第5話 残想ディストラクション
「自分の心と向き合えましたか?」
声を契機に世界が色を取り戻した。
黒や赤や茶色がぐるぐると螺旋を描いて大地を創る。
それは朽ちた花畑。
極彩色は暗色に沈み、足元には枯れた草花が広がっていた。青空ではなく、あるのは不気味なほど真っ赤に染まった空。渦を巻く黒い雲。
私の身体はいつの間にか神木の腕の中にあって、赤茶色の世界が周りを囲んでいた。
「……花畑は?」
「崩壊したようです。君の心のバランスが崩れたのでしょう」
答えた神木が離れたところにある一点を睨み付ける。
そこにはあの化け物がいた。
山野美香を殺そうとした、どす黒い、邪悪な私。
「アレは君自身の心。君が必死に押し殺してきた、負の側面。
多くの人間は、自分の抱く醜い感情に目を伏せようとします。
宿主に認めてもらえなかった感情は、行き場を失い漂流し、強いエネルギーと化す。それがアレの正体です」
アレ――もう一人の黒い私は、距離を保ちながら今にも襲い掛かろうという体勢で揺ら揺らと蠢いている。
こちらが少しでも警戒を解けば飛びかかってくるつもりだろう、それを把握してか、神木は目を反らさない。反らさぬまま、そっと私を地面の上へ下ろす。
「先ほど、この場所を『
そして私たちは、葬り去らなければならないあの存在を、『
彼らを葬るのが私たち『厚生心理保安省 特別捜査局』の仕事なんですけれどもねぇ。
なにぶん、薄給な上に怪我の多い報われない仕事です。就職先にはお勧めしません」
神木は軽口を叩きながら紅い眼鏡を外し、スーツの胸元にあるポケットへと刺した。
途端にぞっとするほど険しい瞳が顕わになる。以前とはまるで別人のように感じられた。
「少し、下がっていてください」
彼が右の手のひらと左の手のひらをスライドさせると、その軌跡がぼうっと光を生んだ。
赤茶けた世界に似つかわしくない、洗練された青い光。
チラチラとした瞬きを放つ白銀の線は、長細く伸び、神木の手の中で立体へと変わる。
それは剣。わずかに湾曲した片刃の真剣――刀だった。
私はぎょっと目を見開く。
「一体何したの!? どっから刀なんか出したのよ!」
「驚いてくれました? 詳しくは企業秘密です」
神木が刀を正面に構える。
黒い私――『葬』がぐるる、と腹を空かせた獣のように唸りにじり寄ってきた。
次の瞬間。気が付くと獣の姿はなかった。
私は大きく目を瞬く。何が起きた?
神木の視線の先に気付きふり仰ぐと、上からこちらに向かって降ってくる黒い影。
神木が刀を凪いだ瞬間、ぎぃぃぃいいいぃぃぃん! という甲高い音がした。
葬が十メートルほど手前に着地する。間髪入れず跳ね上がり、正面から走り込んでくる。
再びぎぃん! と響く金属音。葬の鉤爪を刀身で受け止める音。
葬は身体を捩り腕を振り回し、何度も追撃を重ねる。その度刀が音を立てる。
もの凄く、早い。
傍から見ている私には、理解できない攻防。
葬の振り回す鉤爪は、もはや私の目には留まらない速さだった。
化け物だからと言ってしまえばそれまでなのだが、だとしたら、その動きについていく神木は何者なのだ。
神木の表情には余裕があった。相手の攻撃を無理なく受け流しているように見える。
葬がじりじりと後退しているところを見ると、押しているのは神木の方なのかも知れない。
ふと、葬が大きく飛び退いて間合いを取った。
一瞬動きを止めて、私の方を見る。
驚いて私はその場に固まった。何? どうして? こちらを睨むの?
次の瞬間。
頭が痛くなるくらいの、金属を打ち鳴らす音。
瞬いた私の目前には、葬の身体を刀身で受け止める神木の姿があった。
私のことを庇ったのだとすぐに理解できた。
「逃げなさい!」
声に弾かれて私は駆け出す。足がもつれる。何度も転びそうになりながら、必死にその場から遠ざかろうとする。
後ろから刀の鳴る音が近づいてくる。
振り向くと、今度は神木が防戦を強いられていた。
私のことを庇いながら戦っているせいで、攻撃に転じる余裕がない。
やがて、キンッという高い音がして、銀色の刃が神木の手を離れた。
くるくると空へ舞い踊り、数メートル横の地面へ真っ直ぐに付き刺さる。
チャンスとばかりに葬が神木へ突っ込んだ。後ろに私がいる手前、神木は避けることができない。
腕をクロスして体当たりを受け止める。が、勢いを殺し切れず後ろへ大きく吹き飛ぶ。
後方にいた私のすぐ横へ、神木が背中から落ちた。
枯れた花々が巻き上がる。
「痛たたたた」背中をさすりながら頭を起こす神木。
「大丈夫なの!?」私が走り寄ると、てへっと笑う彼。
「心配してくれるんですか?」
「そりゃあ……当たり前でしょう!?」
「嬉しいですねぇ」
次の瞬間、神木は膝をバネにして跳ね上がり体勢を整えていた。
私の背と膝裏に腕を回し、抱きかかえて高く飛ぶ。
私たちが今まで居た位置に、葬が飛び込んできて、大きなクレーターができあがった。
まるで空中浮遊をしているようだった。
人を一人抱えたまま、人間はこんなに大きく跳躍できるのか。
葬から距離を開けたところで、神木がふんわりと着地する。
抱きかかえられたまま神木の顔を見上げると、そこには珍しく真剣に唇を引き結んだ彼がいた。
私の視線に気が付くと、慌てて瞳を細くしてにっこりと微笑む。
こんなときにそんな気遣いいらないのに。思わず私の鼓動がどくりと大きく音を立てた。
「大丈夫。負けたりなんかしません。
そうだ、ちゃんと君を守りきったら、ご褒美にデートってのはどうです? 制服姿で」
「絶対嫌!」
「つれないですねぇ……」
神木は私をそっと下すと、体勢を低くして走り出した。向かう先は地面へ突き刺さった刀。
それを阻止するがごとく、葬が刀へ向けて身を躍らせる。
神木の正面へ葬が回り込み、危うく正面衝突しそうになる。
背後へ飛んで回避行動を取るが、その後を葬が追いかけた。
二人の間合いがゼロに近づき、葬の腕が神木にめり込もうとしたとき。
パンッと軽い音がして、葬が吹き飛んだ。
いつの間にか神木の手の中には銃が握られていた。葬は枯れた花の中に埋もれ、動かなくなる。
「姑息な真似をして申し訳ない。でも
腰のホルスターに銃をしまいながら、神木は地面に突き刺さった刀を抜き取った。
ぶん、と一振りして構えようとした、その瞬間――
黒い触手が地面から沸き上がり、刀を弾き飛ばした。
「!!」
神木は反応しきれず、焦った表情を浮かべる。慌てて銃を構えようとするが、間髪入れず触手がその銃をはたき落とした。
身体から触手を生やした葬が、いつの間にか神木の目の前まで迫っている。
腹部に強い一撃。
神木の身体が地面へと叩き落とされる。
追い打ちをかけるように、その上から葬が沈みこむ。
枯れた草花が舞い上がり、私の位置からは何が起こったのか分からなかった。
ただ二つの影が地面へと吸い込まれたまま、誰も起き上がってこない。
嘘?
どうなったの?
私は恐る恐る足を踏み出す。
まさか、やられちゃってなんて、いないよね?
私が走り出そうとしたそのとき。
赤い火炎と閃光と、煙がもうっと立ち昇った。
二つの黒い影がその場から飛び退く。
「少々余裕をかまし過ぎましたか……」
そう舌打ちして飛びのいた神木が私の目の前で膝をつく。
腹部の衣服がボロボロに焼け落ちていた。押さえたその腕の下から、焼けただれたような色をした肌が見え隠れしている。
「……っ!」
ぞっと血の気が引いて、言葉が出なくなった。
大丈夫なのだろうか。ひょっとして大怪我なのでは?
心配を上手く言葉にすることもできないまま、神木の肩を支える。
「……本当に、大丈夫なの?」
「ダメかも知れません」
「えっ!?」
神木は難しい顔で肩を竦めた。
「……おろしたての超軽量合金織込式防弾チョッキがボロボロです。社員特価とはいえ三十万もするのに。保証、効きますかねぇ」
「……意外と元気そうですね」
「とんでもない。ショックで心折れて死んでしまいそうです」
「心配して損した」
私たちがのんびりとしている間にも、ぐるる、と唸り声を上げて葬が近づいてきた。
神木が「走って」と私の背中を押し、葬に向かって何かを振りかぶる。
二つの破裂音。再び閃光と炎が上がり、周囲を煙が立ち込める。どうやらスーツの中にいろいろと暗器を隠しているらしい。
煙が目隠しをしてくれている間に落ちていた刀を広い上げる。
二人の身体が交錯して、ぎぃん、ぎぃんと音を立てる。
神木はどことなく腹を庇いながら戦っているようだった。やはり痛むのか。
神木の身体に少しずつ生傷が増えていく。
再び私の元に吹き飛ばされてきた彼の表情から、以前ほどの余裕は感じられなかった。
「ね、ねぇ……」
駆け寄った私に、ところどころ鮮血を滲ませた神木がへらりと笑う。
「大丈夫ですよぉ、そんな顔しないでください。
ちゃんと守ってみせますから、デートの件、よろしくお願いしますねぇ」
荒くなった呼吸が肩を上下させている。
とても大丈夫だとは思えなかった。
ひょっとして、強がっている?
「少し危なくなるので離れていてください。私が合図したら、全速力で走って、遠ざかって。決して振り返らずに」
葬を見据えながら、少し低い声で言う。
神木の表情が、硬く険しくなった。
何をするつもりだろうか。
危なくなるって、どういうこと?
なんだか嫌な予感がする。
「行きますよ。3・2・1……」
神木がカウントダウンを始めた。腰を低くして、今にも飛び出す準備をする。
「GO!」
合図と共に神木が葬に向かって走り出した。
私は身体を後ろへ向けて、彼らとは逆の方向に走り出そうとする。
決して振り返らずに――全速力で――逃げて――
本当にそれでいいのだろうか?
足が躊躇った。
彼の指示に逆らって、後ろを振り返る。
真剣に戦う、彼の姿が見えた。
私だけ、一人で逃げ出していいのだろうか。
遠くからのうのうと、眺めていていいのだろうか。
全ての元凶は私なのに。
傷つくのは神木の方で、私はただ守られているだけなんて。
私には戦うことなんてできない。足手まといだ。
それならせめて、何か役に立てることはないのだろうか。
目くらましになるくらいなら、あるいは――
意を決して、私は二人の元へ走り出す。
途中、足元にある枯れた草花をこれでもかというほど両手に抱えた。
私の姿に気付いた神木がぎょっと声を上げる。
「莉音ちゃん!?」
「このやろーーーーっ!」
叫びながら、二人の間に身体を飛び込ませる。
私と葬がぶつかって、抱えていた草花が盛大に舞い上がり、二人の身体を目隠しした。
痛い、なんてもんじゃない。意識が遠くなるような衝撃。
それでも、目くらましにはなっただろう。死ぬ気になれば、できるじゃん私。
神木は私の意図を察してくれたらしかった。
後ろに吹き飛ぶ私の背中を、神木が身体で受け止める。
私の両側から腕が伸び、右手には刀が握られていた。
神木は私をお腹に抱えたまま、目の前の葬にそれを突き立てようとする。
が、寸でのところで払われる。
それと同時に神木の左手に青い光が生まれた。
「実は私、二刀流もイケるくちで」
耳元で彼の囁き。
左手の青い光が葬の腹を貫通した。光はそのまま銀色の刃へと具現化する。
避けることすら叶わず腹を貫かれた葬が、つんざくような悲鳴を上げた。
串刺しのまま、身体を激しく揺さぶり暴れ出す。
辺りをのたうち回ったあと、風に吹かれる砂塵のごとく、さらさらとその姿を散らした。
終わった、みたいだ。
安堵と共に意識が遠くなっていった。
ぶつかったお腹が痛む。
もし今、自分のお腹を見たら、血まみれになっているかもしれない。うん、確認するのはよそう。
目を瞑ったら、そのまま睡魔に襲われて、私は意識を失った。
***
深い眠りに落ちていた。
目を開けると、そこには真っ白な天井があって、自分を取り囲んでいる点滴台やら脳波計のモニターやらでここが病室だと理解することができた。
身体を起こそうと力を入れたとき、腹部に激痛が走った。うっと呻いて手足を捩る。
「おや。目を覚ましましたか」
突然降ってきた能天気な男の声。
声の方に顔をやると、壁際の椅子に全身真っ黒な男が足を組んで座っていた。
病院に居るには縁起の悪すぎる男――万年喪服姿の神木礼。
「まだ動かない方が良いですよ。肋骨が折れてますから」
飄々と言い放ってにっこりと笑顔を浮かべる。
「これは……どういう……」
聞きたいことはたくさんあった。
あの世界は何だったのか。
あの化け物はどうなったのか。
まるで全て幻のようで。
夢ですよとしらばっくれられたら、ああそうか、と納得してしまいそうだ。
神木がゆっくりと立ち上がる。
「うん。おかげさまで、全て丸く収まりましたよ」
ベッドの脇までやってきて、腰を屈め、私と視線の高さを同じくした。
「ですから、ちょっとこれを見ててもらえますかね」
神木が懐から取り出して私の前にかざしたのは、黒いプラスチックの棒。
大きさは万年筆くらいだけれど、ペン先はなく、代わりに頭の部分がペンライトのように緑色に光っていた。
「この明かりを見つめていてください。よーく見ているんですよ。そぉれ、3、2、1――」
「ちょっと待って!」
私は慌ててそのライトを手で塞ぐ。
「これ、映画かなんかで見たことある! ピカッて光って記憶を消すやつでしょ!? そうなんでしょ!?」
「おお、よくご存じで」
「って、あんた、私の記憶を消そうとしてるわけ!? 冗談じゃないわよ!」
「だって、そういう決まりなんですもん」
神木が口を尖らせながら、ひょいっと肩を竦めた。
「いいですか? 君は国家から見れば、あの化け物を再び生み出しかねない要注意人物なわけです。
再び悲劇を繰り返さないためにも、今回の事故に関連する記憶をリセットして再教育する、というのが我らが厚生心理保安省の方針なのですよ」
「関連する……記憶?」
「まぁ、君でいえば、佐原貴臣くんや、山野美香さんに関すること。ついでに私のことも忘れます。ちょっと寂しいですねぇ」
「それって……」
貴臣に関する記憶。それはつまり――
「私の記憶の、ほぼ全部じゃない!」
物心ついたときから、私たちはずっと一緒に過ごしてきたのだから。
貴臣との記憶、イコール、私が歩んできた人生そのものだったりする。
「そうですねぇ。君の場合、少々失う記憶の総量が多くて申し訳ないのですが――」
「冗談じゃないわよ! 私の頭を幼稚園生にまで戻す気!?」
「言葉を忘れたりはしませんし、生活の上で学んだことは覚えているはずです。ただ、思い出がなくなってしまうので少々ぽっかりするかもしれませんが」
「ぽっかりどころじゃないわよ! 他人事だと思って気楽に言って――」
「私だってうら若き乙女の記憶を奪うなんて嫌なんですよー。でもね、私がしなければ他の誰かがするだけですしー。隙あり☆」
パチン、とペンライトが光って、軽い眩暈がやってきた。
くるくると回る世界の先で、冷静な瞳の神木がこちらを覗き込んでいた。
視界が白く靄がかりだして、目が開いていられなくなる。
身体の力が抜けて、やってくる強烈な睡魔。
最悪だ。この男、絶対許さない。
「最後にひとつ、聞かせてもらえませんかねぇ」
ぼんやりとした頭の中に、神木の声だけがくわんくわんと反響して聞こえた。
「最後に君が葬へ向かっていったのは、どうしてですか?
いえ、ね、今まで様々な人間を見てきましたけれど、自ら異形の化け物と戦おうとしたのは君だけだったもので、少々驚いて」
ぶつぶつと独りごちる神木に、答えようとしてもうまく言葉がまとまらず、パクパクと宙をはむことしかできなかった。
「答えられませんかね。まぁそうでしょう。
ターゲットが皆、君のような人間だったなら、身を削ってでも守る価値があると思えるのに。
そんな君に免じて、少々おまけをして差し上げましょう」
最後まで抗っていた私の瞼を、神木が強引に閉じた。
「次に目を覚ましたときには、君は全てを忘れています。忘れるんです。いいですね?」
これが、私が意識を保っていられる、限界だった。
再び目を覚ますと、やはり真っ白な天井だった。
最近そればっかりだ。ここのところ、意識を失ったり目覚めたりを何度も繰り返しているように感じる。
――何度も?
私はハッと跳び起きた。
覚えている。貴臣のことも、化け物のことも、夢のような世界で神木と共に戦ったことも。
どうしてだろう。神木は、記憶が消えると言っていたのに。
まさか、消し忘れ?
そのとき、病室の扉が開いた。
入ってきたのは、銀のトレイを抱えた白衣の女性。
ベットの上で呆然としている私を見て、あっ、という顔で近寄ってくる。
「何も思い出せなくて混乱しているでしょう。大丈夫よ、落ち着いて聞いて。
あなたは事故に遭って、脳に記憶障害が残ってしまったの。今は少しパニックになっていると思うけれど、やがて落ち着くわ」
そうか、この人は、私の記憶が消えていると思っているんだ。
「大丈夫。ゆっくり自分を取り戻していきましょう。私たち医師があなたを万全の体制でサポートするわ。
しばらく入院してリハビリをすれば、きっと良くなるから――」
医師のそらぞらしい言葉に、黙って私は頷いて見せた。
取り戻すだって? 良くなるだって? よく言うよ、記憶を消そうとしたのはあんたらのくせに。
このまま何も思い出せないふりをしていれば、記憶を消されずに乗り切れるだろうか。
消されてたまるか。私の大切な、これまでの人生。
医師が私の背をそっと支えて、ベッドの上へ横たわらせた。
「まずは、ゆっくりと眠って休みましょう」
そう言って銀のトレイの中から注射器を取り、私の腕に繋がっている点滴のチューブへと突き刺した。
ふうっと睡魔が襲ってくる。
また私は眠らされてしまうのか。
そればっかりで、さすがに嫌気が差してきた。
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