豁然大悟とまでは言わないが、小悟くらいはしたと思う

 こんばんは。鶏肉とたまねぎのスープを食べながら失礼します。脂肪燃焼スープの脂肪燃焼要素が薄いものだと思ってください。じゃあただのスープだろ。一回脂肪燃焼スープを装うのやめろ。すいません。


 昨日ジムに行ったんだけど、あの、パンプアップって言うのかな。マウント斗羽が急にスクワットするやつ。あれ。

 あれの意味がはじめてわかって、意味って「効果」ってことではなくて、パンプアップという現象が存在することを理解して、意味のある言葉だったんだなぁ、とうことが分かったということなんだけど、とにかくそれでちょっと感動したというのが今日の本題である。逆に今まで結構行っててなぜわからなかったんだとは思ったけど、まあとにかく印象的な体験であった。


 マジで浮き上がるのよ。筋肉。

 普段二の腕はぷるぷる、ひょろひょろ、太ってんのに弱そうって最悪の状態なんだけど、そこにこう、ちゃんと凹凸ができる。明らかに太くなってる。筋肉が自己主張をしている。鏡みて、「ウソっ これがあたし…!?」ってなるの、根は良い子のギャルになんかの交換条件で化粧教えてもらうとか、美容院行くとか、カリスマアパレル店員にコーディネートしてもらうとか、あとはせいぜい僕と契約して魔法少女になるとか。そういうことがないと起こらないと思ってるでしょ。違うのよ。あんのよ。それがパンプアップよ。


 これさぁ、ナルシストには覿面ですよ。マジで。俺は結構ナルシストなので、じゃあなんで太るんだよって言うと太ってる自分まで愛してしまう最悪のタイプだからなんだけど、あーれはねえ、ちょっと恥ずかしい話だけど、しばらく眺めちゃったもんね。ここに筋肉あったんだって思った。あんのよ。浮き上がるのよ。ハーそういうことかー! って思った。

 

 まあとにかく上半身が終わっているんですよ。下半身はほら、体重支えているので、まあまあ負荷にも耐えられるんだけど、ショルダーなんとかってマシンとか、5 kg(マシン自体の負荷)でウヒーってなるくらいあがらなくてね。それで、あんまやりたくないんだけどちゃんと上半身をやろうと。


 それで、アームカールって言うんですかね、逆手でダンベル持って、手前に引き上げる、すごい普通のやつですよ。アレを風呂入る前に真剣にやってみようと思って、男性の平均って多分18 kgくらいなんだけど、10 kgでうぐぐぐあがらない両手を使わしてくれって感じになって、5 kgまで落とそうかなって思ったんだけどそこを意地で7 kgにして。8回3セット、ちょっと泣きながらやって。腕がじんじん重い。まあこれだなー、雪降る前に10 kg行けたらいいなーくらいに思って、そんで風呂入ってね。うおっ、なんだこの腕、これがアタシ!?


 まあパンプアップ自体が筋トレ的に効果があるかというと微妙なところらしく、原理としては一旦なんかこう、乳酸とかの関係で浸透圧がアレしたりして、虚血状態になったところに、血が流れ込むから膨らんで見えますと。一応加圧トレーニングとかは、強制的に筋肉周りを貧血状態にして、そこに血を送り込むテクなので、加圧が本当に効くならパンプアップするようにやるのがベストやで、って話になるが、まあ別にしたからどうということもなく、しないからどうということでもないらしい。だから筋トレの効果としては、まあなんとも言えんな、ないよりはいいかという感じで、ボディビル大会とかね、そういうときに筋肉を「キレ」さすのに使うのがメインという感じのようなので、別になんかすごい成果があったというわけではない。ないんだけどさ。これデブの風上にもおけないこといいますけど、ちょっと分かっちゃいましたよね……き……筋トレの……楽しさ……。はずかし。赤面しちゃう。


 こういうのを回心と言い、宗教的体験だったなあと思うんだけど、まあこういう信仰、体壊すほどでなければ別に悪いものではないと思うので、とりあえず妄信していこうと思う。


 2018年10月12日 08時06分の測定結果

体重:90.20kg

体脂肪率:27.50%

筋肉量:62.00kg

体内年齢:40歳


 体重はぶっちゃけ増えてる。ところが体内年齢は減っている。筋肉量も増えている。素直かよ。今日も行くわ。他のところもパンプアップする最適水準を見つけたいなあ。ただ腹筋とかは(内臓)脂肪の層が厚すぎるので見えないのよね。どこだ……どこを鍛えれば見えるんだ俺の筋肉……どこにいるんだ……

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