辛味チキンのでかいやつはうまい

 いろいろあって、6時半に近い職場に出勤→9時に別の職場に出勤→11時半に自宅に帰って作業→(少し昼寝)→14時半に近い職場に出勤→18時に札幌駅で打ち合わせ(ついでにレイドアワー1戦)、というなんかやたらと移動の多い一日を過ごした。デフラグしたいな。


 そんで打ち合わせといっても、ひと昔前のようにどっかファミレスとか喫茶店とか入って対面で話すというのもなんかネって感じなんで、相手の職場で距離取って話して終わりで、だから特段何も飲み食いはしていない。気楽は気楽でよいが、物足りなくもある。家ではあんまりやりたくない、机に向かってやる作業も残っている。これはサイゼリヤに行きますか!! つってサイゼリヤに行った。


 そしたら間違い探しがアップデートされていた。そんで、なんかみんなでチキンを食っている。なんと辛味チキンがでかくなっちゃった~!? ヒャー!


 そんで、まあ頼んで。あとドリンクバーも頼んだ。俺はサイゼリヤが22時閉店の短縮営業をしていることを知っているので、先に間違い探しをしたいという逸る気持ちを抑えて、先に書類仕事を進めた。えらすぎる。


 と、辛味チキンが届いた。でっっっけーーー。これはでかいわ。

 味はでかい辛味チキンなので当然うまい。そんで、これまで辛味チキンというのはチキチキボーンと同じように手で持って食っていたが、これは鉄板に乗って出てくるしなにせでかいので、ナイフとフォークで小分けにして食える。これは結構ポイントで、サイゼリヤには大体書類仕事をしに行くので、書類が汚れにくくなって良い。食ってはやり、やっては食う、ができる。まああったかいうちに食いたいので、食うに集中しちゃったけど。手が汚れにくいというのは良いです。


 あとちょっと思ったのは、サイゼリヤのプレートメニューって到達するのにものすごい壁があるのだが、その壁を壊しにかかっているのかなと思った。

 

 というのは、まずやっぱ天下無双のミラノ風ドリアがあるじゃあないですか。多人数で楽しくいく場合は別として、現状その楽しみは享受しにくいので一人で行くことがほとんどである。その場合、特段食事制限とかはしてなくてもミラノ風ドリア食っちゃったらわりとそれでキャパシティが割かれるじゃあないですか。

 もちろんミラノ風ドリア単品ではちょっとさみしいということもあるが、そこに足すのはそれこそ辛味チキンとか。あと青豆のサラダとかである。ここまで食っちゃうと、ほかの商品には目を向ける余裕がなくなってしまう。

 また、一応イタリアンレストランだと思うから、ミラノ風ドリアの次に候補になるのは、きのこと野菜のピザとか、イカの墨入りスパゲッティとかになる(さも当然のように自分の好きなメニューを並べる男)(男のアーリオオーリオ大盛りも結構好き)。糖質制限しているときは、サラダ大盛りと、やっぱり辛味チキンとか。たまーに冒険してもエスカルゴとかである。

 

 ってなると、一応なんかチキングリルとかステーキとかあんのは知ってるけど、そのページにはなかなか到達できないんだよね。別にサイゼリヤでプレートメニュー食う必要はないなって思うわけ。

 でも辛味チキンはうまい!! で、鉄板メニューというのは、鉄板メニューというだけあって、鉄板なんですよ(鉄かどうか知らんが、鉄のように見える金属の板を熱して上に肉などを載せて提供されるメニューは、「鉄板メニュー」と呼ばれるだけあって、鉄が固いことに由来する「安定して高評価であること」を意味する鉄板なんですよ、の意)。そうすっとさあ、うーんなるほど、やっぱこういう系のメニューはうまいねえ、と思う。そしたら今度は、チキングリルとか頼んでみちゃおっかな? って思うじゃあないですか。こういう商品戦略なんじゃあないかと思いますが、どうですか!! 俺は見破っているぞ!!! サイゼリヤァ!


 見破ったからどうということもないんだが。なんなら踊らされる気まんまんだし。


 21時半、ラストオーダーのタイミングで大体終わって、そっから集中して15分くらいで間違い探しを終わらせた。すごい充実感だった。仕事終わらせてから優雅に間違い探しに取り組むの、いいですね。今回はTwitterに書いたが、間違い難易度自体は極めて低い。極めて低いのだが、もっと低い、超絶ハイパー簡単間違いで誘導しておいて、「はい、クリア済みですね」と思わせておいてそこの近くにちょっとわかりにくいのがある、という箇所が2か所あって、これはどっちもリアルに唸ってしまった。間違い探しに向かって「やるな~お前は」と言った。

 そのうちの一か所、「男の体型が違う」はとても良かったですね。サイゼリヤの間違い探しには時々この手の”間違い”があるが、これを見ると俺はやっぱり「間違い探しの間違いのほう」というのはないんだなと思う。つまりこれは別の二つの「正しい」世界線がそこにあるだけで、片方が「間違っている」わけではないのである。ひげを蓄え、太っている男がいる世界と、ひげをそり、痩せている男がいる世界。どっちかが正しいわけではない。どっちも正しいのだ。服装とか物のサイズとかではなく、人間の体型や顔そのものを変えてくる”間違い”を見るたび、俺はそういうメッセージを感じるのである。


 2020年12月10日 08時21分の測定結果

体重:100.70kg 体脂肪率:33.40% 筋肉量:63.65kg 体内年齢:49歳


 だからまあ増えましたけど、これはこれで「正しい」世界にいるんだよ。決しておれたちの世界は間違っていない。そう思いませんか。辛味チキンは有罪。残念です。


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