Walking of the death & burst

キモ歩行男【痛】腰(23,000歩、-1.8 kg)

 無心で歩いているとキモい行動をしてしまうことが分かりました。


 忘れてたんだが、そういやなんもない休日ってなるとビタイチ動かずゴロゴロしてしまうのだった。というわけで18時くらいまでほとんど何もせず、これはあかんと思って日記書いて、とぼとぼと歩き出した。が、ただ歩くって暇ですね〜! まあポケモンもやるけどさ。いつもと違う道を歩いてみたところ、そもそも湧きが渋いし、やっぱ「これ」「今しかない」ということがないと全力のやる気は出ない。


 というわけで、適当に暇そうな人間にLINEを送ったり、気になったものの写真を撮ったりしながら歩くわけだが、この時に夏になったので虫がちらつくようになったという話をした。現に歩いてても結構虫を感じるし、家でもちょっとなんかコバエみたいなのが飛んでるのを見た気がする。部屋をちゃんと綺麗に保たないとね……的な話の中で風呂掃除の話題になる。で、これはこの日記でも前に書いたが、俺風呂掃除だけは妙にこだわりがあるんですよ。どういうこだわりかというと、浴槽内はバスボンくんという「洗剤がいらない」と言われているブラシでこする。しかし、「洗剤がいらない」分、なんかバスボンくん自体が汚れそうなので、浴槽の外はあんまこすりたくない。というわけで、浴槽の外は「こすらなくていい」とされているマジックリンのなんかを吹き付ける。この組み合わせで掃除をしていて、まあ、時々がっつりスポンジで掃除するが、基本的にピンクのぬめりとは距離を置いて生活できている。まあそのなんというか、これが「正しい」と主張するつもりはない。でもこういうのって感覚だから。自分がきれいな気がする方法が一番いいんだよね。みたいなことを言ってたら、「ああ、そういえば、僕も食器拭きの布巾と台拭きの布巾は分けたい気がしてるが、妻は『どうせ拭き終わったら洗濯するから分ける必要ないじゃん?』って言うんですよね。確かにそうかもしれないけど、なんか分けたいんですよ」と言われる。あーそうそう、そういうこと……と相槌スタンプを送りかけて、ハタと走馬灯が過る。


 昔同居してた人間がそういうこと言ってたな……と。で、もちろん覚えているときは対応しようとしていたが、つい忘れてしまうことが多かった。たぶん通算150回くらい言われたと思う。それで、「悪いなあ」と思わないわけではなかったが、その心底のところというか、「どのようないて、嫌がっていたのか」ということに思いを馳せていなかったように思う。ところが今エウレカ! ってなったわけですよ。あーなるほどね。俺がバスボンくんを浴槽の外で使いたくない気持ち。それか!! それでだからもう10年前に別れたこの人に突然LINEを送りそうになりましてね。踏みとどまりはしたけど。10年前に別れた男から、突然、「今あなたが台布巾と食器布巾を分けたがる気持ちが分かりました、当時はすみません」って送られてくるの、よく考えるとキモすぎるなと思って……。


 とまあそういう感じでプチキモを発揮しながら歩いているが、やっぱり退屈。歩いているだけだから疲れはしないが、結構歩いたな~って思ってもまだ9,000歩くらいしかない。ここから帰っても18,000歩で、2000歩足りてない。うーむむむ。で、実は花ゆづきという銭湯に入って帰ろうかと思っていたので、その方面に向かって……というかその花ゆづきまではせいぜい5,000歩くらいだったので、とっくに通り過ぎて、その先の方を歩いてたのだが、実はこの方向に昔通っていた高校がある。俺の生活圏……狭すぎ……!? とか思いながら、そうだそうだと思いだした。高校の時分交際していた人がいて、この人の家けぇっこう遠いんだけど、毎日送ってって、そんで自分はその後手稲区と言う札幌市の小樽よりの端に住んでいたので、電車まで下って帰っていた。総合するとかなりの長距離を歩いていた記憶がある。そんでその、率直に言うが、別に送っていきたくて(できるだけ長い時間一緒にいたくて)送ってったわけではなく、なんていうんですかねえ。義理。義務。「彼氏ってそういうものだよ」と言われたら、そうなんだあと思う感じ。それで送っていったのであった。というわけで高校卒業後はすぐ破局はしたのだが、あーあそこ遠かったなと思う。まあ、あの道通ってみるかと思って、てこてこ歩いてって、当時のその人の住居前まで行く。


 いやちょっと待て、この行動やばくないか? ナチュラルボーンストーカーやないかーい。しかも時間ももうだいぶ深い。また俺なんかやっちゃいました? いやなんか聞くところによると、とっくに結婚しているはずなので、この家には住んでないはずですけどね(把握してんのもキモい)。にしても今職務質問されて、「この辺にお住まいなんですか?」って聞かれたら相当なことになる気がする。


「あ、いえ、家は北区で、もうすぐ北区に帰宅します。なんつって」

「……どうして今はこの辺を歩いてたんですか?」

「いやそのー、えーっとだから、ダイエットでね。ウォーキングしようと思って」

「はあ、そうですか……。北区だったら北海道大学とかあるでしょ。あそこ結構ウォーキングしている人多くないかい?」

「まあ、確かにそうなんですが……いや実は、あてもなく歩いてたら通ってた高校の前通って、そんで、そしたら高校の時付き合ってた子のことを思い出しましてね。ああ、家この辺だったなーと思って、そしたらついフラフラと」

「ちょっと署で詳しくお話聞いてもいいですか?」


 とはならんと思いますよ。警察だって暇じゃあないでしょうから。でも、なったとしたら「まあなるか」ってなるでしょ。官憲の横暴だ!! とは思わない。うーん。

 

 というわけで、あてもなく歩くとキモくなってしまうという話でした。さわやかに歩行したいですね。しかし、この当時交際していた人の家まで、高校から5,000歩くらいあってね。俺はしかもそっからさらに5,000歩くらい歩いて電車乗って帰ってたんですよ。朝も朝で登校で何千歩かは歩いているわけで(まあ、正確に言うと「朝」たどり着けた日はあまり多くないんだが、でもなんやかんや学校までは行ってた)、当時だから毎日15000歩くらい歩いてたことになる。そら痩せてたねえって思いますね。


 2022年06月19日 11時00分の測定結果

 体重:102.80kg 体脂肪率:34.30% 筋肉量:64.05kg 体内年齢:51歳


 てきめんに減りました。主に筋肉量が。そうなんだよね~。ウォーキング(有酸素)って筋肉削って歩いてるって言いますよね。まあ、でも当面体重を減らしたいので、なるべく続けます。ノンストップで歩いておおむね4時間かかることが分かったので、月・水はもしかしたらサボるかもしれません(月曜日は特に、夜月イチの定例会があるので、結構あやしい)。

 あと、今腰がすげえ痛くて、ちょうど水曜の同人イベントでこんな話聞いたなあという感じです。IL-6っていうサイトカイン(炎症を起こすのに関連する物質)があるんだが、この物質が実際炎症を起こすのには、重力ストレスが必要みたいな話で、だからIL-6を過剰発現させたか、IL-6を止める遺伝子をノックダウンさせたかしたネズミは、地上ではすぐ骨変形しちゃうのだが、宇宙に連れてくと骨変形が発症しないみたいな話を聞いて、「宇宙~~!」って思ったんですよね。でその話を戻すと、いっぱい歩いて重力ストレスを与えまくってしまった(しかも105 kgという普通よりはるかに大きな重力だ)ので、炎症が起きている。妥当!! って思いますね。今日はサポーターを買って歩いてみようかなと思います。それではまた。

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