adapting to change

"It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change." ――Charles Robert Darwin


 緊急事態宣言が続く札幌は、基本的には飯屋は20時まで。アルコール提供は不可。ということで、居酒屋は大半閉めている。20日まで延長になったら無理やり再開するところもあるかなあと思ってたが、大体皆さん営業停止を続けている。すげえなあと思う。ただ、31日まで閉めますと書いてた店が、そのまんま店内の解体工事をやっているところとかも目撃した。これは悲しみ。


 一方、この前の緊急事態からあんまり関係なく24時までやっている飲み屋が近所にある。酒も出る。twitterで公開している情報なので、まあ別にここで書いて「密告犯だ!!!」ともならんと思う。これ自体はまあその、いろいろな事情もあろうし、みんなリスク管理をして生活をしているわけで、そのリスクの取り方は好きにすればよろしい。というわけで特にどうということもなく過ごしていたのだが、昨日。


 昨日朝はまあ小ぶりの雨で、濡れながら自転車乗って職場(1)に行って、で、ちょっと作業をしてから、その自転車を近くの駐輪場に停めて、そこから地下鉄乗って別の職場(2)に向かった。ほいでそこでの仕事が終わって帰ろうとしたら、まーーーとんでもねえ暴風雨でね。ポケモンGOが警告を出してくるような横殴りの雨。折り畳み傘は一瞬でひっくり返る。やべえこれって思いながらまあなんか一応気持ち頭だけ隠して、で地下鉄乗って職場(1)近くの駅で降りたが、さすがに自転車乗れる雰囲気ではなかったのでその駐輪場に自転車を停めたまま、職場(1)に向かった。ほいでなんやかんややること多かったり怠かったり、Zoom飲み会に誘われて特に飲まないけど参加して話したりで、職場を出るのが日付変わる直前になってしまった。やば。20時過ぎて出歩いてるの見られたら社会的な死が待っている(そうでもない)。というわけで、慌てて帰ろうと思うが、そういや自転車は職場まで持ってきてないんだった。うーん。まあ、今は晴れてるし、地下鉄駅まで戻って駐輪場から自転車回収して帰ろうか、って思って地下鉄駅に向かったところ、なんか、「ここは年末のすすきのか?」ってくらい、路駐しているタクシー列がある。普段は1台たりとも停まってないんですよ。もうちょっと奥まったところに行くと広めの公園があって、そこは公衆便所があるので、なんかその周りでタクシーがたむろして、コーヒー飲んだり便所使ったり、あとなんかタバコふかしたりしているのは見かけるが、ここでなんでこんなタクシーいるの? 何??最近『静かなるドン』を読んでるせいか、「抗争?」って思ってしまってかなりビビったが、まあ、別に普通のタクシーである。わっからんなあ、と思いながら駐輪場から自転車取り出して、アアって思った。


 そこにその、冒頭書いた「24時まで開けてる居酒屋」があるのよ。で、この緊急事態宣言はそういえばもう一個規制があって、終電が30分繰り……上がる? で合ってる? とにかく30分早くなってる。ところが24時まで居酒屋がやってるわけで、ここまで飲み倒すと終電間に合わなくなるんだね。で、そうするとどうなるかっていうと、まあタクシー呼ぶんすね。となると、タクシー側は呼ばれることが分かっているので事前に集合しておくことになる。


 なんかこう、うおー適応……!! って思ったんだよね。「酒! 飲まずにはいられないッ!」っていう人たちがいて、しかもそれは外で集まってじゃあないとこの欲は満たされない。で、探してみるとどうやらあの店だけは24時までやってるらしい。ということで人が集まる。で、まんまと終電を逃す。タクシーを呼ぶ。どうせ他のところでは呼ばれないわけだから、ここに集まっておこ。合理的な話である。当たり前だが、誰かが仕掛けたとか、公共の政治が発生したとか、そういうことではなくて、こう、利益を最大化しようとしたらこういうことが起こるんだねって話である。


 今ファイアーエムブレムヒーローズというゲームで「投票対戦」というイベントをやってるが、このゲーム、一応「推しのキャラを応援しよう!」ということになってるが、推しのキャラの「応援」の気持ちでは勝てないんです。たいていの場合「最後の1時間に『劣勢』という状態になってるほうが勝つ」という仕様になっている。具体的に言うとこういう仕組みである。


 1.2人のキャラクターのどっちかを選ぶ。選んだ方を応援し続けることになる(途中で応援する対象を変えることはできない)。


 2.「投票権」が1時間に1個増え、8個までストックできる。「投票権」を行使することで、キャラクターに得点が入り、最終的な合計得点が高いほうが勝ち。応援したキャラクターが勝つと勝利報酬が得られる。


 3.また、個人得点が高くても報酬が得られる。こっちのほうが報酬値が高い。


 3.時間経過で得られる得点が増える。


 4.キャラクターの点差が広がると、勝ってるほうは『優勢』状態に、負けてるほうは『劣勢』状態になり、『劣勢ボーナス』がつく。


 5.最終的な『劣勢ボーナス』は、初期点の12倍になる。そこで、ゲーム終了8時間前から投票権をストックし続けて、最後の『劣勢ボーナス』の時に投票をぶっこむと得点が最大化することになる。


 ここに「投票の旗」って要素が関与するのでもうちょいややこしいが、大体こういうルールである。というわけで、だから、「最後に『劣勢ボーナス』であるほうが大抵勝つ」ということになる。人員差が12倍までなら勝てると思ってよい。って考えると、もし終了2に自陣営が『劣勢』だったらどうするべきなのかというと、本来利益を最大化することを考えたら、この時間に投票をしない方がいいんですね。そのまま『劣勢』であり続けたほうが、個人得点も最大化するし、陣営の勝利にも寄与する。これを突き詰めるとちょっと「抜き打ちテストのパラドックス」みたいになってしまうが、まあ終了2に限定するとそういうことになる。ところが、実際のところ我々はどう行動するかというと、終了2時間前に『劣勢』だったら、そこで投票権全弾ぶち込んでしまうんですよ。で、最終1時間に『優勢』状態になってしまい、陣営が敗北する。なんとなれば、陣営勝利報酬より、個人得点報酬のほうが大きいからである。ただこれは総体としては損失なんですけどね。クソデカ刑務所における囚人のジレンマみたいな状態になっている。ただ、もし陣営勝利報酬が圧倒的に大きければ、たぶん個人の選択も変わるであろうとは思う。


 まあなんか、一般的結論は導き出そうとは思いませんが、フーンみたいなね。やっぱニンジンぶら下げたほうがいいんじゃねえかなみたいな気持ちにはなりますね。自粛をすると大きな利得が得られるといいですね。めちゃくちゃ痩せるとか。


 2021年06月05日 11時10分の測定結果

 体重:97.60kg 体脂肪率:31.00% 筋肉量:63.90kg 体内年齢:46歳


 せめて因果のある利得を想定しろよ。なんなんだこいつ。皆さんも妄言を3000字聞かされて大変ですね。ただわかってほしいのは、ダイエットってそのー、継続的な行為なので、暴飲暴食してしまいましたとかが起こらない限り特に書くことがねえんだよ。ダイエット日記を6年書き続けてから批判して欲しいですね。

 

 

 

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