第226話 馬鹿みたいだし、実際馬鹿なんだろう
いつも書いている。
何かしら書いている。
悲しい時は泣きながら書いている。
虚しくて仕方ない時も書いている。
仲間の嘆きに溜息をつきながら書いている。
不誠実な人の不誠実な対応に呆れながら書いている。
どうにも鬱屈して心が沈んでも書いている。
疲れて何も考えられない時も書いている。
突然我に返って「私は何をやってるんだろう」と思いながら書いている。
こんな行く当てのないものを書いてどうするんだろうと思いながら書いている。
書くことがない時だって書いている。
馬鹿みたいだし、実際馬鹿なんだろう。
いつまでこのエネルギーがもつのだろうと自分に問いかけながら、何を書いても答えが出ないまま、やっぱり今日も書いている。
いつか必ず訪れるであろう、筆を折る日。
それだけがひたすらに怖い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。