「SKYHOPE 最後の飛行」ネタバレなし感想

 プラスチックごみを捨てる用の半透明のごみ袋が切れていて、切れているな~とは思いながら、プラスチックごみを捨てられる日は週に1度しかないので思い出す機会が少なく、しかし最近は結構おそうざいとかカップ麺等で済ませることが多くなっていたのでプラスチックごみ自体は結構出る、どうしたらいいんだ……!! という状況をプラスチックごみ袋を買いに行くことで覆した。覆してやったぞ!! 運命は変えられる!!


 18時になった。いや別にさあ、プラスチックごみ袋を買うか買わないかだけをしていたわけではない。ないが、まあ、じゃあ今日の最大のトピックは何かって言うとやっぱプラスチックごみ袋を買って、そこにプラスチックごみを捨てたことだよね。大丈夫かこの生活?


 18時以降は「SKYHOPE 最後の飛行」という、3人で別の本を読んでゲームクリアを目指す本で遊んでいた。途中で飯休憩とかがあったりしたものの、今が21:50なので、まあ時間的なコスパは結構よかったね。2000円+税で、3人でリアル脱出ゲームの普通の公演に参加すると9000円くらいとられるので、そういう意味では全然お得ではある。


 冊子を配ってLINE通話でやったんだけど、そうすると相手の冊子の情報は(ほぼ)完全にアクセス不能になるので、まあその点は良くもあり、悪くもあり。1人につき3冊の本が配られるのであるが、実は3冊目は単にエピローグで、実際にゲームに使うのは2冊だけ。それで、この2冊についてはそらあゲームをクリアーするためにやるので、お互い必死で情報共有するし、そここそが肝になってくるわけだけど、3冊目はまあどうでも良いというか、クリアーした後なので、なんかその~、回し読みできた方が話早くていいよねって感じはあった。ただまあ、マップは1個しかないので、3人「同じ場所で」やるという想定なんじゃあないかなという感じがある。と考えるとまあこれは環境が悪い。この本は悪くない。


 肝心の謎解きの面白さについてはどうか、と言うと、今回はたまたま一人が割とポンコツだったので、序盤のゲーム性としては、「おそらくこういう形で詰めるんだろう、という道筋を一人からは半ノーヒント状態でなんとか作り上げ、必要な記述のうち想定される記述を伝えることで、その記述を発見させる」っていう、ちょいメタなゲームになったことを含めてこれは面白かったと言って良いと思う。1冊目が一応「前半」に当たると思われるが、ここまで普通に2時間かかって、この時は「ウワーこれで2時間ってことは全クリまで6時間じゃーん、ワクワク~!」という感覚で良かった。


 ところが上述の通り、「3冊目」はエピ(ローグ・ソード)なので、実は2冊目で終わってしまう。これはねえ。正直、じゃあ2冊で売り出して、ネットで全員のエピローグが読めるようにしてくれよ~って思った。「うわーあとこのレベルの問題が2冊分あるんだ~!!」って思って実はあと1冊で終わってしまうのと、「よし、前半はなんとか終わったぞ! 後半も頑張るぞ!!」って思って後半に挑むのでは、絶対後者の方がいいと思うんだよねえ。まあ、この形式で売り出している経験がまだそんなにないと思うので、ここは今後に期待である。

 

 で、この「見せ方」の問題点が仮に無かったとして、後半の謎そのものの評価はどうなるかと言うと、うーーーーん、70点……。かなあ……。2億点!!!!! って感じではなかった。かといって全然ダメというわけではない。でも、なんかこう、なんかできたんじゃあないかなって思うんだよね。多分見落としではなくて、普通に「絞り切れない」要素がある。でこの絞り切れなさは、記述と出題の仕方でもっとスッキリさせられるような気がする。あくまで印象ですが。


 シナリオ自体ももう少し練れるような気がしないでもなかった。まあ、まず何しろ「この形式」を発明したことがすごいし、別に2000円+税は「妥当」だと思う。コスパは良い部類に入ると思うよ。ただ、こう……惜しい! という感想。シナリオは完全に好みの問題です。次のシリーズが出たら、もう一回はやってみてもいいかなーという感じ。


 まあ、「直接会わんで共有してできる」という意味では時勢に合っており、とりあえず3人同じような趣味の人間が集められるのであればやってもいいかも。さっきも書いたが、「2冊目で終わる」と覚悟して読んでるだけで全然印象は違う気がするので、そのつもりでやってみてくれよナ! 

 ちなみに、俺はわりと読むのが早い方なので、同じペースで読み始めると普通に待ちが発生してしまった。カクヨム界隈の人間は多分世間平均より読みが早いタイプだと思われるので、その場合は、配布後、とりあえず1章は熟読しとけと言っといても良いかもしれない。2章は絶対開いてはだめで、ここはどっちみち「せーの」でやることになるから、問題の先送りに過ぎないかもしれないが……。



 ところで、1冊目が終わった段階で休憩として、飯準備したり食いながら通話を切らずに話してた。4月に入って11日になるが(早いよォ)、この11日間で、本来であれば「祝杯をあげるぞ~飯食いに行こう~!」あるいは、「やってらんねえよ、飲みに行こうぜ」ってなる出来事が発生したとして、それは今できない。こういう出来事、俺単独でも3つくらいあったので、3人寄ればまあ9個10個は発生する。ってなると結構喋ることがあり、まあ喋りながら飯食ったりちょっと飲んだりをして、これがいわゆるzoom飲み(実際はLINEビデオ通話飲みである)だなと思ったが、まあ確かに喋ることが存在するときには一定の効能があるなあとは思ったね。

 普段全然ひとりで飯は食うし、そのことについてなんとも思わないし、なんなら一人で飯食った方が気楽でいいやと思うこともあるが、一方でやっぱ喋りながら飯を食いたいという欲求は欲求としてあるなあと思った。だとするならばやはし人間が「楽しく・ハッピーでいること」の根底には「飯を食うこと・共有すること」があって、だから本質的に我々は太る方向に向かっているのですよ。そうか? その理屈はどうか? ”根底”部分は「コミュニケーション」では? そうかもな。だといいな。


 明日は今日やれなかったことをやり、あとそろそろ本当にさすがにマジで確定申告をする、ためには部屋を片付けねばならぬ、ということは当然電池も発掘するし体重も測るに決まってらァな。まあ見とけって。

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