難消化性デキストリンの効能、あるいはデブと痩せの根源的な違いについて

 実は難消化性デキストリンというものを飲み物に溶かして飲んでいる。これは何かと言うと、俺の理解では食物繊維で、消化しにくいから色々くっつけて出てきますよとそういうものである。で、どうやら特茶などのトクホ要素の主成分であるとかないとか。難消化性デキストリン自体の効能は、古い論文ではまあまああったようだが、追試を重ねるごとに効果量が低下していっているということで、ま、だから「痩せるおまじない」である。特茶とか高いけど、家でお茶パック作って、デキストリン溶かして「これは特茶だ」と思って飲むと心が穏やかになり、音楽が新鮮に聞こえるようになり、あたり全てが「完璧なもの」に感じられ、皮膚感覚も鋭敏になって、生まれ変わったような気持ちになる。創作意欲もぐんぐん湧いてくる。とすればこれは大麻かなんかだが、実際は単に食物繊維、炭水化物なので、まあ心が穏やかになる程度かな。惜しい(惜しくない)。


 で、この難消化性デキストリン自体は、デブ以外は知らん何かであることはわかる。そのくらいは他者理解をしている。そんで、難消化性デキストリンの説明をするうえで、「特茶の『特』部分みたいな」と言ったわけ。これは「特茶」というものを万人が知っている前提の言葉である。今も多分、大体の皆さんには通じるだろうなと思って書いている。それがよお。ガリガリがよお。こう言うんだよ。

「特茶ってなんですか?」


 ええええええええーーーーホントに言ってんのかお前それーーーー!!!


 いやーびっくりしたね。しばしばこういうマターで驚くのだが、その中でもかなり上位に来たね。令和イチだよ今んとこ。特茶知らないってマジ? と思ったのだが、まあ例えば俺はなんか、体重増やすサプリとかあんのかもしんないけど全然知らないし、なんなら炊き込みご飯の作り方も知らねえし、そら関心のないものは知らんわな。そんでもって、痩せてる人間が、「脂肪の吸収を穏やかにする」シリーズの妙に高い飲み物に関心持つわけないわな。個体を識別できないのも宜なるかな。理屈では分かるが感情がついていかんかった。そうかあ。こんなところにあったか分水嶺みたいな、とにかく、なんかそういう感じ。


 今んとこデキストリンは半分くらいは空けたと思うが、体重はご覧の通りなので、まあ、大した効果はないんだろうね。プロテイン飲んだ方がマシかもわからん。


 朝:サケチャーハン(なんでもチャーハンにする病気)

 昼:抜いた

 夜:焼肉、ナムル、ビビンバ、ハイボール


 残金:7000円(焼肉は人間関係に関わるものなので、控除の対象とする)


2019年06月16日 00時03分の測定結果

体重:92.55kg

体脂肪率:27.80%

筋肉量:63.40kg

体内年齢:41歳


 すでに述べた通り、二回ほど誕生祝いで手羽を食いに行っている。その話は知人も知っていて、そしたらなんか最近「30になってはじめての……」「30代初の……」みたいなことをアピールしてきてて。いやー分かるよ、30になるとなんか色々感じるよなあ、30代オーバーのコンもあるしね、しみじみ、みたいに思ったんだけど、はっと気づいた。もしかしてわりと最近誕生日だった?

「そうですね」

 俺は明示的に祝ってないな?

「そうですね」


 それでまあ、詫びというか……人間関係の維持のための投資というか……俺は賢く人の気持ちが分かる人間なので、そういうことができる。おかげでジムは行けなかった。まあ雨降ってたんで行かなくて良かったなと思ったし言ったんだけど、「ジョギングが雨だから行けないならまだしも、屋根のあるジムなんだから、雨は理由にならないのでは?」と至極真っ当なことを言われ、これもまたデブと痩せの分水嶺だなと思った。ジムに行く道中ってのがあんだろ。わかんねーんだろーなー、痩せてる奴には。肉襦袢巻いて出直してこいや。


 体重は思ったよりは増えなかった。筋肉増えてることになってるが、これは単に体内に牛の筋肉などがあるからではなかろうか。騙されやがったな、タニタめ!

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