5作目 「幽月邸の夜 ~La dimenticanza~」 汐凪 猗綺子氏作
とある資産家の別邸だったという、幽月邸。
その邸の主人は、満月の夜、失ったものを取り戻す力をもつという。
大切なヴァイオリンを壊してしまった少年、響は自分の大切なものを取り戻すべく幽月邸へと向かう。
その道中に、彼は篠宮音葉という記憶を失った少女と出会う。
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5作目のアップ報告を頂いたこの作品。
美しい作品だと感じました。
この作品ではオーケストラで演奏される楽曲が登場します。
初めてヴァイオリンとピアノとで演奏される曲というのを聞かせていただきましたが、繊細な音楽でした。
汐凪さんのセンスの良さというか人柄を感じます(楽器を演奏なさる方なのかな)
音楽という視点から執筆されている方が多いのですが、これはより具体的で深い、音楽と小説という異色の混ざり合わせです。
ぜひ機会があればミュージカルなんかで見たいかもしれない…!
展開は探索をし、過去を取り戻すための、記憶を取り戻すためのピースを捜していくという王道展開ながらどこか優雅さを感じます(曲聞きながら読んだからかも)
また一人一人のキャラクターたちは多くは語りません。
だからこその、含みというものを感じることができます…
モーツァルトのソナタで繋がれた二人の心はいつまでも変わることはなかった。
『ヴァイオリンソナタ第28番ホ短調 K .304 第2楽章』
ぜひ、小説と一緒に一度聴かれみてはどうでしょう…
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