鬼探しゲーム 第二話『ゲームスタート』

丘「うおっ!何だ、ここ!」

うるせぇ!丘根 慧慈!

ここは教室に決まって…

悠「え…?」

辺りを見回してみると、教室であることは確かだが、壁には、血のようなものがついてあり、白板には。


『楽しい楽しい鬼探しゲーム』


と書いてあった。

紅「鬼探し…ゲーム?」

河内 紅亜が首を傾げながら言った。

翔「つか、第一、ここはどこなんだよ…。」

椙野 翔が少し震えぎみに言った。

皆を見てみると、青ざめた顔で少しざわついていた。

紅「皆!静かに!落ち着い…」

?『どーもー♪こーんにーちわ~♪』

全「!?」

突然、スピーカーからあの声が流れ出した。

?『皆さん、怖いですか~wwでも大丈夫!今から楽しいゲームをするので安心してくださーい!』

悠「ゲーム…?」

?『はい!ルールは簡単!鬼、つまり私の本体を見つけて殺すだけ~。あ、ちなみにこの教室内には、32人いますよ~。」

え…?32人…?

幸「1人…多い?」

高保志が驚いたように言った。

?『私はあなたたちの中にいます。私は毎晩、1人だけ生徒を殺していきます。全員、殺されないといいですね~ww』

全「…。」

?『あ、そうそう、素手であなたたちが私に立ち向かうのは無理ですから、これを。』


カタン


僕の机の上には短剣が置いてあった。

隣の慧美瑠の机の上には少し小さめの銃が置いてあった。

?『それで、私の本体をサクッと殺っちゃって下さい。では♪』

悠「ちょ、おい!」

スピーカーから声は聞こえなくなった。

慧「鬼…?殺す…?わけわかんない…。」

慧美瑠がポツリと呟いた。

その瞬間、高保志が立った。

幸「とりあえず、早めに鬼を見つけよう。何か、意見がある人ー?」

可「はーい、鬼の人は手を挙げて~。」

田中可憐が淡々と言った。

てか、挙げるわけないだろ!

挙げた時点で殺されるんだから。

奈「てか、鬼を殺したら私たちはどうなんの?」

奏「う~ん…あ、元の世界に戻れるんじゃないの?」

孝「じゃあ、とっと殺しちゃおうぜ!」

幸「でも、もし、鬼じゃない人を殺した場合…。」

勇「そんなん言ってたらいつまで経っても出れないだろ!よく考えろ!」

明「いっそ、出席番号順に殺していったらどうかなぁ?」

翔「そんなの最初の方の人が不利じゃん!」

紅「静かに!皆、落ち着いて!」

河内がパンパンと手を叩いた。

その瞬間、皆は静まった。

紅「いきなり殺そうとしても狂うだけ。だから今日はじっくり考えましょう?」

河内の言葉に皆は納得したようで黙って頷いた。

幸「というわけで、今日はもう休もう。」

高保志の言葉で皆は動き出した。

2時間目 『ゲームスタート』 END

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