第2章 旅仲間2
窓から差し込む朝日の眩しさに目を覚ました。
ベッドから起き出すと、メリアが朝食を用意してくれていた。
「おはよう、メリア。」
「兄さん、おはよう。朝食出来てるよ。」
今日もメリアは元気いっぱいだ。
俺たちは朝食を終えるとギルドに向かった。
人数が揃っているかの不安を抱えて、受付に行き、確認する。
必要人数に達していることを告げられ、昼過ぎにギルド前に集合することと名前を教えられた。
「メリア、集合が午後らしいから、カフェにでも行くか?」
「うん。お昼もそのまま食べられるし、行こう。」
もう一人の依頼同行者との待ち合わせにはまだ時間があるため、カフェでのんびりと時間をつぶすことにした。
お昼近くまでは飲み物を飲みながら、今後のことを話し合い、早めにお昼を食べて、集合場所へ向かうことにした。
ギルドが見えてくると、身長180ほどの大剣を背負った成人しているだろう男が立っていた。
この人が同行者だろうか?
他にはそれらしき人は見当たらない。
「こんにちは。紅大蛇の討伐依頼の集合はここでしょうか?」
「君たちが討伐メンバーか。若いな。」
どうやら間違いではなかったらしい。
同年齢あたりで討伐を考えていたのだろうか。
「年が不満でしたらキャンセルしていただいてもいいですよ?」
「いや。大丈夫だ。俺はハワンド・セージリア。ランクはBだ。魔法は苦手で、剣を使う。呼び方はハワンドでいい。それと敬語もいらないよ。」
魔法が苦手か。
剣でBランクということはそれなりに剣の腕はあるのだろう。
「俺はケシル・ロード。ランクはB。魔法と剣どちらでも戦える。そしてこっちは妹のメリア。ランクはC。メリアも魔法と剣の両方を使えるよ。」
「メリア・ロードです。よろしくお願いします。」
俺が紹介すると笑顔でハワンドに挨拶した。
「ケシルにメリアか。よろしくな。」
俺とメリアは自分の魔力に制限をかけている。
抑えることによってランクをBとCにした。
もう少し上でもよかったけれど、最初から高ランクになると目立つために、下から少しずつ上がっていけばいいかと思った。
「ハワンド、準備が出来てるならすぐに出発したいんだけど、大丈夫?」
「準備は出来てる。目的地まで何で行くんだ?」
距離があるため、馬を使う人が多いだろう。
俺たちは今までどれだけ長い距離があっても、歩きで移動している。
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