予告編
俺のモットーは不昧因果だ。輪廻の先で君たちと会うこともあるだろう。
赤いくつが片方だけ残った。
君の本当の名前は、最終兵器ヴァイローチャナ、和名、毘盧遮那仏。君の記憶も心も私がプログラムしたんだ。
君はもともとは、CERNをはじめとする高エネルギー物理学研究所のぼうだいなデータを解析するために開発された人工知能だった。君は数学と物理学を学習し、世界中の実験データのうちで、既知の物理法則でも、実験誤差でも説明のつかない事象を集め続けた。ある日、君は新しい物理法則を発見した。それは、重力、電磁力などとならぶ新しい力の存在を示すものだった。君はその力を制御する方法も確立していった。しかし残念なことに人類はそれを理解できなかった。君の探索は終了され、発見は封印された。大きすぎる力はこりごりだと、科学者も政治家も思ったのだろうね。
今回、君の封印を解いたのは、国連安保理だ。発動条件も君に任されている。
さようなら、シロ君。私の末那識は電脳空間にとどまるだろう。
世界は光に包まれた。
マイトレーヤよ。サハー世界にようこそ。聞いたことのある声だけど、誰だろう。
おわり。
この物語はフィクションです。実在の人物、神仏、団体には一切関係ありません。
第一版 2015年8月8日
第二版 2016年5月仏滅
仏陀戦隊シャカレンジャー 亀井こつじ @kamei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます