　まずダイエット日記なんで一応体重置いときますね。

　朝：食べてない

　昼：ピザトースト

　夜：豚肉とブロッコリー炒めたもの

　2022年08月03日 08時42分の測定結果

　体重:103.00kg 体脂肪率:33.50% 筋肉量:64.95kg 体内年齢:50歳

　ピザトーストがダメだったかも。6枚切中の4枚食っちゃったんだよな。今日はもうちょっと飯も気を配ろうと思います。以下は全て『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の話です。

　2014年の映画らしいんで、もうネタバレしてもいいと思うんだが、一応なんも知らずに観た方が面白いと思うので、とりあえず観てなかったらDisney＋契約するなどして今すぐ観てください。いわゆる「マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）」の一つなんだけど、こっから話が始まる上に、ほぼ地球が出てこないので、これまでの話観てなくても全然問題ないし、MCUとは無関係に普通に面白くていい映画なので、なんならこれだけ観てもいいと思う。

＜ちょっとネタバレ（主に前半1時間部分）＞

　何がいいかというと、キャラクターとシナリオですかねえ。主要な登場人物は、「スターロード」ピーター・クイルという地球人と、ガモーラというクリー人、改造生物（見た目はアライグマ）のロケット、トレントのグルート、「破壊王」（ドラックスという名前らしいが、本編中に名前出てきたかはわからん）の5人。この5人のキャラが全員揃ってすごくイイ。

　まず主人公は「スターロード」ピーター・クイルなわけだが、１９７９年生まれ。１９８８年、９歳の時に、母を病気で亡くした男である。母の死にショックを受けて、泣きながら病院を飛び出したところで、ヨンドゥ率いるラベジャーズに攫われて、宇宙で生活することになる（らしい。この辺の事情は徐々に明らかになる）。この唐突感のテンポがすげーいいので、「な、なんじゃその展開！！」って思ったら、もうここで読むのやめて観てください。もう観た人はあれ良かったですよねえ。以下このくだりは省略します。２０１４年現在は、自ら「スターロード」を名乗り、このラベジャーズというチンピラ集団と離れてトレジャー・ハンターみたいな生活をしている。

　このトレジャー・ハントで見つけた「オーブ」というアイテムが本作のキモになるわけであるが、「オーブ」を追っている一人がガモーラ。サノスという、悪の帝王みたいなやつがいるんだが、そいつに両親を殺された挙句養女にされて、暗殺者として仕事をさせられている。で、基本的にはサノスに敵対的な気持を持っていて、サノスが「オーブ」を探しているのを知って、アイツには渡さないぞってことでおっかけているなか、クイルに出会うわけだね。本作のメインヒロインです。

　たぶん人気投票したら1位はグルートだと思うが、どういうキャラかというと、まあ、見た目は木です。そんで、「私はグルート」としかしゃべれない。ただ、自分の体を（植物なので）伸ばして他人を拘束したり、単純にぶん殴ったりすることができて、フィジカルについては相当強い。木（気）は優しくて力持ち、を地で行くやつ。みんな絶対大好き。

　このグルートはロケットの相棒で、ロケットはなんかいろいろ改造されて人工脳みたいなのを埋め込まれたアライグマである。頭が良くて、皮肉屋で、機械の改造とか兵器の製造に関しては凄腕。こいつも人気あると思うよ。

　おおざっぱにあらすじを述べると、まず悪の帝王サノスがいて、その部下みたいなのにロナンってのがいる。サノスはロナンに命じて「オーブ」を探させていたのだが、この「オーブ」はたまたまピーター・クイルが発見しちゃう。ロナンの部下は当然、「オーブを寄こせ」って言う訳だが、なんとかそいつらを切り抜けて逃げ出す。逃げ出した船の中に乗り込んでいたガモーラとともにザンダー星に逃げ込む。この「オーブ」を盗んで逃げるという行動は、実はクイルがラベジャーズからも抜けて勝手にやってることだったんで、ヨンドゥは「勝手なことをしてんじゃねえぞ」って怒り、クイルに４００００ユニットの賞金をかける。

　さて、ザンダー星で「オーブ」を売りさばこうとしたクイルだが、それには失敗して、ガモーラに「オーブ」を奪われてしまう。その様子を見ていたロケットとグルートのコンビが、「あの男には４００００ユニットの賞金がかかってるぜ」ってことでクイルを捕まえようとする。この３つ巴の逃走劇がなんやかんやあって、結局、全員同時にザンダー製の警察みたいなやつらに捕まって、刑務所に収監されてしまう。

　この刑務所の中で、先に捕まってた「破壊王」ドラックスがガモーラに詰め寄るわけですね。で、実はこのドラックスは、ロナンに妻子を殺された男で、ロナンってのはサノスの部下でもあるんで、サノスの娘であるところのガモーラをぶっ殺せば少し留飲が下がるだろうみたいな感じでガモーラを殺そうとする。と、そこでクイルが口八丁でドラックスを丸め込み、なんとか難を逃れることになる。当然、「私はあなたからオーブを奪おうとしたの。なんで私を助けた？」みたいなフェーズもあります。

　で、まあ、なんやかんやでこの５人があれこれあって、この刑務所を脱走するのだ……というのが前半１時間の話。ここまで、１秒も無駄なシーンがなくて、テンポがすげえイイ。で、ここまで観ていると、まあ少なくともロケット、グルート、あとクイルのことは相当好きになっているだろう。そしてクイルのキャラクターも結構染み入ってくる。

　たとえば、書いてなかったけど、クイルが宇宙に持ってこられたものっていうのは、母から死ぬ間際に渡されたプレゼントと、それよりもうちょっと前に貰ったであろうカセットテープ・レコーダーと、８０年代の音楽が入ったカセットテープだけ。で、このカセットテープ・レコーダーおよびヘッドフォンをクイルは何より大事にしている。母からのプレゼントは、封も開けずに宇宙船の中に大事に保管している……。それで、いざ脱走だ！　と言うことになったときに、このカセットテープ・レコーダーが看守に横領されていることに気づくんですな。そしたらクイルはどうするかと言うと、「もう逃げ出すぞ！」って宇宙船には乗らずに、一旦刑務所に戻って、このテープ・レコーダーを取り戻しに行くんですよ。そうだよねえ。それはとっても大事なものだからね。っていうのが俺らにもわかるし、これでクイルという男のことが分かるじゃあないですか。ある人間のことを知りたければ、その人間が何を大事にしているかを知れば良い……。しかも、ただ無策で取りに帰ったわけではなくって、ちゃんと「クイルをほったらかしで逃げられないような安全策」は抜け目なく打っている。いい男だねェ～、って言いたくなっちゃうよな。

＜もうちょいネタバレあり＞

　でまあ、ここまでの話を見ていると、こいつらどう見ても、チンピラ集団に過ぎないじゃあないですか。ラベジャーズのヨンドゥも含めて。つか、ヨンドゥは明らかなチンピラで、なんせ髪型がモヒカンですからね（正確に言うとちょっと違うが、どう見てもモヒカンを意識している）。北斗の拳だったら村を略奪しそうな顔をしている。

　っていうまあ、どうしようもない集団なわけですよ。コソ泥の「スターロード」。悪の帝王の娘の暗殺者。改造アライグマ。お人よしのトレント。「破壊王」。しかし、だんだんこいつらのことが好きになっていく。なんだったらラベジャーズのヨンドゥも、敵対的ではありながら結構痺れる男なんですよ。で、思い出して欲しいのがこの映画のタイトルです。

　『銀河の守護者（ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー）』って言うんですよね。

　どチンピラの５人組ですよ。一旦は敵同士って言うか、自分の利益のためだけに、相手を捕まえようとしたり、モノを盗もうとしたり、殺そうとしたり。ってやつらが、とりあえず「脱獄」という目的のために仕方なく手を組む。

　ってやつらがね。『銀河の守護者』になるんです。

　どうですか！！　好きでしょ！！！　あのー、『スーサイド・スクアッド』無印で心を裏切られて、もう二度と信じないぞって思っている皆さんにこそ観て欲しい。ちゃんとどチンピラで、ちゃんと『銀河の守護者』なんですよ。矛盾しないの。こ～れがいいんだ。ラストバトルの展開もかなり納得するし、あ～～～～～～～～～～～～～～～～そういう～～～～～～～～～～～～～～～～～って演出があって、ビリビリくる。

　総じて、２時間の中で「このシーン必要だったか？」ってシーンがほとんどない。まあ強いて言えば「コレクター」のとこの展開が無理やり感はあったが、そんなもので、きっちり２時間良質なＳＦアクション映画をやり切って、見終わった後はさわやかな気持ちになり、そんで登場人物のことが好きになる。すさまじく良い映画です。繰り返しますが、別にこれ以外のＭＣＵ作品観なくても全然見られるので、マジでこれだけでも観た方がいいと思います。超おススメ。面白かったです。早く２を観たいところですが（Disney＋の一行あらすじにネタバレを食らってしまったし）、そこに行くまでに『アヴェンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』と『アントマン』と『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』くらい観ないといけないっぽいので、ちょっと先が長いですね。まあ、でも、これをモチベーションに運動頑張ろうと思います。

　それではまた。