試されるラーメン屋

 冬のレイドアワーを終えた後は「辛いラーメン14」に行くと決めている。ので行った。そしたら「辛みそタンメン」というのがあって、いいねいいね冬ですねえって言いながらそれを頼む。そこまではまあ良かった。

 

 そんで、お冷はセルフサービスだと書いてある。で、コップが積んであって、その横にコップを押し付けると水がビャーって出てくるタイプの給水機がある。これは前からそうなので、特に何も考えず水を汲んで、席に着く。


 で、席に着いたらこれまではピッチャーが出てきていたわけだ。で、なんとなしそれを待っていたのだが、ラーメンが届いてなおピッチャーが出てこない。アレっつって。で、あたりの様子を見まわすが、どうやらピッチャーは出さないことにしたようだ。


 まあそのー、ピッチャーには水がたくさん入っていますと。そんで、しかし、客がそのピッチャーでコップに水を注いだら、跳ねっ返りとかがピッチャーに付着するかもしれない。となると毎回このピッチャーは煮沸消毒などすべきだが、でかいし氷とかもいるし、そんなのやってられっかということになった。まあ分かる。ここまでは全然OK。立派な感染症対策だと思う。


 「辛い」ラーメンの店なんだよね。


 で、さすがにコップ一杯ではツライわけ。しかしそのー、我々は今この店が、「ピッチャーに跳ね返る水に対して消毒が必要」だと考える意識が高い店(まったく揶揄するつもりなく、素直に尊重している)であることを類推した。そんでその状態でだよ。コップを押し付けてビャーって水を出す形式の給水機に、「お替り」を取りに行く行為。これは許されるだろうか?


 だからもう俺マジでビールかなんか頼もうと思ったんだけど、ストイックなんだよな。ソフトドリンクもアルコールも置いてねんだよこれが。あと、よくよく考えてみると、あまり深く考えない、既にウィルスを保有している人間があそこで水注ぎまくってたら、もう一杯目から危ない。これは難しい問題ですぞ~と思ったが、まあ、もうこれ飲まないのは無理。ウィルスがなんらかついてても、このカプサイシンの前では死を待つのみだろう。多分。俺はそう信じる。で、だから、お替りはする。しかし、自分のコップに付着している(かもしれない)ウィルスを散布するのはこれ申し訳ない。だから、本当にすいません……ッ! って心で叫びながら、もう一個コップを持ってきた。


 考えればわかってくれるはずなんだよ。だってコップ2個使うというのは、「自分のウィルスを広げない」ための行為であって、つまり利他的な行為。自分勝手な客ではないということをきっとわかってくれるはずだ。とは思うんだけど、3個目を取りに行くのはさっすがにはばかられてね。だから、ここまで食ったら少量水飲も、なんとか2杯で抑えなくては……みたいなことをめっちゃ計算しながら食った。タンメンで野菜入っているのもあって、なんかとんでもなく満腹になりました。


 店を出たら、すぐコンビニに飛び込んでウーロン茶買って飲んだ。うめー。店内に自販機置いといてほしい。バカ売れすると思う。コロナが憎い。早く収束してほしい。切に思いますね。


 2021年01月21日 07時54分の測定結果

 体重:101.20kg 体脂肪率:33.20% 筋肉量:64.15kg 体内年齢:49歳


 平日の体重増加を止められないですなあ。あんなに頭脳を使いながら食ったのにな。しかもカプサイシンをあんなに摂ったのに……。もしかしてラーメンって太るんですかね。ひょっとして。まだ仮説段階ですけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る