戦士_03
自室になった離れに戻るとリセットを掛けた
”ボーナス:102”
昨日コンプレックスの解消に使ったのは視力矯正に6ポイントと容姿の改善に4ポイントだから合わせて10ポイント、昨日の最初のポイントが108ポイントだったから残りは98ポイント、そこに4レベル上がったから102・・・計算は合ってる
ここからまず「リセット」「無詠唱」「状態異常無効化」「蘇生」「鑑定Lv4」「職業欄追加」「職業再設定」「絶対回避」をチェックする
”ボーナス:35”
「必要経験値減」をLv3まで取るか
”必要exp減Lv3:必要経験値-30%”
”ボーナス:29”
「獲得経験値像」も少しだが付けておこう
”取得exp増Lv2:経験値+100%”
”ボーナス:26”
必要経験値が70%、獲得経験値が倍になれば実質2.7倍だったかな?計算が難しい
これを6で割ると1匹倒して約0.5匹分、ジョブの数で割ると8だから約0.3匹分だ・・・小数点第二位は四捨五入である
これで1匹倒して俺の戦士が1上がったらLv3から4の必要経験値が0.4匹分以下ということになり、決死兵が1上がったら決死兵のLv5から6の必要経験値が0.4匹分以下となる
もしまかり間違って旅人が上がったら・・・普通に1匹倒すだけでLv10までオーバーフローを起こすということか?
と、するとこの世界でモンスターを倒すということは日常ではないということになるし、アルベルトさんのLv20が説明付かない
おそらくは普段から6人で囲って倒してるんだろう
モンスターを相手取れるレベルだとLv5らしいから、Lv5が6人で囲ったら・・・そりゃそう簡単にレベルも上がらないか
Lv5から6の経験値は0.2匹分前後でもおかしくなさそうだ
こりゃ結構ガンガンレベル上がりそうだな
さて、残り26・・・何に振るか?
「マインドブラスト」は・・・まだ必要かな?
お?新しいボーナススキルが増えてる
”一刀両断:溜めを入れることで一撃のダメージを上げる”
・・・これはおそらく「戦士」を取得したことで開放されたスキルだろう
10ポイントも使うということは結構威力が高いと見るべきか?
溜めを入れる訳だから1ターン犠牲にして2倍以上のダメージを与えるが隙が大きいとかそんなのがゲームっぽいな
多分似たようなもんだろう
ポイントが余ってるとはいえ入れるべきだろうか?
そういえばここまでスキルというスキルを使ったこと無いな・・・
せっかく無詠唱をつけてるんだしアクティブスキルも入れておくべきか
「マインドブラスト」は大人数の前で迂闊に使えるスキルじゃないし・・・ちょっと入れておくか
「マインドブラスト」と「一刀両断」を選択
”ボーナス:6”
さてどうするか・・・コンプレックスの解消はしばらくやめておいたほうがいいだろう、既に10ポイント使ってるし
次にやるときはLv11を超えてからだな
とりあえず保留だ
翌朝、ナズナが離れに殴りこんできた
「ご主人様!起きてますか?っていうか起きてください!」
一体なんだってんだ
「起きてるよ、ちょっと待ってろ、今カンヌキ外すから」
離れの内鍵はカンヌキだった
まぁ、こんな世界なら合理的だよな
「ご主人様!!」
カンヌキを外した途端に「バタン」と音を立てて扉を開けてナズナが飛び込んできた
「一体なんだ、まだ食事の時間ですら無いだろう」
「一体とかこっちの話ですよ!なんですかこれ!!」
そう言って俺に押し付けてきたのは昨日のパーティーコンフィグカードだ
ナズナの指し示す場所を読むために鑑定を発動する
ナズナ 村人Lv5
・・・あ~~~
「なんで私たった一日でLv5になってるんですか!!」
「落ち着け、俺は昨日オオアゲハの幼虫を2匹倒したろ?」
「は・・はい」
「ジョブのレベルが低い内は二人で分割してても魔素がオーバーフローを起こすんだ」
「おーばぁふろー・・・ってなんですか?」
「要は溢れ出すってことだ。その辺の動物が持っている魔素は大した量じゃないから1匹殺したところでLv1から2になる事はそう無いだろうが、モンスターは違う」
「はぁ・・・」
「たとえパーティーを組んだところでモンスターとLv1のうちから戦闘することはそうはない、だから一般的には知られないだろうが、迷宮の外のモンスターですら1匹を6人パーティで魔素の分配をしてもLv1ならオーバーフローするんだと思う。そいつを二人で分けたらどうなる?」
「溢れ・・ますね」
「だろう?Lv5までなら十分有り得る話だ。そしてレベルの上昇は一度に2段階が限界で、それ以上は上がらない」
「なるほど、そして2匹倒したから2段階が二回ですか・・・ん?そういえば」
ナズナは何かに気付いたようだ
「ご主人様のレベルも7にまで上がっていますね、昨日パーティを組んだときはLv3だったはずですが」
「ああ、しばらくは二人だとすぐにオーバーフローすると見た方がいいだろうな」
大丈夫、ここまではこの世界の常識の範囲内だ
俺が初めて発見したのかもしれないが
「あれ・・?だとするとご主人様の一昨日の朝のレベルって・・・」
藪蛇だったーーーー!!
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