第3話 金平糖の星
最近、金平糖にはまっている。
お土産だったり、親切のお礼に差し上げることが多い。
この干菓子は大抵、お洒落な瓶やケースに少しずつ詰めて売られている。
手軽に買えて配れるのもありがたい。
我が家にもお茶うけとして常備してあって、お客が来るといそいそと出す。
目で楽しみ、つまんで口に含むと、砂糖の甘さがふんわり広がる。
カラフルで、可愛らしくて、日持ちがするし、高級感も感じさせるはで、
文句のつけようのない金平糖であるが、一番気に入っているのはなんといっても形。
凹凸状の突起が、星のように見えるのである。
色とりどりの小さな星が、ころころと沢山集まっている。
詰まった瓶はさながら、一つの宇宙。
世界一、ひょっとしたら宇宙一小さく甘い星をポリポリ食べる私。人類。
さながら巨大なブラックホール。いや、ビッグマウスか?
……なんて妄想だかロマンだかに浸るのも楽しい。
コンペイトー、金平糖は良い。
戦国時代、日本にもたらしてくれたポルトガル人にお礼を言いたいくらいである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。