短期間集中労働職場情報

 今後一切描写しない可能性もあるんだが、昨日の最後にもチラッと書いた通り、この一ヶ月半労働予定の場所がなんか独特でねえ〜〜。ということで、3月末までこういう場所で労働していますという情報を書いとこかなと。で、以後なんか、皆さんの常識と外れた文言が出てくることがありえるわけだが、「まあ、そういう感じなんだなあ」と思っていただければ。今日、人生相談を受けた人に最後に、「いやあまあ、偉そうなことを言ったけど、実社会については何も知らないからね……。って、そういうとまるで○○(←この会社の名前)とかは実社会に包含されてないみたいだが(笑)」って言ったら、「されてないと思います」って結構真顔で言われたので、じゃあ、されてないみたいです。それはじゃあなんなんだよ。この世の中に実社会じゃあない集合があるらしいです。私はそこにいます。眠ってなんかいません。


 えー、まず基本的には弁護士事務所みたいな、資格と職能がある人が集団で労働している場所を想像してください。一応その事務所のボス的な人間も存在はするんだが、これは基本的に部屋を持ってて、そこから出てこないので現実的にはいないものとする。とすると(弁護士事務所の方を良く知らんので、実際には課長とか係長とかがいて細分化されていたら俺が間違ってるんだが)、形式的には、そこにいる人って全員対等ということになりますよね。あのー、だから、『HERO』(木村拓哉・松たか子主演のドラマシリーズのこと)の事務所って、あれは検事だが、ああいうイメージ。

 で、『HERO』の木村拓哉のポジションの人がもし木村拓哉じゃあなかった場合を考えてみてください。結構気まずい感じっていうか、気持ちが落ち込むこともあろうなって想像ができませんか? つまり、これが集団で何かを成し遂げようとする場所であるとするならば、「新入り」を教育することにはメリットがある。基本的にはその集団の質が向上すると、自分にとっても有益であるからだ。もちろんそういう場所でも新人をいびるタイプの人間、いないとは言えないが、同数かそれ以上は新人を育成しようとする人が存在することを想定するのは、そこまで不条理ってわけではなかろう。ハウエヴァ、弁護士事務所のように、各々が職能を持って各々が依頼人を持って労働するタイプの場所って、短期的・究極的には、新入り入ってこない方が自分自身の利益にはなるわけだ。だって人が一人増えたらパイがその分減るからね。この場所において、「この場所」を維持成長させる動機を持ってるのはボスだけである。だから、ボスが存在感を持って全体をマネージメントしようとしている場合は、まあそれなりに新入りにも防壁が生じることになるが、そうでないとどうなるか? というと、少なくとも年度単位で契約しているはずの人間が2月末で退職しますッ!! みたいな話になると言う訳。イヤーな場所。


 さてじゃあ雅島貢という男は、そんなイヤーな場所で、3月末までイビられ倒して暮らすのか? かわいそう。というと、実はそういうことはない。なんで? デブだから? というと、まあ、デブはあんまり関係ないです。というのは、冒頭に書いたが、ここは本来「資格と職能」がある人が労働する場所なのだが、なぜか「資格」を持ってない人間がいるのである。そんで、この「資格」を持たない人間が俺のことを雇用しているのである。だからそのー、ちょっとなんか、ある種の身分制・共同体の埒外の存在なわけですね。ついでにいうと、俺も資格は持ってない。というわけで、厚遇もされない代わりに、「資格」に関連する労働のパイは取りようがないので、排斥もされない。存在するが、いないものとして扱われている。まあ、前もちょっと説明したので、「ああ、アイツかあ」とピンと来た人もいるかもしれない。いたら相当マニアックな読者ですね。


 至極真っ当な疑問として、「ほんだらその資格のないやつはなんの仕事をしているんだ?」ってことになりますよね。これはまあだから、職能だけがあるんです。弁護士で言えば、法的知識は結構ある。まあ、やろうと思えば自己弁護とかもできるくらい知識はある。しかし、ロースクールに通ってもなければ、弁護士試験も受けてないので、いわゆるあのひまわりのバッヂは持ってない。だから、「弁護士として」発言をすることはできない。まあ、できなかあないが、普通頼まんでしょ。弁護士事務所に赴いて、弁護士資格は持ってないけど法律には詳しいですよ! って人が出てきたら、「チェンジで……」ってなるでしょ。というわけで、弁護士業務はしない。何をするかというと、例えばそうだねえ。なんかじゃあ、カクヨムがリワード制度を始めようと思った。しかし、配るのは大半アマギフとは言え、税法とか、インボイスとか、そういうのでなんか問題ないか? って思って、問題ないすかねえって問い合わせが来た。これに答える。まあ、最終の最終はたとえばそこのボスがざっとチェックして、OKを出して、名前はボスの名前で返事したりするんだろうが、そういうめんどくさいロー・チェックみたいなことをいちいちやってらんないわけ。もっと言えば、法律が改正された時とかに、うちのアドバイスで作った当時適法の利用規約とかあると思うが、それは現行法ではちょっと問題になる可能性がありますよ。もし、新しいバージョンが欲しかったら言ってね。保守契約を結んでれば無料で直すよ。今結べば初月無料! しかも、この規約改正も「保守契約」としてやりますよ! とか営業をすることもある。そういう、ココロのスキマみたいなところを埋める仕事をしているというワケ。


 ほんで、今回は、結構大きなサービスが立ち上がって、それの規約体系全体を作るみたいな仕事を拾ってきたという感じかな。もっと言えば、規約体系のコア部分は俺の雇用主が作る。で、これを俺が受け取って、「正しそうな」文章に落とし込む。最終的に、Webページの制作担当とかに送って、それをどうやってタップさせるかとかの細かい仕様を詰める(例えば、一旦下までスクロールしないとOKできないようにするか、利用規約読みましたにチェックさえ入れれば次に進めるようにするかとか)仕事もやる。あと保守契約のおススメとか、βテストの時の文言どうやって何人集めてどういうアウトカムがあれば「合格」とみなすとか、そういうことも決める。というわけで、こういう労働について、他の人はどうせやらん仕事なので、まあ、放置気味にしてもらっているという、なんかそういう感じである。


 ここまでが前提。で、金曜日、一応勤務開始時間に出勤したところ、今月末に辞める人と俺しかいなかった。ズコー。木曜日には職場に赴いたのであるが、実はここにもちょっとこうズレがあって、まず、イッチバン最初は「2月16日から働いてね」と言われてた。OKって言って準備してたが、別の用事があって2月13日くらいに立ち寄ったら、なんか、「2月20日からよろしくね」と言われてた。ハア。16日からじゃあなかったっけ? って思ってたら、事務の方からメールが来て、「16日から21日の間に発令通知書を受け取りに来ること。場所は中央事務所」とかって書いてた。住所も地図もなく!!

 俺は知ってるよ? 「中央事務所」とやらがどこにあるか。でも、それってたまたま[上司相当の人間]のところに遊びに行きがてら、通りがけに「こんなところに事務所あるんだなあ」って思ってたからたまたま知ってただけであってね。こういうバイト的労働って別に俺だけがするわけではないはずで、どっちかというと、この職場に一度も出入りしたことないけど働く的な人の方が多いと思う。にもかかわらず、さも当然のように「中央事務所」に来いという。中央区役所に来いってならまだわかるが、知らん会社の知らん部局の名前を住所も地図もなく伝えてきて平然としている神経よ。そういうところだぞ。

 とか思いながら、じゃあ16日の朝行きますわって受け取りに行ったら、この発令通知書にはやっぱ「2月16日から3月31日まで」って書いてあるんだよね。だから、職場に言って、上司相当の人間に「やっぱ16日みたいなんだが?」って言ったら、あれ〜とか20日からじゃあなかったっけ〜とか言って、結局なんか有耶無耶のまま、上司相当の人間は午後から裁判の傍聴に行くとか行っていなくなったんだよね。で、17日に行っても来てないと。だから、正確には俺どこに座ったらいいかとか、Wifiのパスワードとかすら知らん。


 なんなんだよ〜とか思いながら、自分のスマホでテザリングしながらぼんやり自分の仕事してた。そしたら、退職予定の人が、「あのー、[上司相当の人]から、二日酔いなので3時頃に行くってメールが来たんですが……」って伝えてくれる。知らんがな、と思ったが、「ありがとうございます〜」と言って別のことやってたら、結局17時(退勤時間)まで姿を一切現わさなかったのであった。な〜んじゃコイツ。


 しかもなんか、適当な座席に座ってたら、後で出勤してきた別の人から、「そこは○○さんの席だと思うんですが……」とか言われる。だから知らんがなて。空いとるやろがい。と思って、「あー、そうなんですね。特に指示を受けてないんですが、どっか空いてます?」と聞いたら、「空いてる……席あんのかなあ……?」みたいなことを言われる。「じゃあ知らんので、○○さんが来たらよけますね」と言うと、「ええ……いや○○さんは来てると思うけどなあ……」とか言われて、「それこそ知らんすよ〜」みたいな和やかな会話をしたのだが、これもね。繊細な人だったらイヤ〜な気持ちになると思うよ。まあそういう、謎の職場で一ヶ月半くらい過ごすので(しかも低時給で……)、謎の職場でこういうことがあった、という話をしたら、この雰囲気を思い出していただければと思います。いや、なんか凄い最悪そうだが、まあ、最高ではないにせよ、バイトってそんなもんだと思っているので、俺的には普通です。まあだから、俺の様相を想像して、自分の恵まれた環境に感謝すると、ちょっとお得になれて良いと思います。使ってください。あなたの安心を維持するために。


 2023年02月18日 11時58分の測定結果

 体重:103.30kg 体脂肪率:33.60% 筋肉量:65.10kg 体内年齢:50歳


 このへんをずーっとうろうろしているので、運動して102 kgで安定させるぞ! と言いたいところだが、もう1時か…………。間に合わないね。日曜に期待します。それではまた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る