不審なのか、やさしさなのか/今回「せっかくだから飯」多すぎるかもしれません

 午前中はweb会議。一人は北海道にいたが、俺が兵庫で、もう一人が東京、最後の一人はQuebecからの参加なので、なんか、Web会議というものが一般化して良かったねえみたいな感じになった。いやまあ、一般化したからこそ、出張中に会議対応をしなければならないのだということにもなるのかもしんないけど。


 この会議参加者のうち、北海道にいる人と、水曜日の午後に話していた。で、金曜日の午前はWeb会議なんでよろしくお願いします~と言われたので、オッケーオッケーと言った後、じゃ、これこれこういう資料を用意しといてね~って言った。そしたらそれを聞いた同僚が、「いやそれはちょっと急じゃあないですか?」って言う。それで、俺、「そうかあ? 俺だったら全然できるけど」と言っちゃったんですよね。


 うわークソパワハラ男。マンスプレイニング。マンスプレイニングは意味わかんなくて言ってます。ってのもまずいかと思ったのでググりました。man-(ex)plainingってことなのね(ex/ɪˈks/のsだけが残っているみたいだ)。じゃあ説明してないから後者はセーフ。ただのパワハラでした。良かった良かった。全然良くないですね。


 いや違うんだって聞いてくれ。そのー、俺って掛け持ちアルバイターなんですよ。僕アルバイトォォ。だから、水曜は水曜の仕事をしているが、木曜は木曜の、金曜は金曜の別の仕事をしていることになる。一方で、俺が指示した人というのは、純アルバイターっていうか、他の仕事してない……わけではなかろうが、まあ、なんつうか、この仕事に一番注力するべきなんですよ。理論上っていうか。契約上というか。


 で、そういう状況だったら、まだ今日の午後と丸一日あるんだからできるだろって思ったわけです。しかしまあ、横から窘められたということはよっぽどパワハラだったんだろうな。って反省したので、いやごめんじゃあやっぱいいですと言って、兵庫に飛んできてた。で、会議当日早朝に目が覚めたのもあって、この「頼んだ」仕事を2時間くらいでビャビャってやって出したんですよ。それで打ち合わせ自体は捗ったと思うので良かったんだが、この後ふっと思った。これって、もしかして、遠隔パワハラ? 遠まわしパワハラか? と。


 っていうのはそのー、だから、この行為って、「俺はできますけどね」の強調系じゃあないですか。「僕だったら余裕でできますが、あなたはできないんですよね~」ってことを静かにアピールし、なんなら「やめた方がいいですよ」って言われたのにムカついてて、その腹いせにやったみたいにも見える。違うんだよ。ただちょっと時間があってさ。で、資料があった方がいいのは絶対いいんだから。それでやっただけ! お前が無能とかは全然思ってない!! ということに後で気づいたんだが、今からメールするのもなんか違うか? と思って、もうだからたぶん北海道でパワハラ監査委員会が立ち上がってて、帰ったら詰め寄られて腹を切らされるかもしれませんが、脂肪の層が厚いからちょっと切った方がいいですね。ガッハッハ!! はー。なんか、これは言い訳なんですが、生きているとパワハラになるようになっちゃうんですよ。パワハラする方がなんていうか、自然……というとアレだけど、無加工だとパワハラになるのよ。これは多くの人類がそうなんだと思う。いやまあ多いかどうかはこの際いいや。自然に振舞うとパワハラになるタイプの人間がいる。で、そういう人がいるということは、そういう人は、自然に振舞ってもパワハラにならない人に比べれば、そこをなんとか修正して盛ってようやくパワハらないようにしなきゃあならないわけですよ。っていうところ、ちょっとはないですか。情状酌量の余地。ない。はい。腹を切ります。


 午後の会議はまあ、例年通りというか、結局「顔合わせをしたい」というだけの会なんスよね。まあ、こっちはほどほどに役割をこなして帰ってきました。ハラスメントはしてないと思うよ。


 ところで、この会議上の最寄駅がちょっと構造変わってて、なんか、ホームとホームの間に高架が出来てた。去年までは、1階っていうか地上に改札があって、そこから線路跨いでホームに行くみたいな構造だったのだが、今年はなんか一回高架に上がって、そこから改札超えて降りる形になってたのね。ええ!? って思って。で、この高架は、隣のホームに行くためのものなのかなあと思って、従来の出口に行ってみるかって思ってホームの端まで歩いてみたが、どうやら地上の線路跨ぎの出口は封鎖されているらしい。そうか~って思って、改めて高架まで戻ってきて、一応どこに繋がってるか目で追ってみる。まあ……隣のホームだけじゃあなくて奥側にも繋がってるか……ってことはやっぱここから出るんだな。あ、ってか、書いてるわ。「出口」って。てへぺろ、と思って動き出そうとしたところで、「どこ行きたいの」とおじさんに話しかけられる。もう解決済です、と思いながら「いや、ただ出たいだけなんですが……」と言うと、「あれ、そこの階段から出れるわ」と教えてくれる。ありがとうございますと言って外に出る。


 その後、会議会場に行くが、いつもと違うところが2つある。1つは、会議室が1号館の2階だったのが、2号館の2階であること。もう一つは、普段はなんていうか、休日に関係者だけ集まって会議しているのだが、金曜日で平日だったこと。ということで、普通に働いている社員とかも結構沢山いるわけ。社員がいるということは、普段閉まってる社食とかも空いてんのかな。朝飯はちょっと遅めに食ったので、別に腹は減っていないんだが、まあ昼ではある。ほんで、ここの社食食ったことないので、なんか変わったメニューがないか見てみようかな。と思って、まず2号館の位置を確かめて、それからトイレに寄って、で、時間もあるんで社食に向かおうとする。そしたら、今度なんか女性から、「あの……何かお探しですか?」と言われる。で、敢えて言えば社食を探しているわけだが、もう場所も分かっているし、何も探してはいないんですよ。でも、「何も探していません」は怪しすぎるし、「社食行きたくて」もちょっと変な気がする。だから、「支部会の会議で、2号棟の2階に向かってます」と言うと、「ああ、じゃあこちらです」と案内してくれる。というわけで社食行きは諦めることになった。


 これそのー、「兵庫の皆さんは親切だ」ということでしょうか。それとも、「見るからに怪しいデブに見える」ということなんでしょうか。後者なのかもしれないです。


 会議の後、何人かで姫路城にほど近いしゃぶしゃぶ屋さんでしゃぶしゃぶを食った。で、その後、「今日で姫路は最後だしなあ」と思って、おでんも食った(一応姫路おでんというのが名産なのだ)。更にその後通りがかったところで、「ケンミンショーで取り上げられました!」っていうどろ焼きってのが展開されてる。食ったことないな~どろ焼き、って思って、食べたんだけど、これタコ焼きなんですよ!! 俺はタコが結構好きなんだが、どろ焼きというのはようするにタコ焼き生地とタコを、タコ焼きの型に流し込まないで鉄板に流して食うものなのね。う、うまい!! 好き!!! 


 ふと気づくとめちゃめちゃ腹いっぱいになってました。ちょっと「せっかくだから」で食いすぎたな~。もうダメかもしれません。どんどん怪しい風体になっていきます。太りすぎ怪し罪で逮捕される前に、痩せないとな~。札幌戻ったら絶食します。それではまた。

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