4作目 「過去と今の願い」 桐華江漢氏作

 森で道に迷ってしまった健太は1人の少女「奏」と出会った。

 すると、わずかに音楽のようなものが聞こえてきたのだった。

 「・・・・行かなきゃ」

 奏は乗っていた石から飛び降り、音のする方へと歩き出した。

 道に迷ってしまってどうしようもなく奏についていくと、そこで洋館にたどり着く二人。

 そこでは奏のお婆ちゃんだと名乗る女性が居たのだが…


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 大好物なジャンルです…

 企画参加小説でホラーものが多い中でのこの作品はほんとに涙腺をくすぐられました…(最近ほんと脆いんです)

 過去を取り戻すことはできなくても、過去を変えたかった女性と今を変えてあげようとする少年の優しさです。


 作品として注目すべきは「主人公が少年であること」でしょうか。

 これってもしも、成人の男性だったらどうでしょうか…成立しない気がするんですよね。子供だからこそ「なら今を変えればいいじゃないか、過去のあなたも今のあなたもあなたなんだから」という志向に至ったというか。

 

 単純な考えなんだけど、一番難しいことなのかもしれませんね。


 また文章的に傍点の効果を最大限に生かせていると感じました。

 基本的に傍点を使わない人なので、ちょっとこれからは傍点の効果的な使用についても考えてみようかなと思わされました。


 最後にこの作品はほんと作者さんの人柄が出ているのかな…と思います。

 絶対読まなきゃ損だと思います。



           「願いは、過去も今も関係ない」

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作品ぺージ:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881059845


 みなさん、ほんとに10人10色の作品を作ってくださっているので企画者としてもありがたい限りです…ぜひ、より多くの人の目にたくさんの作品がはいるように努力いたしますので、ご協力お願いいたします!

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