謎の発汗作用

 ホームズとかが、「君の靴には赤土がついている。今赤土があるのはどこそこしかないから、君がどこそこから来たのは明白だ」みたいなこと言うのに対して、いや、たまたま気まぐれとか近道とかで全然関係ない赤土踏んでくることもあるやろって思って書いたのが名探偵財田成香の事件簿で、最悪なことに解決編放置してもう2年になろうか。マジですいません。書きます。


 で、まあだからそういう断定というかね、そういうことには懐疑の目があった。でも、これはちょっと一理あるなっていうか、きちんとした「目」を持っていると、見えるものがあるなぁということが分かった。


 というのは、昨日帰宅途中に「排雪作業中」の旗が立っていて、そんで掻き出された雪山があった。これを見て俺は、今どっちの方向に排雪が進んでいて、その段階がどこまで進んでいるかが完璧に分かった。


 まず、旗が立っているのは基本道の端なので、たとえばT字の交点に旗が立っていた場合、Tの垂線方向に進んでいくことが確定する。で、雪山が掻き出されているということは、ロータリーが1回目の排雪を終え、バックホーで残った雪山を掻き出し、2回目のロータリーはまだ来てない状態だということがわかる。この状態でなんかアリバイがどうこうみたいな話で、「ちょうど排雪が終わった時間でした」みたいなことを言う奴がいたら、嘘ついてんのが一撃でわかる。終わってねえから。2週目まだ来るんだよ残念でしたー!


 的な感じで、やはしなすことによって学ぶlearning by doingというのはデューイが言う通りで大事というか、分かることが増えて面白いなぁと思うわけである。


 そんで今日、昨日の話で「初日で下準備も出来てないし、排雪所が一個閉まったから休憩多いはず」とした見込みは正しく、完璧に読みがあたって、中間待機もそこそこあったし、昼(深夜だが、慣例として長めの休憩を『昼』と呼ぶ)もあった。分かるようになってきたぜー!


 でね。ところがですよ。そんなわけで、仕事自体は多少走るが平均的には休み多目で楽だったわけ。それがさあ、いつもかかないのに汗だっくだく。髪ビショビショで、休憩後外に出ると震えるくらい寒い。でも少し動くとまた汗をかく。


 なんだろう。あったかいのかな。気温はマイナス4.1度なので、たしかにデタラメに寒いわけではないが、これあったかいって言いだしたらもうダメでしょ。ヒトとしてなにかが狂ってる。そこそこ寒いのよ。それは間違いない。


 あんま激烈には動いてない。気温もそこまで高くない。なのに今までかいてなかった汗をかく。


 まさかとは思うんですけどね。ブラックジンジャーの力とか、ありえますかね? だとしたら俺は完全に回心するんだけど、そんなことあるかなぁ。化学の力ってすげー! ってなる? なるかなぁ。わかんねえなあ。とりあえず帰ったら体重測ってみますね。それではまた。


 

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