第209話 言ってみるだけSF




 深夜に、ホットココアを飲みながらぼんやり思った。

 カクヨムもSFショートショートのコンテストを開催してくれないだろうか。

 10000字以内くらいで一人何篇でも応募できて、さくっと読めて面白くてフフッと笑えるSF短編が山盛りてんこもりにならないだろうか。

 賞金はいらないので、入賞者にはもれなく「星新一ショートショート1001<全3巻>」をくれないだろうか。

 そうなったら私、誰に何を言われなくても20篇くらい書いて応募するよ。モリモリ書くよ。


 なんでそう思うかというと、話は単純。

 私が「星新一ショートショート1001」が欲しいからである。

 文庫をちまちま集めるのは面倒くさいし、セレクションでもなくて全集が欲しいのである。

 全集を持っている方が、とりあえず調べりゃ必ず載っているので安心なのである。

 だったら買えばいいじゃないと思われるだろうが、この全集、実は32400円もして結構お高いのである。

 しかし、中古は欲しくない。というか中古でもいいお値段する。だったら新品がいい。


 あ~欲しいなあ。欲しいなあ~!

 どこかが賞品として出してくれないかなあ~!


 というわけであえなく2行目に戻るのだが、今アマゾンのページを見て気づいた。


「星新一ショートショート1001<全3巻>」は新潮社刊だった……。

 KADOKAWAからしてみれば「なんで新潮社の本をカクヨムのコンテストの賞品にして、新潮社を儲けさせなあかんねん」て話だよね。いっけね!



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