第50話 夏の美味しいシュワシュワお酢ソーダ




 めっきり暑い中、最近お酢ソーダにはまっている。

 実は去年、誕生日祝いに飲む酢(信州りんご酢、春の桃酢)をなるものをいただいた。

 冷蔵庫で保管していたらいつの間にか賞味期限を過ぎてしまったのだが、まあ酢だから大丈夫だろうと思い、使い始めた次第である。

 飲んでみると、これが実に美味しい。

 春の桃酢はかなり甘くてあまりお酢というかんじがしない。これがデザートビネガーというものかと感心してしまった。


 どうやって飲もうかと考えて、最初は牛乳で割ってみた。

 しかしこれはとんでもなく甘くなってしまい、ちょっと失敗だった。

 今は、炭酸水で割って飲んでいる。ビネガー:炭酸水=2:8の割合。

 それにレモンや、ベランダでテロ状態に繁殖しているミントを入れてみたり。

 実にすっきり爽快な飲み口で、ああ~夏だなあ……なんて悦に浸ったり。



 飲むのはいつも夜でお風呂上がり。乾いた喉が冷たい飲み物を欲するのだ。

 お気に入りのグラスに氷を入れて、ビネガーと炭酸水を入れる。

 炭酸水のシュワシュワという音のなんとも涼やかなこと。

 音とはじける泡を目で楽しんでから、マドラーでくるくる混ぜていただく。

 子供の頃は炭酸が飲めなくて、コーラを一気飲みしたり、お祭りでラムネを飲む友だちが羨ましかった。炭酸が飲めるのは、ちょっとだけ大人の証のような気がした。

 現在も一気飲みはできないけれど、少しずつ飲むと、お酢の酸っぱさとシュワシュワ感が口のなかではじける。甘すぎず、酸っぱすぎず、疲れた身体にじんわり染みていく。

 いや、むしろ泡と共に疲れが癒えていくよう。クエン酸パワー、あなどりがたし。

 ああ~今日も無事に終わって良かったなあ……。明日も頑張らないと……とぼんやり思う。


 これが冬だったら、ここまで美味しくはないだろう。

 暑い夏だからこそ、おそらく本領を発揮する飲み物なのだ。

 お酢メーカーの回し者ではないが、夏の夜のお供にお勧めである。

 もしかしたら、執筆もはかどるかもね!?

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