4作目 「過去と今の願い」 桐華江漢氏作

 森で道に迷ってしまった健太は1人の少女「奏」と出会った。

 すると、わずかに音楽のようなものが聞こえてきたのだった。

 「・・・・行かなきゃ」

 奏は乗っていた石から飛び降り、音のする方へと歩き出した。

 道に迷ってしまってどうしようもなく奏についていくと、そこで洋館にたどり着く二人。

 そこでは奏のお婆ちゃんだと名乗る女性が居たのだが…


______________________________________


 大好物なジャンルです…

 企画参加小説でホラーものが多い中でのこの作品はほんとに涙腺をくすぐられました…(最近ほんと脆いんです)

 過去を取り戻すことはできなくても、過去を変えたかった女性と今を変えてあげようとする少年の優しさです。


 作品として注目すべきは「主人公が少年であること」でしょうか。

 これってもしも、成人の男性だったらどうでしょうか…成立しない気がするんですよね。子供だからこそ「なら今を変えればいいじゃないか、過去のあなたも今のあなたもあなたなんだから」という志向に至ったというか。

 

 単純な考えなんだけど、一番難しいことなのかもしれませんね。


 また文章的に傍点の効果を最大限に生かせていると感じました。

 基本的に傍点を使わない人なので、ちょっとこれからは傍点の効果的な使用についても考えてみようかなと思わされました。


 最後にこの作品はほんと作者さんの人柄が出ているのかな…と思います。

 絶対読まなきゃ損だと思います。



           「願いは、過去も今も関係ない」

______________________________________


作品ぺージ:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881059845


 みなさん、ほんとに10人10色の作品を作ってくださっているので企画者としてもありがたい限りです…ぜひ、より多くの人の目にたくさんの作品がはいるように努力いたしますので、ご協力お願いいたします!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る