【夢の話】「知ってる」は独立したフラグなのかも
今週、身体を動かしてないのでよく眠れていない。そこまで分かってたらフィットボクシングやるなり市民体育館いくなりせんかいと思うが、なかなかにぇ……(106 kg)。
まあとにかく眠りが浅いと。眠りが浅いの自体は悪いことでもなくて、ミニリュウが良く出る(「日本の眠りを改善しよう!」と思ってるポケモンスリープ開発者がいた場合、泣いてしまうかもしれないが、ニンテンドーってあんまそういう人がいないような気もしてる)(偏見)。
とにかく多分眠りの浅さによって、久々に悪夢らしい悪夢を見たのだが、これが結構興味深かったので、夢の話はあんまり面白くないと思うがしようと思う。
話としては比較的単純で、街にSCPぽいクリーチャーが徘徊するようになった社会の夢である。ケルベロスみたいな首が三つある動物様の怪異、キモい「ところ天の助」みたいなシルエットの怪異、大人の頭部から棒立ちの子供が生えてるみたいな怪異(Jをひっくり返したような見た目)あたりがそこそこの頻度で存在する。頭部がでけえくちばしの様に変化したようなやつとか、レア個体みたいなやつもいる。で、多分捕まったら死ぬなりなんなりするのだろうが、そこについては直接の描写がなく、ただ忌避感だけがある。
ただ興味深いことに、夢の中の俺の感覚では、「よく知ってる出来事」なのね。「あと5年もすれば、これが『日常』になるのかなあ」と呑気なことを思ってる。で、バスの中で、他の人に「今外はどうですか?」とか聞かれて、「いや『ゴジラ』は出てないみたいですが、他のは結構満遍なくいますねえ。あの『抱き抱えてるやつ』とか」と話したり、「そういえば、『ニンゲン』は人を騙そうとする習性があるので、こっちが追いかけると逃げるフリをして、どっかで反転して捕まえに来るので、逆にそれを逆手に取って、一回追っかけるフリをして、相手が逃げるフリを始めたところで反転して逃げると逃走率が上がるらしいですよ」みたいなことを聞いたりと情報交換をしてて、それも「日常」の一幕になっている。ふと場面が変わって夜。土手的な斜面から幹線道路っぽい道を見ていたら、「ケルベロス」が疾走しているのが見える。うわー怖え、と思ったら、その疾走している先に人がいるんだよね。げえ〜! って思って、しかし、この幹線道路を突っ切って渡れば、その先にでかいTSUTAYAがある。(多分、新道沿いの、ヤマダ電機とかフレッシュネスバーガーとかがあったところがモデルであろう。あそこには土手はないと思うけど)うーん。まあ、TSUTAYAは24時間営業だろうし、中入っちゃえばなんとかなるかあ〜と思って、ワー!! って叫びながら土手を駆け降りる。でも、自分で想像していたよりも自分の足が遅くて、後ろから頭が三つある何かが確実に迫ってくる!!
というところでまず1回、目が覚めた。なんだったらちょっと足が震えるくらい怖かった。ヒィ〜。いやあ、いつもの怖い夢を見たなあ……と思って、まだ眠かったのでもう一回寝そうになって、いやいやいやいやって思った。いつものってなんだよ。
良く見る変な夢の代表格として、「ああ、そうだそうだ、時間という概念は無くなったんだった」と思う夢がある。あと、「謎の目覚ましがいつの間にか導入されている夢」も結構見る(これは近況ノートに時々書いている)。でもこの変な怪人みたいな奴らが闊歩している夢、「いつも」は見てねえよな? って、ちょっと冷静な自分が思う。
そしたらなんか自己浄化作用というか、セルフ憑き物落としというかで、もう一回うとうとしているとこんな夢をみる。
なんか、ウルトラ調査隊みたいな人が来る。で、何故か関西弁で俺に語りかける。
「あ、おったわ。この状況を、あんまり信用してへん人がおるわ」
何? って思ってたら、なんか、虫眼鏡みたいなものを俺の顔の前にかざす。
「あんな、◾️◾️◾️◾️(聞き取れず)とかおるの、変やんなあ? そんなの、おるわけないもんなあ? そう思って、ちょっと見てみい」
で、その虫眼鏡を通して怪人みたいなやつを見ようとすると、その姿が掻き消える。えっ!? って思うと、わっかりやすい特殊効果的なノイズの中で、そのウルトラ調査隊みたいな人が、こっちになんか喋っているが、いずれ消える。で、あの「怪人」というのが、「怪人がいる」と認識している人によって存在していたのだということが直観的にわかる。そんなのいるわけないだろと思っていれば、そんなのいるわけない世界に存在することができる。しかし、ウルトラ調査隊の人は、もはや、「怪人がいることが当たり前の世界」にしか存在できないレベルで、「怪人がいる」ことを認識してしまっているので、俺とは異なる世界線になってしまうんだなあ。なるほどねえ。って、唐突な高理解を示して、目が覚める。この2回目の目覚めの時には、もうすっかり、「こんな悪夢見たことないよなあ」ということを納得している。
という俺の体験を前提に考えてみるとだよ。
俺の神経系のどっかに、「知ってる」を判定する独立モジュールがあるんだと思うんですよね。
つまり、なぜ我々が「知ってる」と思うかというと、素朴に考えると、
ある体験をする→この体験を過去の経験と照合する→一致する場合「知ってる」と感じる
っていうプロセスを経そうな感じするじゃあないですか。で、デジャヴというのは、
ある体験をする→実際には過去に経験がないが、なんかの理由で類似した経験と紐づく→一致したので「知ってる」と感じる
ジャメヴというのは、
ある体験をする→実際には過去に経験しているが、なんか、空気感とか身体状態とかが大きく違うので、同一経験と照合できない→一致しないので「知らん」と感じる
と推測できる。この場合、「知ってる」か「知らない」かは、結局「一致した」か「一致しなかった」かの判定に応じた出力なんだと思うんですよ。重要なのは過去経験と一致したかどうかであって、「知ってる」感はその結果に過ぎないと。
ところが、今回の夢では、実際は未経験なのに、「知ってる」ことになってるから目覚めた時もなお、「いつもの」と感じている。で、その後思考を整理した結果、今とかは「何がいつものなんだ?」と思っている。ということは、「知ってる」フラグだけを独立に操作できるってことだと思いませんか?
つまり、もし、今見た夢が類似した経験と紐づいたことが「知ってる」という感覚を想起するのであれば、その後なんかあっても「知らない」には変換できないと思うんですよ。少なくともこんな短時間では。でも、実際にはそれは容易にできたわけ。まあ、だったら「知ってる」感に切り替えられるのか? というと、それはもう不可逆なんだが……。
だから、「知ってる」「知らない」って実は独立フラグ(これは催眠状態など、セキュリティが低下している状態でなければ切り替えは難しく、通常プレイでは正しくフラグ管理されているのであんまり問題ない)で、トップダウン的に情報処理に影響を与えているのではなかろうかと思ったのだという話です。
∴「知ってる」感というのは、ボトムアップの照合過程とは独立に存在する。
どうでしょうか。デジャブ研究とか調べたらなんか出てくるんだろうなあと思いつつ、だるいので調べていませんが、「これ」っていう文献などあればご教示ください。
2024年02月11日 10時35分の測定結果
体重:104.70kg 体脂肪率:33.30% 筋肉量:66.30kg 体内年齢:50歳
全然痩せてはないが、106じゃないのでちょっとホッとしました。それではまた。
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