　起床、仕事、移動。月曜は一この「移動」相当の時間がかなり空くので、結構自由に飯を探せるのだが、昨日はかなり彷徨った挙句、「フラワーサラダパスタ」と「みよしの餃子定食」で迷って「みよしの」を取ってしまった。神よ。

　いやー、フラワーサラダパスタもアリかなとは思ったんよ。なぜならまた会食が予定されていたから。なんかまた精霊魔法がどうのこうのとか考えるのがめんどいので、説明しておこうかな。またあるかもしんないし。「カジュアル面接」みたいなやつですね。真の「カジュアル面接」の定義は知りませんが、俺の半径数百メートルでは、「飯を食いながら話すこと」ということになってます。一応言っておくと、俺が転職を考えてるわけではないんです。そもそも就職してないし。。

　これはねえ。ややこしい話なんですよ。まずAという知り合いがいまして、このAの上司(この人も古い知り合いで、2011年頃に一緒に働いたこともある)は今の部署にAを引っ張ってった人なんですね。そんで、ここがややこしポイント1なんだが、この仕事って本来有資格でないと出来ないのだが、A自身は無資格だったんです。でも詳しいのね。まあだからそのー、電車マニアみたいなモンですよ。電車マニアの人は別に電車の運転手の資格は持ってないけど、電車にはヤバいくらい詳しいじゃあないですか。それで、Aはそのヤバいくらいの知識・技術を上司に供与し、上司は資格持ってるのでその知識・技術を転用して実務を行なっていたみたいな関係なんすわ。で、まあこれはそれなりに上手く行ってたが、上司はあと2年で定年退職だ。Aは無資格である以上、そもそもその職場では今のポジション以上に偉くなれないし、もっと言うと上司が抜けたら「無資格だしねえ」ということで放逐されるかもしれぬ。

　そんで、上司は上司で考えたわけですよ。言うてこの会社、道内ではそれなりにネームバリューはあるので、まずかなり頑張って、Aに「正式な」役職名をつける。資格もないんで「課長」相当の仕事はしてるけど「課長心得」ね、みたいにしてたのを「課長」にしたわけですよ。そうすると、「X社の課長」やってましたって言えるじゃん。で、「X社の課長」やってた人間として転職活動をすれば、まあまあどこかしらに引っ掛かるでしょう。これでなんとかなるかなと思ったが、肝心のAが全然転職活動をしないわけだね。いや、上司が「しろし」って言えば良くね？　と思うんだが、本人に言わせれば「言ってる」らしい。でもまあなんか「後でやりますわ」みたいな感じで危機感がないと。まあコロナもあったししょうがないんじゃあないですか、ていうか別に上司が辞めた後はAの責任ではあるでしょ、事情は話しているわけだし、というが、でもまあやっぱ何も手を打たずに去るのは心苦しいらしい。

　それで次に上司が考えたのが、外部資金で新たに部署を作るという話だったんですね。これはあんま普通の話じゃあないよねえ。と思うけど、さっきも言ったが、X社というのは道内ではそこそこ有名なワケで、まあまあ取引先もあるんですよ。で、取引先決定の権限は結構上司が持っている。それで、それらの会社がなんかそのだから「開発費」みたいな名目で年間数百万とかを出す。「開発費」を出した会社に、Ｘ社から優先的に仕事を振ったり製品を買ったりする。これって大丈夫ですか？　もしかしてダメ？？　俺は別にNDAとか結んでないので勝手に喋ってます。

　とにかくそういう感じで、何社かから「開発費」が集まると、まあまあ2千万円くらいは集まるだろうから、この2千万円くらいを人件費とか事務費に振り分けて、Ｘ社内に内部子会社みたいなのを作る。これによってＸ社の規定では「退職」した上司も、この「開発費」が途切れるまでは社内子会社部局の長として残留できる。その上司の裁量で引き続きＡを雇用することができれば、まあもうちょい長い間Ａの面倒を見ることができる。金出してる会社は金出してる方で、「設備投資費」みたいな名目で金出せるし、取引も成立しやすくなるだろうから、それはそれでうまみがある。これで上司が去るまでの期限を延長し、さすがにその期間で転職が完了してなければ、もう知らん。義理は果たしたと言える。まあいいんじゃあないですか。好きにすれば。

　というこの話になんで俺が関与するのか？　というと、これがややこしポイント２なんだが、まず、大前提としてこの話は、上司が売り込んでいるものの、形式としては取引先会社集合体からオファーがあって、是非に上司（とA）の豊かな見識を活かして新製品の開発とかをしてほしい、つきましては我々が合計で2千数百万円出しますので、貴社の一部局として独立運営してもらって、運営費として会社にも数百万円は入ります。更にもちろん開発した製品の権利は貴社と弊集合体でイーヴンに割りますからね、みたいな形であるべきだというんですね。そうしないと何が困るのかと言うと、Ｘ社側主体で上司から売り込んだ形にすると、Ｘ社は社内外から人材を募集しないといけなくなるって言うんですよ。Ｘ社が新しい部署を立ち上げますので、やる人募集！　という形になっちゃうと。まあ、そうすりゃあいいじゃんか、それで入ればいいじゃんか、と思わなくはないんだが、それこそ上司はいいとして、Aは最初に書いたように無資格なので、公募になった瞬間に規定を満たさなくなる可能性がある（Ｘ社は、「実務経験n年以上、資格のある方」みたいな感じで募集をかけざるを得ないので）。だから、取引先側から名指しでオファーがあった形にしたい。しかし、これが一社で2,500万円くらいポンと出してくれるところがあるならまあ上司とこっそり交渉すればなんとかなるが、たぶんそれは難しいであろう。そういうわけで、何社かが合同でプチシンクタンクみたいなのを作る形式じゃあないと実現しない。でも、上司が何社とも共同して話進めるのはあまりよろしくない。当然Aがそれをやるわけにはいかない。じゃあ誰がそれを取りまとめるんだ？

　え、それが俺ってこと？？　それはどう考えても無理くないですか？

「いやそんな具体的な契約を妥結しろとか言うわけではなくて、とりあえず、『こっちは本気で考えてるんだ』ということを向こうに伝えて欲しいわけだよ。ただ、それを例えば会社の中でおおっぴらに話し合うわけにはいかないからさ。だから、話を良く理解している雅島君が、『上司とAは本気らしいですよ』ということを伝えてもらって、ついでに『ナンボほど出せますか』というのをそれとなく聞いてきてくれれば」

「いやいやいや、まあ、『本気らしいですよ』はいいとして、『ナンボほど出せますか』は無理ですって。そんな権謀術数とかはないし」

「大丈夫大丈夫。いつもの空気読まない感じで、あっけらかんと聞けばいいんだよ。（注：別にそんな傍若無人なふるまいをしているつもりはなく、人を気遣い、世界を愛し、マナーを守って生きているつもりなのだが、2011年頃はまだ20代だったので、そういう風に見えたのかもしれないですね）まあとにかくあと2年はあるからさ。まずは、どのくらいの参加が見込めて、あとどこが中心になって動くかとかのイメージが知りたいんだよね。向こうは交際費ちゃんとあるからさ。ちょっといい店で、『カジュアル面接』みたいな感じで、雅島君に話聞いてくれって先方には言っておくから」

「いい店……ですか……。まあ、会って話すだけでいいのなら……」

　という経緯です。安直なデブか？　いや安直なデブではあるが。そこまでか？

　それでだから5月19日にそんな予定が入ってたわけですよね。全然連絡来ねえから、まあナシなのかな？　と思ったら、当日「ネオビストロ」みたいな店への案内が来てビビって着替えて出たというのは書いた通り。「2社目」の人とは23日に予定してたのだが、これもなんか当日まで連絡が来てなかったんですよ。でもまあ、これがなんつうか社風というか、ギョーカイの常識なのかもしれんな。と思って、時間だけ18時半って決まってたので、イチかバチか17時に「ロフテー」という枕屋に行ってみる。

　それでロフテ―やるなと思ったのが、「実はオーダーメイド枕に興味があるんです」って言ったら、「うちはオーダーメイドと言うほどオーダーメイドではないんですよ」から入ってきて。さすがデパートの接客！！　って感心しましたね。なんか胡麻化そうとしないというかね。で、44,000円のいろいろ詰めれる枕はあって、それはまあオーダーメイドと言えなくもないが、もしかしたら本当にオーダーを期待しているんだったら、ちゃんと「オーダー」してくれる枕屋がいいかもしれない。で、それじゃあない既製品の枕だと、いろいろパターンはあって、いろいろ試すことはもちろんできるが、まあ既製品だし、材質にもよるけど早ければ２～３年で、長くても４～５年で買い替えはおススメすることになる、とこう言う訳ですね。

　俺はこういうリミテーションを適切に述べる接客に弱い！！　わかりました、そしたら、2万円前後で試せる枕を試させて貰って、そんでドンピシャのものがあれば買いますし、もしちょっと検討したかったら検討するみたいな感じでもいいですか？　って聞いたら、「もちろんです」と言う。いやー、気持ちがいいですね。ということで、まず体重を告げて首と頭の間隔みたいなの測ってもらうと、「まあ『４』ですね」と言うことになる。１～４まで枕の高さがあるが、その最高値だということだ。まあね。デブだしね。デブは枕が高い方がいいって記事を読んだしな。ほんでその「４」の枕に寝てみると、衝撃的なことに気づく。

　俺、最近上向いて寝てたわ。

　つまり、枕がへたれてるのと、頭も全身に比して重くなっているのとで、めちゃくちゃ枕が沈む。そうすると、沈んだ分だけ顎が上がっていく。普通にしてたら「上を向く」ポーズである。それが、十分高い（値段じゃあなく、位置エネルギー）枕に寝ると、顎が下向くんですよ。で、なんならデブなのでちょっとこう二重顎っぽくなるとくらいで、「全然違う！！！！！！！！！」と思う。

　まあだから枕の買い替えはこら必須だと思う。そんで後は、ニトリでも（標高が）高めの枕を買ったらそれでいいかもって話だが、でも、じゃあ例えば5000円で枕買うとするじゃあないですか。これ、「あっイマイチだな」って思った瞬間に捨てれるか？　人情として。と考えると、さすがに無理だと思うんですよ。使い続けてしまうと思う。だとしたら、今こんだけテストして、「納得」って思ったこの枕にしたらいいんじゃあないのか……？　と思う。俺が気に入ったのはなんか、ポリエチレンの「粒」みたいなのがいっぱい入ったやつで、これはなんかそんなに見かけないような気がする。うーん。これおいくらなんです？　って聞いたら、17,000円くらい。いや……全然アリでは？　少なくとも今「気に入ってる」ことは確定しているわけだし。で、これはまあ3－4年後に買い替えですかねえって言われて、うーん、買い替えはやっぱいるか～～とは思うけど、皆さん良く聞いてくださいよ。３－４年後にはどうせ痩せてるに決まってるんですよ。なんだったら今年中に、「もっと低い枕じゃあないと、今度顎が下がりすぎて苦しいよぉ～」くらい痩せるかもしれないわけですよ。ねえ。そうでしょ。何とか言ってくださいよ……。神よ……。何故我を見捨てたもうや……。

　まあだから、いずれ買い替えの時は必ず来る。なぜなら俺は痩せるから！！　だから考えるべきなのは「今」だけのことで、その「今」はこれを気に入っている、じゃあこれにしよ！！　つって買ったんです。

　それで、会計して店出たところでメール来て。「円山です」って言うのね。ま～る～や～ま～！？　まあ札幌の中では随一の高級店ゾーンですわ。ただちょっと遠いのよ。この時間から間に合うかね、やってくれやがるぜ、と思ったが、タクシー乗っていいって言うんで、遠慮なくタクシー乗って、家で一回枕置いて円山に向かった。

　で、和食の店で会食。こちらは「会社の規定で飲酒が禁止なのです」と言うので、まあじゃあ俺もやめときますわって酒は飲まず、でもなんかノンアルコールワインとか飲んだのであんま変わらんなって気はした。つか、オンアルコールワイン、ボトルで5万円のとかがあったので、まあ、ノンアルで良かったですね……。気おくれしなくてね……。

　ただ、食ったもんはほんとチョコ―ンってしたもの、と握りね。握りももうコメなんて、しゅ、ちょん。みたいなもんだから。あとは魚と貝とカニと山菜てなもんで、魚と貝とカニと山菜食って太ったやつを見たことあるかって話ですよ。で、酒も飲んでないし。運動は余裕でできる。勝ったな。大勝利。

　で、21時くらいに帰宅して。一瞬ちょっと、買ってきた枕試そうかなと思ったんです。それで服脱いで、歯は磨いたね。でも電気はつけてた。風呂も入ってないし、運動する気満々だったわけですよ。それがさあ。枕にカバーつけて寝転がってみる。あーなるほど。なるほどねー。店でも良かったけど、あれはやっぱシャツとか着てたからな。楽な恰好で寝てみると、やっぱいい。そんで顎がちゃんと下がる。これよこれ。店だと「完璧な寝返り状態」になれる枕はなかったが、今リラックスして横向くとこれも結構いい感じだな。うん、やっぱこれにして良かった良かった。

　……ちょっと試しに。仮に。布団の中入ってみるか。上じゃあちょっと分からないこともあるしな。おお、いい感じじゃん。じゃあ、仮に少し目をつぶってみるか……。

　で、ぴーよぴっぴーよと鳴く鳥の声で起きた。のが6時とか。マ……マジ……？　9時間大爆睡ですよ。お前はなんかyoutube広告とかの登場人物か？　このまま人生も変わって出世したりカワイイ彼女もできたり宝くじが爆当たりしたりするのか？

　いやまあ確かに日曜27時くらいまで起きて、生活リズムおかしくはなってた。会食はさすがに飯がうまくてハッピーとは言え緊張もする。「新しい枕を買ったぞ！！」という、一種プラセボ的効果もある。それは分かるが、9時間こんな寝ちゃうことある？　いやあ。人生変わるかもしんないですね。とりあえず大満足です。背中を押していただきありがとうございました。

　体重：103.5 kg, 体脂肪率：33.7 %, 筋肉量：65.1 kg, 体内年齢：50歳

　さすがに体重はキープでした。もう皆さん忘れていると思いますが、昼の「みよしの定食」がちょっと痛かったな。フラワーサラダパスタとやらにすれば良かった。次に会食予定が入ったらそうします。当面はないと思われますが、次以降は「例の会食」として説明して、この細かい話はしないと思いますので、まあ、そんなもんだと覚えておいてください。それではまた。