第4章 隠された湖12

俺たちもそれぞれ自己紹介をして、1匹を追加し、昼食の時間になっていたこともあり、俺とハワンドで獲物を取り、昼食にすることにした。




『ルーナとハワンドから見ると、ラウクシナが立場上一番上だ。俺もメリアも呼び捨てでいい。そして会話するときも敬語はいらない。そうしないと俺とメリアが疑われる。』



『ですが・・・。あ、はい。そうですよね・・・。わかりました。こちらではこのままのでいさせていただきますよ。』




メリアとルーナは昼食の準備をしている。




「ラウクシナさんも食事は同じもので大丈夫なのですか?」




ハワンドの敬語は初めて聞くかもしれない。


相手が竜だからそうなるのだろう。




「敬語はいらない。普通に話せ。食事は同じもので問題ない。なんだ?そのへんの魔物を丸かじりするとでも思ったか。」




さすが貴族だ、命令口調も様になる。


口には出せないが。


人型を取れる竜が貴族以上だとは広まってはいないだろう。


食事に関しても同じようだ。


特に生肉が食べられないわけではない。


一般竜は生肉を好む。


貴族以上の竜は非常時以外はこうして人と同じものを食べるのだ。


広まっていないことをハワンドが知るはずもなく、聞ける限りの質問をしようとしているようだ。


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