第208話 来年のカレンダー
とうとう12月になってしまった。1年で一番忙しい月である。
2017年1月の予定も着々と埋まりつつあり、不便で仕方ないので2017年度のカレンダーを買った。
私はスケジュールは全て、カレンダーに手書きで書きこんで管理している。
手帳やスマホアプリを使っていた時期もあったが、手帳は持ち歩くのが面倒(荷物が増えるのが嫌)だし、スマホアプリも思ったほど使わない(画面を開かない)のでやめてしまった。
一日中朝から晩まで予定が入っている時は、そこだけスマホのメモ帳に書き出して時間や場所を確認している。
カレンダーは、卓上のものと壁にかけるものを月めくりで一つずつ使う。
卓上は100円ショップの月めくりカレンダーを買った。
15×18cmくらいの大きさで日の1マスが大きいものがいい。
スケジュールが書ければいいのでデザインは気にしないが、100円とはいえカラフルで可愛いものが多い。
パソコン机の上には、同デザインの2016年12月と2017年1月のカレンダーが並べて置いてある。
電話をしていてもメールを打っていても、近々の予定は一目でわかって便利。
今年が終われば、2016年度のカレンダーは処分する。
机の上は少しスッキリし、どことなく寂しくもなる。
壁掛けのカレンダーは毎年好みで買っているが、現在は国立天文台でもらったカレンダーを使っている。
すばる、アルマ、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた小惑星、銀河、超新星、星の塵の円陣などの天体写真が使われていて、観ているだけで想像が膨らむ。
ついでに月ごとに上弦、満月、下弦のマークもついていて月を観る時に参考になる。
漠然と、来年もこれを使いたいなあ……と思った。
今の時期に国立天文台に行けば来年分も貰えるのだろうけど、生憎行っている暇がない。
なので市販のものを買おうと思うが、これを迷っている。
出版社のアオリによると、今は空前の猫ブームと文豪ブームらしい。
文豪はともかく、猫のカレンダーはいいなと思いロフトなどに見にいった。
確かに猫のカレンダーは沢山あり、モデルの猫はどれも愛くるしかった。
というか猫カレンダーの種類が多すぎて選べず、結局買わないまま帰ってきてしまった……。
まぁ、壁掛けの方は一切書き込みをしないので急ぐ必要はない。
消耗品とはいえ、一年はそのカレンダーを見続けるわけだから一番気に入ったものがいい。
やっぱり星や宇宙がいいかな、鳥や猫にしようかな、海外絶景写真がいいかな……と迷っている時間も楽しいのだけど、タイムリミットはあって今月中には手に入れてしまわないといけない。
誰に言われたわけでもなく、自分で勝手にそう決めている。
カレンダーを揃えるのも、新年を迎えるための大切な準備なのだ。
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