9作目 「月のない夜に」 阿瀬みち氏作

記憶のない少年が、洋館で出会ったのは夢か幻か。


どこまでが夢でどこまでが現か。


わからないままさまよう森。どこまでも終わりのない物語。


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 怖いよぉ…怖いよぉ…

 ホラー物は読んでて毎回ぞくぞくさせてもらっています。


 この作品では最初、主人公に記憶がないという設定が付け加えられています。

 そういえば主人公のほうが記憶を失くしているのはこの作品が初めてになるのかな?たぶん!


 この作品では途中から恐怖の部類が一気に変化していきます。

 最初はホラー的要素の恐怖を感じさせられるのですが、後半に行くと突然「サイコスリラー」的な恐怖感を感じさせられます。

 この展開の切り替えは作家さんのアイデアが恨めしくも感じます。


 後半はとてつもなく「ヤンデレ」を感じます。

 愛しているからこそ、それは強い感情になって結果的には「殺意」と同じ感情になってしまう。悪意はなく、そこには強い独占欲と愛情が秘められているんだろうと感じることができます。


 ホラーゲームでエンディング分けなんかしてみると傑作になるんじゃないかこれ!

 真相に気付かせるか、それとも主人公はそれまでの記憶を意図的にすべて消してしまうのか…そんな書き分けもできそうで楽しそう。


 あと、ヤンデレふっしみー的には早見沙織姉さまにやっていただきたいでございます!

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作品ページ:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881104239


 最近レビュー書きが遅くなってすみません。

 1日最低1作品でレビュー書いていきますので気長にお待ちくださいね。

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