第23話 そのすべてに筆が止まったとき、どうするか
皆さま、いつも ありがとうございます。
今回は、暗鬱たる状況のときの私の対策方法についてお話しいたします。
前回のお話で、筆が止まったときの別作品ストックがかなりあると告白いたしました。
あれだけあれば、どれがどう止まろうと、関係ないだろう。
いかに厭性であろうとも、どれかは創作意欲を刺激するのに違いない。
──そう思われます?
甘い!
私の飽き性をナメていらっしゃる。
そうです。
あれでも足りないのです。
かといって、そんな新作がさらりと出てくるのが常というわけでもなく。
完全に筆がストップすることも、ままあります。
そんなときは、どうするか?
軽症のときは、自分の作品の中で触手が蠢くものを読み漁ります。それで解決することもあるので、希望を持って、推敲するのです。たまに忘れていた伏線を思いだすこともできるし、新たな伏線を挿入することもできるし、世界観の確認にもなります。はじまりが自分の妄想からなので、結構楽しんで取り組めます。そうしているうちに、また筆が止まって、別作品に打ちこむのですな。いいのか悪いのか分からない循環。
重症のときは、プロ作品を読んだり、
重症を超える暗澹な状況のときは。
──なにもしません。
完全に放り出します。
妄想すら放棄。
仕事に打ちこみ、夜は早く寝て、朝は遅くまで眠る。
そうしていると、あら不思議。
そのうち書きたくてたまらなくなります。
そして、自然と自分の作品の推敲作業に戻れるのです。
そこまでいけば、あとは大丈夫。アイデアが浮かぶのを待つだけです。
なにしろあれだけのストックのある身ですから、いつかはアイデアが飛び出します。
しかし、これはプロ作家にはなれそうにないな……。
──諦めますか?
いや、生涯に一作でも出せれば、御の字でございましょう。
大切なのは、諦めずに継続すること。
希望を失わないこと。
書きたいという気持ちを大事にすること。
いまはまだ、自分のためだけに書いている状況ですが、いつか、たくさんの方々を楽しませてさしあげられたら。
なにかの役に立つものを書きあげられたら。
それを目指さずにはいられません。
だから、何度、筆が止まっても、私はそれを折ることはできないのです。
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