第40話 はじめての水入れ
2004年 5月3日
病院でティッシュエクスパンダーの中に食塩水を入れた。針は思ったよりも痛かった。磁石になっていて水を注入する場所に針がくっつく仕組みになっているので、痛みはないと思い込んでいた。
はじめての日は50CC入れる。
1週間後に2回めの水入れをした。この時70CC入れ、見かけがかなり変わってきた、これで合計120CCの整理食塩水が入った。
そしてまた1週間後に3回め。今回は50CC注入した。合計170CC
大分膨らんできたけれど、真ん中がボコンという感じに凹んでいる。入れるたびに胸骨が押されてとても痛む。前に皮膚が出てくるより内側に押されている。
そして突然心配なほどの出血が膣からあった。抗癌剤を始めてからはずっと生理は止まっていた。すぐに病院に電話する。
翌日近くの病院へ検査に行く。OB(産婦人科)のドクターに会う。
パップシミアといって膣の組織をとってがん細胞の有無など調べるテストとバイオプシーをする。このバイオプシーはすごく痛いわけではなかった。なんともなければいいけど、なにかがおかしい。この後、また突然出血がぴたりと止まる。
かかりつけの陸軍病院にも電話。明日はウルトラサウンド(超音波)を受けることになった。本を読むとホルモンブロック剤のタモキソフィンは子宮がんになるリスクが高まるそうで、心配になる。
骨の近くが痛むと骨転移か?頭が痛いと脳転移か?と心配ばかりしていた。この出血も今度は子宮癌かと心配になる。
8時半に病院へ行く。 超音波検査はかなり長時間だった。
この時に子宮には何も問題はなかったのだが、後から卵巣に腫瘍が見つかった。
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