ダイエットを愛そう

 月曜日は出勤を要する仕事がある。しかも朝から。で、通勤ラッシュで混んでる(まあ、と言っても札幌の「混み」ではあるが)地下鉄に乗って出勤した。


 ちょっと興味深い事象が起こった。あのー、隣に乗ってた人がわりと咳き込んでいて。だいじょぶか〜(色々な意味で)と思ってたのと、あと、そう思いながらこの日記書いてたのもあるんでしょうね。そこにリソース割かれて、一駅。乗り過ごすんかい。めちゃくちゃなんか象徴的な気がしませんか? イソップ童話っぽいというか。


 つまりその、人間は「ちょっと嫌だな」と思うことにstuckしちゃって、結果その「嫌」をより味わうことになることがあんだなと思った。まあその色んな事情もありましょうから、ただ咳き込んでるってだけで嫌がるのは人間としてどうか、というのはあるが、まあそこはそのー、素朴心理というかさあ。思っちゃったのは仕方ないとして、じゃあ、最も適応的な行動って、可及的速やかにそっから離れることじゃあないですか。

 それが、「これは大丈夫な咳なのかな〜」とか、ある種「余計な」ことを考えることによって、結果、一駅乗り過ごして余計にその「嫌」を味わってる。なんかすげえ損だなって思ったんですよね。

 自分の身で起こったことを人間に一般化できるかはわからんのだが、まあ、しちゃうけど、だから人間というのは、「嫌」と思ったことに逆に接近しちゃうことがある。で、余計「嫌」を味わって、たとえば怒りを深めたりをすることもあるのかもしれん(本件では別に俺は怒ってないですが)。もっと言うと、怒りたくて「嫌」を味わいに行く人とかもいるのかもしれんね。


 さてそのように考えると、ダイエットを「嫌」だと思っているうちは、ダイエットをずっとやめられないのかもしれないと思うわけですよ。「嫌」なことを味わっている間は自分が正しいように思える。高潔な人間なように感じてしまう。まあだからそのー、「正義」というのは一種の麻薬であるということはもう散々語られていて、で、まあ多分そうなんでしょうねとは俺も思う。まあ、その麻薬的なキモチよさって別に悪いものではなくって、そこに快楽を感じるからこそ人類は正義を実現できてきたということでもある。だからまあ、それに「酔って」しまって、攻撃的な言動さえしなきゃあいいわけですよ。酒とおんなじ。酒で酔うことはまあそこそこ問題なくて、それに付随する言動が周囲に迷惑をかけると問題になる。「正義」も一緒。


 でそのー、じゃあ、「正義」が快楽であるとして、その「正義」状態に身を置くにはどうしたらいいかというと、自分が「正義」の側に行くということと、「不正義」(嫌)に接近して、相対的「正義」になるということがあるのではないかと気づいたわけですね。これを短絡して言うと、だから、人間には「嫌」に接近する傾向があるということ。


 まあだから一種適応的ではあると思うんだが、しかし、これ「系」を眺めたときにはなんか損しかないって気がしますよねえ。誰も得していない。嫌って思われた人は長時間嫌って思われているし、俺は俺で、閾下では「キモチいい」のかもしれんが、主観的には「嫌」な時間が、しかも延長しているわけ。そして行動は損失(乗り過ごし)を齎している。ねえ。なんかあまりよろしくないような気がする。


 というわけで、今日から俺はダイエットを愛することにしようと思います。嫌じゃない。好き。愛してる。なんならずっとやっていたい。そう思うことによって、逆に早くダイエットから離れられるのではないかと。どうでしょうか。


 2021年05月25日 10時58分の測定結果

 体重:97.20kg 体脂肪率:31.40% 筋肉量:63.25kg 体内年齢:47歳


 ちなみに昨日(5月24日)の結果です。

  体重:97.2 0g 体脂肪率:31.40% 筋肉量:63.25kg 体内年齢:47歳


 「ダイエットを愛する気持ち」と「ダイエットが嫌な気持ち」がぴったり拮抗してしまった。すごい。愛が上回るように、今日はずっとダイエットのことを考えて過ごそうと思います。たまにはダイエットに花束でも買って帰ろうかな。






 もう少しまともな話をすると、土日はやっぱ家ほとんど出てないのに、月曜日は結構動き回って疲れたんですかね、帰宅後飯食って寝てしまったんです。ところが、不思議なもので23時には目が覚めて、フィットボクシングはやるという。この習慣化はえらい。飯を食って寝たのはダメ。この拮抗の結果かなって感じはしています。でも、まったく同じ数値が得られることってあるんすね。ビビりました。


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