線を上げる。確かに空の上、一匹の風竜がぐるぐると回っている。どうやら待たせていたのは彼女だけではなかったようだと、いつの間にか暮れていた日を見てギーシュは気付く。“フライ”を唱えるべく薔薇の杖を取り出すと、背中から海母に声をかけられた。
「まあそう急ぐでない。先の見返りのことじゃが・・・・・・おぬしがその手に持つ馳走を置いていけば、次来るまでにその“水石”とやら、いくつか用意しておくのもやぶさかではない。この空が戻ったとて、雨が降るまでにはしばしの間があろう? 何かの足しにはなるはずじゃ」
数千年を生きた貫禄と重みのある声で言われたが、その視線はずっと自分の手元の料理に向けられている。・・・・・・そういえばしきりに、シルフィードが学院の料理について海母に語っていたことを思い出した。竜の巣でシエスタが作った料理も持っていっていたりもしていたので、おそらくこの中身が気になるのだろう。
・・・・・・ともかく、その申し出は願ったり叶ったりだ。ギーシュは快諾して手土産を広げて置き、一礼と共にくるりとそっぽを向き詠唱を始める。食事の際はどんな生き物でも気が緩む。自然とともに生きる誇り高き韻竜である彼女が、その油断を誰かに見せるのは好ましくは思わないはずだから。
(・・・・・・もう少し落ち着いたら、アンリエッタ陛下に進言して海母の存在を公表してもらおう。・・・・・・シルフィードも人の姿より竜の姿が好きらしいし、あの巨体を縮めるのはきっと大変だろうからな・・・・・・)
空を昇って来るギーシュに気付いたのか、旋回させていた風竜がホバリングを始める。風竜の背に飛び乗ったギーシュに、ルネはねぎらいの言葉をかけつつも、興奮気味に質問する。
「交渉お疲れ。それにしてもすごいなあ、ラクドリアン湖にあんなバカでかい竜がいるなんて知らなかったよ! こんなに驚いたのは、サイトの飛行機械を見たとき以来だが・・・・・・ところでどうして、あんなところにその飛行機械があるんだい? あれはサイトにしか、運転できなかったはずだぜ?」
「・・・・・・ああ、“聖戦”に向かったとき、サイトがエルフに教えたんだ」
「へぇ、エルフとも知り合いになったのか! やっぱりあいつはすごいやつだなぁ・・・・・・」
そう言われて、ギーシュは思う。水の精霊に海母、ルクシャナや彼ら竜騎士隊・・・・・・全部サイトが繋げ、引き合わせてくれた縁だ。だからこそ、そこにちらつく戦友の影が、ギーシュをずっと捕らえて離さない。
「ああ、そのとおりさ・・・・・・すごいやつだよ、サイトは・・・・・・」
(・・・・・・ルクシャナが謝るときに両手を合わせたのも、サイトがよくやっていた癖だった。・・・・・・アンドバリの指輪を返すと、約束したのもサイトだったっけ・・・・・・・)
いまこうして思い出を語るルネを見ても、ギーシュはサイトに責められているように感じた。
(ルイズを頼む・・・・・・か。なあサイト、僕はどうすればよかったんだ?)
命を削ってまでサイトに会いたい、と儀式を始めてしまったルイズに対し、ギーシュはどうすればいいか分からなかった。・・・・・・たとえ儀式を始める前にその様子に気付けたとしても、止められはしなかっただろう。
・・・・・・“大災厄”の時、聖地に残ったサイトと同じように、愛する人の為に命を捧げるその姿は・・・・・・好きな女の子一人、心の底から愛せない自分には、あまりにも眩しすぎた。
「・・・・・・でも、まだまだサイトには及ばないな。おーい、トリステインの英雄が乗ったときは、そんなもんじゃなかったぞー!」
ルネが飛ばしたヤジが、風防越しに聞こえたのだろうか。やってやろうじゃない、と言わんばかりにゼロ戦は突然前に出て、曲乗りを始めた。
(なあサイト、どうしてぼくに頼んだんだ? ・・・・・・シュルピスの“貴族の羽飾り”で飲み明かしたあの日の夜、きみはぼくのことを散々に言ってくれてたじゃないか。・・・・・・どうしてこんな情けない、ぼくに・・・・・・)
夜の闇を駆け、行方を晦ましたルイズを探して東へ西へ駆けたあの夜・・・・・・マリコルヌの言葉を否定していたが、心中ではギーシュも同じ意見だった。
どんなに相手を想っていても、言葉にしなければ伝わらない。いくら好意を向けようと正面から応じなかったルイズに、サイトがあれだけ尽くしていたのは、女性の魅力に敏感な自分から見れば異常だった。
(・・・・・・ひどい話さ。あの時偉そうに愛だの魅力だの言ったけど、色恋で悩むきみを見て、内心ぼくは少しほっとしていたんだ・・・・・・。ああ、ぼくがモンモランシー以外に気を引かれるのも、何度も呆れられて別れ話を切り出されるのも・・・・・・・別におかしなことじゃないんだって、さ・・・・・・・)
・・・・・・そう考え、そして同時に思い知ったのだ、ギーシュ・ド・グラモンという男の矮小さを。今まで自分を飾っていたプライドや自信がメッキのように剥げ落ちて、だれにでも魅力を感じてしまう自分の感性を、初めて恨めしく思った。
急旋回にとんぼ返り、ひねり込み・・・・・・一通り飛行すると並走に戻り、「あなたにはできないでしょ?」と自慢げな笑みを浮かべるルクシャナを見て、ルネはハッと我に返ったのか、そのふくよかな体躯を屈辱に震わせた。
「大将、ぼくだってトリステインの首都警護竜騎士連隊だ、侮ってもらっちゃ困る! すまないけどしっかりつかまっててくれ!」
言うが早いか、風竜に曲乗りをさせるルネ。激しい風圧に頬を打ち付けられながらも、しかしギーシュの思考は止まってはくれない。
・・・・・・もちろんモンモランシーに危機が迫ったとあれば、この身を投げ出すことはいとわない。・・・・・・でも、それは自分がトリステインの大貴族の息子で、愛する者の為に死ぬことが最大の名誉であり誇りだと思っているからに他ならない。
“サイトはこの世界の人間じゃない、異世界の人間よ”
・・・・・・ふとネフテスで、ルクシャナから聞いた話が蘇る。思い返せばサイトは、いつも人を過剰に傷つけることを嫌がっていたことにギーシュは気付いた。
・・・・・・争いに縁がない、平和な世界から来たのだろうか? だからこそアルビオンで迎えた始祖の降臨祭で、“名誉や誇りの為に死ぬのなんてバカげてる!”と言ったのだろうか?
・・・・・・戦争や殺し合いがあたりまえなこのハルケギニアの貴族として生まれた自分に、その感覚は分からない。しかし彼はルイズを救うため、アルビオン軍七万に単身立ち向かった。“大災厄”の最中、聖地に一人残ったのだ。
・・・・・・お国のため。家のため。貴族の誇りに自分の見栄。すべてを捨て去り、サイトと同じ立場に立ったとして、自分モンモランシーのために死ねるのだろうか?
・・・・・・いや、そんなのは“もし”の範疇を超えた起こりえない話だ、自問しても答えようがない。そして即答できる自信も自分には、ない。
・・・・・・それに、それはモンモランシーも同じだろう。 自分がアルビオンの戦で死んだと聞いて、果たしてその後を追いたいと、ルイズのようにその身を火の塔から投げるのだろうか。自分に会いたい一心で、自らの命を削るのだろうか・・・・・・
・・・・・・いや、これ以上考えるのはやめよう。疲れからか思考があちこちに飛んでいる。自分でも、一体何について考えているのかだんだん分からなくなってきた・・・・・・。
「・・・・・・くそっ、やっぱり敵わないか・・・・・・サイトに負けるのは仕方ないと思うけど、やっぱり自分が長く飛んできた空で勝てないのは、エルフ相手でも悔しいな・・・・・・」
うなだれて風竜を通常の飛行に戻すルネ、そのため息にギーシュは我に返り、・・・・・・そして、なんだか腰の辺りに違和感があることに気付く。風になびくマントをかきわけズボンをまさぐると、いつのまにかベルトに見知らぬ便箋が差し込まれていた。
「・・・・・・・?」
不審に思ったギーシュは封を開け、・・・・・・そして、そこに記された文言に顔を蒼く染めた。
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