「何って……ただ夕食を食べた後に平然と居酒屋に行っただけだが?」(+0.6 kg)
言い訳不能すぎるが、一応経緯を説明しますね。
まず、久しぶりに押し麦+米を炊いた。ずっとこの「コメを伸ばすやつ」がなくて米を炊けていなかったのだ。さすがにちょっと白米だけを食うのは、俺にも理性ってものがあるから気が引けてな。外では全然白米オンリー食うけど、家でくらいは少しコントロールした方がいいんかなと思ってたのよ。すごい!! 意識が、高い!!!
虚しい。でも虚しくても言わずにはいられない。「生きてるだけでエライ!!」とか叫ぶ人の心の底にもこういう澱があるんだろうな。分かるよ。
なんの話だっけ。そう、押し麦と米を混ぜたやつを炊いてたんですね。で、まあ、炊きあがってたからこれと、昨日作ったブロッコリー豚肉など炒めと、味噌汁。この3点セットを食べて出勤した。そんで、結構いいなと思ったのが味噌汁で、どーしても米とおかずだけだと、足りない感じがするっていうか、もう一杯くらい行けるなって思ってしまうのだが、チンッチンにした、ほぼ沸騰寸前みたいな味噌汁があると、まずこれを飲み切るのに時間がかかって、そんで、飲み切ったら「まあもういいか」と自然に思える。この「自然に」思えるというのが大事で、「本当はもう一杯くらい食えるけど、まあ、やめとくか」というのは、結局ここで意志力(will power, WP) を使っているので、続かないんですよ。
WPってのは便宜上の用語で、hit point (HP) やmagic power (MP) みたいなものである。寝て起きるとある程度は回復するが、上限があって、使うと目減りしていくわけだね。朝には10のWPがあったとして、何か意思決定をするとその決定の重さに対してちょっとずつ減っていく。0になるとその人間は本能のまま動く獣になる……というと語弊があるな。0で、意思決定するときに「低きに流れる」ようになるんだと思うね。-200くらいになると本能のまま動く獣になるかも。なったことはないですが。
エニウェイ、米とおかずを食って、「もう一杯食いたい……(低き)」と、「いやダイエット中だからそんなガツガツ食うなし(高き)」の、高きを選択すると朝からWPが1減るわけだよ。そしたら、夜に「あーカルビ丼いい匂い~(低き)」と「いや、家帰ったら飯あるし(高き)」の時にはもうWPが枯渇していて使えなくなって、結局カルビ丼を食って帰ったりするわけね。味噌汁を入れると、この選択が必要なくなり、フツーに満足という状態になる、だから良い、と思ったわけです。
コイツ……朝食に米を一膳でとどめただけで1,000文字かけて喜んでいる……!!
で、とにかく、そこそこ良かったな~という朝食をかみしめて働いて。昼は昼で、これがちょっと聞いてくれよ、月曜の帰り道に、『ビリヤニ専門店』の看板を見つけた。ビリヤニというのは、なんかインドかどっかの、バスマティライスだかいう長細い米と肉を炊いた、うまそうな料理である(参考: https://blog.hyouhon.com/entry/2019/05/13/223438、https://rocketnews24.com/2013/09/13/365554/ )。
お店のドアが開いてて、めっっっっっっっちゃいい匂いがする。ウナギは匂いを食わせる~~~~とか思いながら、ついフラフラ入りそうになるが、残念ながら15:30に閉店していた。その看板を見たところ、11:30-15:30だけ営業しているらしい。なるほどな……。明日だな……って思いながら帰ってたのであった。
それで、昼、ちょっと早めに意気揚々と職場を出てビリヤニ屋に向かったが、店の前に出ていたのぼりも、看板も、忽然と消えている。ええ……ッ!? き、狐に化かされた……!!??
いやでも食ってねえけど?
山道で迷ってたら、なんかオシャレなレストランを見つける。アー良かったってちょっと安心しながらレストランに入ったら、飯も美味い。こりゃ美味い!! ってワインとかもしこたま飲んだら、酔っぱらって寝てしまう。起きたらなんか自分は山道なんかに入ってなくて、村のすぐ近くの肥溜めかなんかでいい気分になっている。
だろ? 化かすとしたら。飲み食いはさせるわけじゃんね。
山道で迷ってたら、なんかオシャレなレストランを見つける。アー良かったって近寄ってったら、「近日オープン!!」とか書いてる。なんだよ、まだオープンしてねえのか……って肩を落として、なんとか山道を抜けて家に帰る。次の日、そこに行ってみたら、その店は無人の廃墟だった。
「あれは……狐だったのか……」
って全然面白くなくないですか? 話として。まあでも「すっぱいぶどう」とかも、話としては何がおもろいねんって気もしますから、いいのか。
えーっとなんの話だったかというと、月曜に見つけたビリヤニ屋が、昨日、火曜には忽然と姿を消してたってことね。いやそうなんですよ。で、調べたら、月・水・金と土日しか営業していないらしい。俺がその辺行くのは月・火だけなので、じゃあ、来週まで食えないのか~とガッカリした。それで、ビリヤニというのは広くカレーであるから、近くのみよしのでカレーを食ったってこと!!!
しかし盛りカレー(大盛りに餃子乗せた奴)ではないですからね。それで仕事が終わって、16時半。18時半から打ち合せがあり、その前にやるべき作業もある。だから直接職場に向かって打ち合わせ準備をするのが正しい。
ただな~~。この打ち合わせなげーーんだよな。そして今既に疲れているんだよな。まあ、やるべき作業は後回しにするか。で、家に帰って、夕食を食べる前に、ちょっと体重を測ってみる。
2022年04月26日 17時20分の測定結果
体重:104.90kg 体脂肪率:33.00% 筋肉量:66.70kg 体内年齢:49歳
おお。カレーは食ったが少し減ってるぞ。やっぱ朝食が良かったか!? って思って、じゃあ夕食もおんなじ組み合わせで行くかと思って、少し早めだが同じ飯を食った。やはり米は一膳に留めた(その後体重を測るのは忘れていた)。オッケーオッケー。あとは打ち合わせして、帰って運動するだけだ!!
って思って打ち合わせする。終わった後。「いやー疲れたね。お腹もすいたし、ゴールデンウィークの相談でもしますか」と言われる。
俺は眉一つ動かさず、「じゃあ、【近所の居酒屋】でも行きますか」と答えた。
2022年04月27日 08時39分の測定結果
体重:105.90kg 体脂肪率:34.50% 筋肉量:65.80kg 体内年齢:51歳
まあ増えるわね。妥当。文句なし。ただそのだからこれ前も書いたことあると思うが、とにかく食に対しては過剰なまでに気ぃつかいなんですよ。「恋人に会えなくて悲しい」とか、「職場でひどい目にあってツライ」とか、「ケガして痛い」とかについては、ほーん、大変スねえ、くらいの気持ちなのだが、「食おうと思っていたものがそこにない」は本当に身を切られるように悲しく辛い気持ちになる。なんなら本人より悲しくなる。絵に描いたデブなのか? そうなのかも。
それと同じで、「ご飯食べに行こうよ」という時に、その気持ちを全く翳らせたくないなって思うんですよね。例えば、「実は○○はあんまり好きじゃあないんだよね」とか、「さっきちょっと飯食っちゃったんだよね」って言ってしまうと、その直前までの、百パーセント完全な「食いたさ」が少し損なわれるじゃあないですか。そうはさせたくないんです。「なんか飯食いてえな」という気持ちは、一切の翳りなく、ただ純粋に、ぴかぴかと輝いていて欲しいという気持ちがある。これはもちろん俺のエゴなので、俺が「なんか食いてえな」と言ったときに、人に「いや飯食っちゃいました」って言われたら怒るとかそういう話ではないですよ。あとなんか、例えば、「バファリンの新味お試し会行こうぜ」の場合は、食事イベントではあるんだけど、俺にアレルギーがあってバファリン飲めないので、断りますから、例えば「いや蕎麦はアレルギーなので」みたいなことはこれむしろ言ってくれないと困りますよね。もともと怒らないって言ってるんだからこの例説明する必要ないと思うけど、一応。
とにかく、他人の食べたさを損なうような言葉を出したくないという、祈りにも似た強い願望がある。だから、「もう飯食っちゃったんだ」というのをおくびにも出さず、普通の顔して行って、普通の顔して注文して、飯食って帰ってきたということね。これはつまり、共感、人の気持ちを慮った結果なのだよ、ってことだけ言っておきます。
しかし本当に太り方面には才能豊かだな。
「お前……この短期間にそんなに体重を増やしただと? 一体何をやった?」
「何って……ただ夕食を食べた後に平然と居酒屋に行っただけだが?」
か?
チート系主人公も辛いですね。それではまた。
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