第2章 旅仲間7

「俺は、あの魔女の父親が、竜と親し気に話しかけているのを見たことがある。」



「父親とどこかで合流して、竜にこの村を攻撃させる気じゃ・・・。」




父親が竜と親し気か・・・。


ルーナの父親が契約者という可能性が出てきた。


そして、この場にいないということは、何らかの理由でルーナとは離れる必要があった。


隠れなければならないということは、人型を取れない一般の竜の可能性がある。




「竜なんかにまた攻撃されたら・・・。」



「どうしたら・・・やっぱり魔女を殺すしか・・・。」




これ以上聞いても無駄だろう。


それよりもルーナを連れて、早くこの村を出たほうがよさそうだ。


みんなが起きたらすぐこの村を出て、早めにこの話をするべきだろう。


朝の散歩を諦め、俺は宿へと戻った。




宿は、俺とハワンド。


メリアとルーナで2人ずつ1部屋を使わせてもらっていた。


宿の部屋に戻るとハワンドが起きていた。




「ハワンド、ルーナを連れて早くこの村を出たほうがいいよ。詳しくは後で話すけど、さっき外を歩いていたら、ルーナを殺すとかって村人の会話が聞こえてきたよ。」




ハワンドは驚いた顔をしたけれど、すぐに出発準備を整えた。


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