第7話 小津野円太郎とは何か

小津野円太郎は148cmと小柄であるが、ニヒルでちょっと強いお兄さんである。

一人でカナダの森をハイキングしたことがあった。きれいな川があり、立派な鱒がピョンピョンと飛び跳ねっていた。回りを見ると誰もいなかったので、両手を頭の横に持っていきウサギのように、鱒と一緒にピョンピョンと飛び跳ねって踊っていた。

気がつくと、回りを体長5メートル以上ある巨大ヒグマ三頭に囲まれていた。 三頭のクマは牙をむき、今にも襲い掛かろうとしていた。そこはヒグマの漁場だったのだ。

小津野円太郎はアチャーと雄叫びをあげると、一頭には金的、一頭にはみぞおち打ち、最後の一頭は胸までかけ上って頭突きをし、3秒で三頭を気絶させた。

その後、一頭の顔にオシッコをひっかけ、2頭目には放屁し、3頭目にうんこをして、気絶から目覚めさせた。三頭は慌てて森の奥深くに逃げて行った。

小津野円太郎は疲れて、そこに寝入ってしまった。眼が覚めると、頭の回りにいろいろな木の実や獲れたての鱒がならべてあった。

またこんなこともあった。北海道の森で木に隠れてうんこしていたところ、近所を通りかかった柴刈にきたお爺さんが熊に間違われてしまい、鉄砲撃ちのおじさんが鉄砲の引き金を引いてしまった。それを見た、小津野円太郎は尻丸出しのまま立ち上がると、空手チョップで鉄砲の玉を地面に叩き落としてしまった。

小津野円太郎をやっつけるためには太陽を投げ付ける以外ないのではないかと言われている。誰が言っているのかわ知らない。

そんなニヒルな男ではあるが、唯一気に掛けて居るのが清だら爺であった。

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