第6話 幼馴染の八重子
東京都内。
午前5時
まだ
「注文はありがたいけど、あの
つい一時間ほど前に後にした
『
2階フロアへと続くアパートの外階段を
『
それは今日の
「何だ。このふざけたキャッチコピーは」
「朝から何見てるのよ」
「うあおっ!」
階段上の
突然のことに
その少女は
「おはよ。
「お、おう。おはよう。
彼女の名は
「そういうのは部屋に
冷たい目で
「そ、そんなんじゃねえよ! 仕事で使ったんだって」
「仕事。順調みたいね」
「おかげさんでな。まあ、中にはやっかいな客もいるけど、何とかやれてるよ」
「そう。今日はいよいよ
そう言う
「それならウチに上がれよ。立ち話もなんだろ」
そう言うと
その様子をジトーッとした目で見ながら
「あんた。まさかそうやって
「はぁ? そりゃそうだろ。俺の部屋に入るのは
「……そう。それならいいけど」
「何の話だ?」
「
ようやく
「ああ。女
少し
「イテッ! 何すんだ!」
「いいからさっさと部屋に入りなさい」
部屋はどうということもない1Kの部屋であり、
「お茶でも飲むか?」
「けっこうよ。それより、ちゃんと薬飲んでる? 今日は黒の7番よ」
薬と聞き、
「ああ。夜とかたまに
それを聞くと
「……あんた。自分の体がどういう状態なのか分かってないのかしら?」
「何度も聞かされてるよ。よく分かってるって」
うんざりした顔でそう言う
「それならさっさと服を
「さっさとって。……おまえ少しくらい
「あんたの
平然とそう言う
「くっ……この女。それなら下も
「そう。どうぞ。ほら早く
「……じょ、
ぐうの
彼女も
目を閉じて
それは
その
それは
彼ら能力者の特性は『
神の
魔の
そしてその中間の
彼の体内に
十と少しを数えるほどの時間が
そして気を取り直すと、いつもの
「今日も変化なし。最近安定してるわね。しばらくの間、薬の分量を変えずにいくわよ」
「
「……お
「何を怒ってんだ?」
「別に怒ってないわよ。それより仕事の話だけど……準備は出来てる?」
「ああ。カントルムのエージェントを
アメリカからやってくる国際的な悪魔
それが先日、
その
だがしかし
だが、この世界と異界との間に
実際に
それでも
わざわざ危険を
だが、
そのことを
「お客さんは今日、
そう問いかける
「ええ。アメリカ本部のエージェントがね。私、今日の午前中にその人に会うことになってるの。だから学校は休むわ」
その話に
「なら俺も行くよ」
「だめ。あんたは学校行きなさい」
にべもなくそう言う
「いいじゃねえか。一日くらいサボったって、どうってことないだろ。それにサボるのはおまえだって
そう
「あんたと私とどのくらい
「う……それを言われると」
二人の
その言葉にたじろいですっかり
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