第5話相良あざみさん、増岡さん、名無しさんの場合


相良あざみさんの場合


キャラクターや台詞など、その時によって違うのですけれど、作品の核になるものが思い浮かんだときにそれを頭の中で膨らませます。

キャラクターに頭の中で、台詞を言った時の気持ちや経緯など、ひたすら「何故」と問い掛けて、それで全貌が見えたときに紙に作品として記していくのがわたしの書き方ですね。

例えば友人が歩んだある程度の人生ですとか、そういうものをわざわざ書き留めなくても覚えているように、そのキャラクターに再び問い掛ければ答えてくれるので、プロットという形に残すことはありません。

キャラクターの見た目ですとか、そういう間違え易いものは(頭の中にキャラクターが沢山いるので)一応書き留めています、だそうです。


まよなかちわわ


詳しくありがとうございました。脳内でこんなに考えられるんですね。すごい!助かります!



いえいえ、上手くまとめられずにすみません……短くまとめると、キャラクターが頭の中に住んでいる、となってしまいまして……


まよなかちわわ

キャラクターが住んでいて、答えてくれる。どんどんお話がつくれそうですね。すてき!


増岡さんの場合


プロットを書かないのではなく、書くだけの技量がないのが正しいです。

青春ミステリ、サスペンスぽいものを書くことが多いです。

①ネタだし。ここが一番時間取ります。

人物ドラマ第一主義のため物語の設定や書きたいシーンをピックアップ。忘れそうならスマホメモ。

その中でトリックも考えて使えそうなものを精査、→設定調整→仕掛け調整の無限ループ。主人公の成長物語であることを意識してます。なので、主人公の対極になる人物、敵、味方、一部が類似した人物など主人公を掘り起こすためのキャラを配置します。

また現代が舞台ですが、読者に旅をしてもらいたいなぁというのがあるので、舞台もぼんやり作り込みます。こういう知識ネタ突っ込んだら面白いかなというものをつらつら調べます。

脳内CPUになるべく負荷はかけたくないのですが、プロットだけは曖昧な状態過ぎて書き出せないです。

②大まかな落とし所が見えたら書き始めます。書かないことには始まらないので。手探り状態で伏線とかこの後につながりそうなことも混ぜていきます。場合により加筆修正。フェアアンフェアは所詮読まれていないので気にしない。

③②の時点では主人公がどういう人物か、額面でしか理解できていないので、書きながら主人公と知り合っていきます。趣味とか思考回路とかどういう人生を歩んで来たのかとか。『能動的に物語に関わらない』主人公を目指しているので、物語に流されながら主人公にとって一番のラストを一緒に考える感じです。

④書きながら先の流れはどんどん修正されて行きます。このシーンであれも書きたかったけどくどくなりそうだから後回しとか、今後のためにこれ今書いておこうとか、ここでこれ書くとミスリードになるなとか。読者がどこで引っかかってくれるのかわからないので何手か読みながら書きますが、結局一本道なストーリーになってる気がします。

⑤書きながら落とし所を考え続けます。

登場人物の思考や台詞やシーンの断片は思いついた時の温度感が大事だと思うので、なるべくすぐその場でメモします。

⑥主人公にとっての落とし所が見えたら、経験上そこから一気にかける傾向にあります。この辺りで3分の2は書けていますが、遡っての修正も多くなってます。

資料不足の所は随時調べながら書きます。

感情の流れ、主人公に提示すべき課題とハードルの配置がかなりくっきり見えて来る段階です。

物語の畳み方は流れるように一気にしないといけないかなと思うので、書くべきネタを紙に書き出します。それを適切に並べて組み合わせて、今まで拾い損ねていた伏線とかも回収すべく、エピソードを足します。

なるべく時間ロスが出ないよう過密スケジュールで組みます。なので、カードに必要なシーンを書いて、並べて、抜けていた所はまたカードにして並べ直して、としてます。

後はこれを見ながら間違えないよう、漏れのないよう物語を畳みます。ラストは精神を全て書く/書き出すことに込めたいので、脳内CPUを軽くすべく荒くでも良いのでプロットを書くようにしてます。

以上になります。


補足

カードは、AとBがバトル、という大枠だったり、このアクションとこの台詞の後に止めを打つ、みたいに細かったり、思いのままにカードが増える感じです、だそうです。


まよなかちわわ

細かい!私は、AとBがバトル、とかおおざっぱに考えてます。一作仕上げるのに時間かかりそうですね。


名無しさんの場合


私は2パターン書き方あります。基本内容がっつり頭で決めて、急に書き始めます。出来上がったら数回見直しして足したり引いたり。もう1パターンはセリフや感情から始まる時です。内容は薄いけどこの「セリフ使いたい!」「この感情の言い回し素敵!」とか思った時、その気に入ったセリフや言い回しを全部メモして。それを繋げるよに内容後付けで書くこともあります。割と綺麗にまとまります。これは変わった書き方がだと思う、同じ人いなさそう(笑)とのことです。


名無しさんだけは、カクヨム人ではなく、comicoに書いている方です。教えていただけたので載せました。


まよなかちわわ

台詞や言い回しをメモるのはマンガを描く方がやってそうですね。参考になりました。

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