空腹と満腹のあいだ

 『冷静と情熱のあいだ』ってなんかパラーってめくった気がする。少なくとも鮮やかな表紙の本が並んでるのを見た覚えはある。ただ内容全く思い出せない。でもタイトルがいいですよね。つまりそのー、冷静と情熱のあいだというのは全然虚無ではないし、なんかラブみたいなものがそこにある的な話……なんだよね? 全然違ったらすいません。


 空腹と満腹のあいだも同じで、そこには何もないかと言ったらそんなことはないわけ(なお、「空腹と満腹のあいだが冷静と情熱のあいだと同じだよ」という主張そのものの無礼さについては、本作の影響で30歳になる年にイタリアに行きてえと言ってた人間にいずれ伝え、殴られておくので、ここでは許してください)。お前らは極端なことばっかり言ってるからダメ。勾配・連続体ってものがある。この世には黒と白より灰色の領域のが広いわけですよ。この領域に目を向けないで、黒か白か? みたいな議論してても、現実というものが見えてないですねって言われるだけですよ。


 何を言ってんのか? というと、昨日。昼飯食う時間がなくて、ちょっと作業をし続けていて、ひと段落したのが15時くらい。ただ、飲み物とかは飲んでたんで、そんななんかめちゃくちゃ空腹ではなかった。で、15時に飯食ってまた晩飯を食うとなると、飯スパンが短くなっちゃうから、晩飯まで我慢してもいいかな……とは思った。一方で、まあ、情緒のない言い方をすると、「少しお腹が空いていた」。ただ、もっかい書くけどめちゃくちゃ空腹ではないのね。めちゃくちゃ空腹ではないけど、18時とか19時まで保つかな〜っていう程度の空腹度だったわけよ。


 まずこういう、中庸的な空腹があること自体は分かるよね? まあ、ニキリンコだったかは「空腹」という現象を認識できなかったらしいし(なんか昼時になると体がだるく不機嫌になるな〜と思っていたとか読んだ気がする)、分からんという人もいるかもしんないけど、じゃあ言っとくけど「ある」。これは事実。空腹で分かんないなら他のことでもいいよ。ラーメン二郎を全部食ったらパンパンの満腹でしょ。その手前に「満腹になりそう」なところがあるやろがい。その逆だ。腹八分目という言葉があるから、無いとは言わせんぞ。


 そんな誰も否定してないのに何ムキになってんすか、と言うと、こういうこと。俺はとにかく上記のような腹具合だったワケ。猛烈に空腹では無いが、(比較的)長時間飯食ってないし、小腹は空いている。で、その状態を表現するのにこのように言った。

「いやー、腹は減ってないけど、腹減りそうな気がするんだよね。なんか軽く食いにいかん?」と。あともう一つだけ言わせて。この「食いにいかん?」は、直接言ってないけど確実に(俺が奢るから)がついてるからね。ついてるし、ついてることを先方も認識してるわけ。

 それをだよ。言うに事欠いて、

「その条件で飯食うなら、『飯食えない』時間が存在しないことになりません?」って言ってくんの。ちーがーうーの。そらまあ言葉だけ、上っ面だけ見たらあなたが言うことは正しい。世界滅亡数分前、あるいは死の直前とかの特殊状況を除いて、基本的に人間は「現在空腹でなくても、いつかは腹が減る」。それはまあそうだ。その通りだ。で、俺の主張はただこの事実を述べたに過ぎないと指摘してくるわけですよ。で、その事実に基づいて飯を食おうとするならば、いつ何時でも飯を食う「合理的な」理由ができることになり、だから太るんですよ。とは言ってないけど、言われてないが聞こえたんだよなぁ!!!!! って話。


 このことを説明するのには1500字くらいかかりそうだなと思ったので、そうだねって優しく微笑んだんだが、いや正直にいうと「ホントだ!!」って一瞬論破された感あってウケちゃったんだが、よく考えると俺は俺で間違ったことを言ってないよねというのをここで説明しておきたく存じました。次から「小腹が減ったからなんか食おうぜ」と素直に言います。


 2021年11月13日 07時44分の測定結果

 体重:103.90kg 体脂肪率:33.80% 筋肉量:65.25kg 体内年齢:50歳


 というわけで、ド間食をしたあと(結局した)、晩飯も食ったので、ほとんど減りませんでした。一応普通に昼飯食うよかカロリーオフしたとは思うんだけどな。まあしゃあないっすね。


 夜はちょっと走りました。前脛骨筋が、「痛み」ではなく「痺れ」みたいになってきて、これはいいことなのか悪いことなのかはよく分かってません。あと、痛くはなくなってきたせいか、今度は足首がなんか痛えんだよな。うるせ〜。俺の身体に対する感受性。ボディイメージゴミカスのくせに痛みに対する感度だけ本当にうるさい。鬱陶しい。なんとかしてほしい。まあ、準備体操してから走ろうねってことですね。ストレッチをしよう。します。それではまた。

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