chat-GPTは賢く人間は

 朝会議。時々「チェックリストを作ってもランダムに抜ける人」の話をしていると思うが、この人とじつは月曜にも会議をしており、「水曜の会議でこの会議の議事録出してね」と言っておいたのだが、議事録を出してなかったどころか出してないことについて全く何も言及してなかったので、本当にランダム抜けするんだなあ……としみじみ思った。つまり、「時間なくてできませんでした」とかも言ってないので、たぶん指示したこと自体を忘れている。

 この点は伝えた方が良いかもと思いはじめているが、どう言っていいのかわからない。まず大前提として別に怒ってないし、これによってなんかクビとかそういうことも全く思ってない。ただ、この仕事は基本的にアルバイトなので、今は別にいいんだが、将来正規就職をするつもりだったら、その職場で問題になったりしたら気の毒だな……と思う。しかし、なんかこう、「あなたの欠点のパターン」って言うの偉そうすぎる感はあるし、否定されたと思われても困る。そこまで踏まえて飲み込んで聞いてくれるほど信頼関係が築けているかというと、まあ、賭けてもいいが築けてないでしょう。あと、今これはバイトなので別に全然やる気はなくて、だから忘れるにすぎず、正規就職してちゃんと仕事するってなったらちゃんとやるよ、うっせえな、というパターンもあるような気がしてて、それだったら言わなくてもいいよねえ。ということでまあそれはいいとして。


 この人間とまた午後にちょっと仕事して、ほんでなんかこう、すごい手作業をしている。そういう手作業で時間使いすぎて別のことが抜けるのでは……とか思って、「あのー、その作業自動化できるっていうのは知ってる?」と聞く。「ああ……できるんだろうなとは思っているのですが……」と言う。「残り作業の量と今から調べて自動化するのの目視による概算だけど、まだ自動化の方が早いと思う」と言うと、うううって感じになっている、「その作業辛いか」と聞くと、「辛いと思う」と言う。そうすか……俺は自動的にできる作業を手でやる方がつらいけど……これはデブだからかもしれないな……。


 でだがしかし、俺が「自動化」してしまうと、この人は何も学ばないことになってしまって、なぁんかそれも良くないような気がする。それで、こういうのはChat-GPTが強いと思うよ、と言ってみる。そしたらChat-GPTを開くのだが、「なんて聞いていいか分からないです」と言う。まああのー、俺はねえ、成長だとは思っていますよ。「なんて聞いていいか分からないです」と言ってくれるの。ホントに。去年末くらいから真面目にかかわるようになったと思うが、最初は完全に無言硬直だったもん。


 それで、まあ、「うーん、今、~~というツールを使ってて、124列124行のデータがあって、そのうち1列1行目から62列62行目、および63列63行目から124列124行目まではゼロに置き換えたいじゃあないですか。とすると、【ツール名】で【操作】をする方法教えて、とか聞いたらいいと思うよ」と言って聞かせると、即座に答えを返してくる。しかも正しい。エライ~Chat-GPTと思いつつ、まずそれを実行させて、中身を確認させると、確かにゼロ行列が出来ている。じゃあ次は何をしたい? と聞くと、「えーっと……なんでしょうか……」と言う。しょうがないので、「残った63列1行目から124列62行目までにこのデータを……」と言う。それをChat-GPTに打ち込む。結果が出る。試す。「うまく行きました!」と言って、(で、次は?)という顔をしている。仕方ないので、「じゃあここまでの一連の作業をfunction化して、一気に処理できるようにしたらどうすればいいって聞いたら……」と言う。言ったが、しかし、これって間にChat-GPTが入ってるだけで、俺がこのfunctionを作ったのと一体何が違ったのであろうか? と言われるとちょっと困るんだよな。いやまあ、こういう経験を「何度か」繰り返せば、勘所が分かってきて、いつかは自分で質問ができるようになる……なるんすか……本当? いやまあ信じるしかないんだが、こういうところはChat-GPTは賢いなと思うと同時に、人間ってどうしたらいいんだろうなって思っちゃうよね。今日の夕方の話だが、「次のプレゼンでは、社員はみんな会社のテンプレートを使って発表するように言われました。で、前に貰った資料を開いたんですが、各スライドにスライドタイトルがあって変更できません! なので、新しいファイルをください!」とか言われてね。


 まず第一に、その「各スライドにスライドタイトルが表示されて変更できない」現象についてググるなりChat-GPTなりに聞けよと。百歩譲ってそれが分からなかったら、「そのやり方」を教えてくださいっていうならまあまだ分かるよ。「会社のテンプレート」の「新しいファイルをください」ってどういうこと??? 俺が会社のテンプレート作ってると思ってるわけか? そんなわけなくないか? でももう少し昔だったら俺は素直にこう言って怒ってたと思うんだが、もうこうは言えないんだよにぇ。ということで、にこやかに、「まず、会社のテンプレートファイルが欲しかったら、ここからここにアクセスして入手しよう。社内イントラネットじゃないとアクセスできないから注意だゾ。ほんで、君がその「スライドタイトルあって消せない」つってるのはまたちょっと違う問題で、スライドマスタっていうものがあってね、それを変えたら変わると思いますよ」とか言うわけです。いやあ。せめてこれで身が削れてくれればいいんですけどね。増えちゃうところがなんというか、締まらないところだなあとは思う。


 2023年05月11日 08時14分の測定結果

 体重:104.60kg 体脂肪率:35.10% 筋肉量:64.35kg 体内年齢:53歳


 体重は減った!! けど、もう、ダメかもしれません。なんでかと言うと、それはみんな分かってるだろ。ハイラルを救わねえといけねえからだよ。とりあえず1個目の祠はクリアしました(が、上の方通ってるやつのところに行きたいのでもう一回侵入しようと思います)。そんで『アントマン/ワスプ』も、おめ~ら何呑気なことやってんだよってやっぱ思っちゃったので(面白くはあるが)、いやあ、これはダメかも。少なくとも今日(木曜)はサボってます。クソー。せっかく調子が良くなりそうだったのに。許せないぜ任天堂。。とりあえず今夜は寝ません。それではまた。

 




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