守るべき規範について考えた
近所の大学が通勤路の途上にあるので、キャンパス内を歩いて通勤してる(これ自体は合法。犬の散歩等で使って良いことが知られている)。昨日も朝キャンパス内を歩いてたら、奇妙な光景があった。
というのは、整然と並んだ自転車が、歩道を完全に阻害しているのである。あえ? と思った。もう少し条件を整理すると、まず体育館があって、その前には明示的な駐輪場はないが、駐輪を禁止してるわけではない広場的なスペースがある。しかし、この広場的なスペースがすでに自転車で埋まっている、そこになんかわからんが多くの自転車が集結してしまったので、歩道まではみ出しまくって停めている……というのが現状である。
しかしこの「はみ出している」自転車自体は、かなり整然と並んでいるんですよね。これがごっちゃり雑然としてたら、「ああスラム化したかあ」くらいにしか思わないのだが、整然と・歩道にはみ出しまくっているという状況がすごい違和感あって、変なの~と思いながら歩いた。
もうちょっと状況を説明すると、すぐ向かいに教養棟と呼ばれる建物があて、これは1年生が一般教養を学ぶために通う建物であるから、全一年生を収容できるキャパシティがあり、そのため、’シンプルに広大な駐輪場がある。距離だってたかだが20メートルくらいのもんである。だから、別にここの駐輪場に停めればいいと思うんだが、それは選択しない。それは選択しないのに。自転車自体は整然と並べている。これがなんかこう……人間の不合理性が良く表れているなあというか。「規範」というものは一体どのように表象されているのか不思議に思ったというかね。
いやなんか、完全異次元思考ってほどでもないんすよね。分からんでもない。俺だったらやんないとは思うが、理解はギリできる。で、理解できるだけに不思議なのである。
まず、なんかで普段のキャパ以上に体育館が混んだ。それで、駐輪可能っぽいスペースが埋まっているのを目視した人間がいた。うーん、まあ向かいに停めて戻ってくればいいが……面倒くさいな……ま、ちょっとくらいはみ出しても問題なかろう。ここに停めちゃえ。と思う。ただ、せめても完全に道をふさぐような形で置くのではなくて、他の自転車になるべく寄せて、整然と停めることにしようと思う。
と言う人が複数人現れて、どこかで「分水嶺」に達する。つまり、これ以上停めたら完全に歩道ふせいじゃうなというところに到達する。おそらく、ここで「あーじゃあ流石にここは無理かあ」と思う人もかなりの数いたと思うんだが、ここで誰かが(この人はわりと規範意識が低いのであろう)「停めちまえ!」って停めたところで閾値を超えて、そんでそっから後に来た人は、「あーもう今更自分だけ向かいに移動しても意味ねえな」と思って歩道を埋めだしたとこういうことではないかと思う。
そうすると、ここに登場人物が100人いたとして、もしかすると、一人のわりと特異的に規範意識が低い人が、最悪のタイミングで「そこにいた」ということで、全体の行動がかなり悪い方に偏ったということになる。と思いませんか? これがちょっとおもろいな~と思って。
『デザインあ』にデザインの効能みたいなコーナーあるでしょ。なんか、同じ駐車場スペースでも、線の引き方を変えるだけでスムーズな出入りが可能になります! みたいなやつ。ちょっとそれっぽいっていうか。千丈の堤も蟻の一穴というか。アミノ酸かなんかが、バランスよく取らないと一番低いところに揃って漏れちゃうみたいな。「集団の倫理観は、その集団の中の最低の倫理観に揃う」みたいな法則がありえるのかなあみたいな。なんかそういうことを思った。
で、一日仕事して、帰りもキャンパス通って帰宅したら、めっちゃなんかトラックだ資材だで道が埋まり倒していて。そう、大学祭前夜の準備だったんですね。もう倫理もへったくれもなく、ただただ道が混んでて歩きにくいという状況だったので、ああまあこういう特殊状況下だったのかあとは思った。まあでも結構示唆的な風景だったな~とは思う。
2023年06月02日 09時40分の測定結果
体重:105.90kg 体脂肪率:34.00% 筋肉量:66.35kg 体内年齢:51歳
ちょっと忙しくて運動する暇がまだ取れてません。でもそろそろ行けると思う。信じている。それではまた。
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