第2話 導入

あれは小学校1年が終わるか終わらないかくらいの頃だった。

母方の祖母から電話があり、いらないゲーム機をあげるとの事だった。

俺は64の事だと思い浮かれて親に色んな話をしたのを覚えている。

だが実際に来たのはファミコンであった。

がっかりはしたものの、TVに繋いだりの作業をしてる間にそれは消えた。

ソフトもたくさんもらっており、遊んでいるうちに完全にハマってしまった。

親父とはくにおくんのホッケーで対戦したり、母親はパチ夫くんにハマってた。

その後友人宅にもある事がわかり友人宅でファミコンを遊ぶのが日常となった。

ダイエーで30円の缶コーラを買い、わいわいファミコンをやる。

今思うと平成生まれとはとても思えない光景だった。

だが友人宅にソフトを持っていくのを禁止されてた俺はある日過ちを犯す。

友人宅に全ソフトを持って行ったのだ。その後親にバレるのが怖くなり

そのまま持ち帰らず家の近くの自販機の裏に隠し、夜回収するという作戦を考えた。

自販機の裏に・・まではよかったのだがその後ソフトが全消失。

これで俺の40本近くのファミコンソフトはなくなってしまった・・・。

だがファミコンも同時期に壊れ、本体もソフトもすべて失うことになったのだった。


次回 ポケットの中の怪物

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