職場が遠すぎる件、具体的な記憶を伴わないノスタルジー

 むかーし深川というところにアルバイトに行ってた話は書きましたっけか。旭川にほど近い町で、スーパーカムイって特急に乗ってなお1時間電車に揺られないと着かない上に、駅から公共交通機関で職場に辿り着く方法が無い……わけではないのだろうが、ほとんどないんで、結局タクシー乗って行くっていう。だから往復交通費だけで多分15,000円くらいかかるんだよ。もちろん全額交通費は出るんだが、ねえ。しかも実働時間は3時間くらいという。


 いやー、今だったら遠隔でやるからその分全額とは言わないから、半額くらい給料乗せてくれって言えたかもしれないが、とにかくそういう無駄な仕事をしていた。ただまあ、この時は結局どうしたって1時間電車乗ってないといけないので、まあ、なんか本読むとか、まとまってちょっと雑用片付けるとか、そういうことが出来なくは無かったし、駅からはタクシーだから気軽だしで、そんな最悪ではなかった。


 しかし今のこの仕事は最悪だ!! 地下鉄駅からバスに揺られて20分くらいのところにあるんだけど、まず、地下鉄はまあいいとして、バスが1時間に2本くらいしかない。バス停で待ってる時間がだるい。そして結構混む。帰りの便なんか、ぎっちぎちだったんで一本見送ったくらいである。結局バス停で1時間……とは言わんが、30分近く待ってる。この仕事こそ遠隔でやれるんだったらいいが、要出勤になってしまった。そしてケーキは貰えない。もーいい。もう辞めます。なんなら来週からでも辞めたいよ。引継ぎ資料も作ったしな。


 って感じでかなり腐っていたのだが、地下鉄駅回りはそこまで最悪じゃあないんだよね。普段いかない駅ではあるので物珍しい。何年か前、できたばっかりの「でぶぱん」が若干バズってたが、そのでぶぱんはもう潰れてしまった(わらびもち屋になった)。前までアイホン修理屋かなんかだった店が美容院になったりしてる。今度ここで髪でも切るか~とかうろうろしてみる。

 忘れてたけど、八百屋があんのね。しかも2軒。目の前には地下鉄駅直結のイオンがあるにも関わらず頑張って営業している。質がいいかどうかはちょっと俺に目利きの目がないのでわからんが、とにかく安い! 柿一個48円とか。その辺からもいできたのか? で、柿とかナシとか結構好きなので、果物を買い込んで帰る。


 家で果物を貪り食う。うまい。そしてなんかヘルシーな「気がする」。これは結構いいじゃんねと思った。まあだから、年度内に唐突に辞めはしないで続けてみようと思います。来年度は、誰かやりたい人いたら引き継ぎたいな~という感じ。


 ほいで一回家帰った後、偉すぎるので鋼鉄の意思でもっかい作業場行って仕事した。で、昨日の日記で、「夜が来て あたたかいスープを飲もう」と書いたのだが、これはスガシカオ『愛について』の一節なんですね。『愛について』は名曲だから皆さんもご存じでしょうか。スガシカオで言うと、あと『Happy Birthday』が好きで、この辺は時々聴いてるんです。普通に。で、ちょっと趣向を変えて、ライブ音源かなんか聞いてたら、『AFFAIR』が流れて。あーこれハイハイ、いい曲だねえって思って、『AFFAIR』の入っている、『4 FLUSHER』ってアルバムを聞いたんです。したらこれがなんか、全曲知ってんですよ。2000年。ってことは高校生なんで、まあたぶん当時買って聞いたか借りてMDに入れたかしたんだろうなあと思うが、そのー、前後のエピソードが全くないんです。たとえばスピッツの『フェイクファー』というアルバムは、受験勉強……という言葉で皆さんに想像していただけるような勉強らしい勉強はしてないんだが……して、あと大学入ってすぐ買ったPCでREDSTONEってオンラインゲームを始めて、コロッセオだったかなあ、なんかそんな経験値効率がいい敵を一生狩り続けていた時もずっと流してたので、これはちょっとエピソードというか、情景と結びついてんですよ。部屋があって、入ってすぐのところにCD-MDコンポがある(コンポ!!)。で、その対面側の壁に小学校から使っている「勉強机」があって、コンポに背を向けながらぐだぐだしてみたり、PCに向かってクリックしたりをする。その情景が思い浮かぶ。


 が、『4 FLUSHER』は、ぜーーーーんぜんなんの情景も思い浮かばない。にもかかわらず、めちゃくちゃ名曲。高校時代って言うと、俺の通ってた高校ってすごい遠いんですよ(本当に「すごい遠い」という人が聞いたらブチギレる程度には近い)。で、友達なんて大していなかったんです。それで、適当なコンビニでグリードアイランド編だったと思うが、HUNTER×HUNTERを読んで、道を逸れて河原に行ってボケーってして、それから学校行くとか、そもそも電車を2~3本見送って、空いてる電車に乗って、なんか意味もなく札幌駅をぶらついたりとか、そういう青春を送っていた。青春か? これ。


 で、だから、そん時って絶対『そろそろいかなくちゃ』刺さったと思うんですよ。


 「なんだかどうでもよくなって 午前中サボってしまった」

 「冴えない日々だとは思う 色んなこと考えちゃいるけど」

 「もうすぐ正午 そろそろ行かなくちゃ」


 刺さりそう感がめちゃくちゃある。でも、情景と結びついてないんですよ。どうなってんだ!? スガシカオ!! でも、この覚えていかたは、相当聴きこんでると思うんですよ。めっちゃノスタルジーなんです。「たとえば夜の地下鉄で 誰もいない雨の公園で 僕はもう一度だけ君に会えるかな」(『たとえば朝のバス停で』)のフレーズとか、あーーーー!! これだ!!!! って叫びたくなるくらい懐かしくていい。でも情景がついてこねえ!!!!! フシギー。ちょっとバグ感があって面白かったです。皆さんにはそういう曲がありますか?



 2022年09月27日 23時09分の測定結果

体重:104.10kg 体脂肪率:32.90% 筋肉量:66.20kg 体内年齢:49歳


 104.8 kgは夢じゃあなかったか……。少しずつ負債を返していこうと思います。別に負債を負ったつもりもないんだが。。

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