もし俺が大富豪ならば

「ここは?」

 ふと気づくと溶岩に囲まれた、なんか火山っていうか、火山ってこうなの? とにかく、いわゆる「熱いエリア」に自分がいることに気づく。

 あたりを見渡しながらゆっくり歩いていると、ふらふらと飛んできた発光体が体にまとわりついてくる。

「ああ、あなたニンゲンね? お願い、アタシを助けて!」

「はあ?」

 急展開だな、と思いながら、発光体が飛んできた方向に目をやると、禍々しい巨大な何かがいる。それはゆっくりとこちらに近づいてくる。

「そのまさかってやつですか」

「……話が早くて助かるよ! アイツはそんなにスピードはないけど、とにかくしつっこいの。で、アタシ何しろ小さくて可憐じゃない? 動ける絶対量が足りないのよ。ってわけで、あなたくらいのサイズだったら大丈夫! そう簡単には捕まらないわ! さあ、出口はあっちよ!」

 よくわからないが、捕まったら良くないことが起こりそうだ。止むを得ず走り出す。熱い。汗をかく。

 途中坂道とかもあるが、一定速度を保たないと、後ろから「アレ」が迫ってくる。急に小噴火が起こったようで、後ろから迫るマグマから逃げ出さなくてはいけないこともあった。どうしても心拍数が上がって体調に危険が迫るときは、発光体が時の流れを緩やかにする魔法だか技法だかを行使して、体調が整うまで危機を遠ざけてくれるという1幕もあった。

 崩れ落ちる石橋が、崩れ落ちるよりも早く駆け抜けると、「アレ」が溶岩の谷底に落ちていくのが見える。さすがにその中で生存するのは難しいようだ。良かったなぁ。


 火山地帯を抜け、緩やかに歩く。呼吸と心拍を整えつつ、発光体から話を聞く。どうも、ああいう「アレ」は、魔王の封印とともに影を潜めていたらしいのだが、最近では良く湧いてくるようになった。この世界に、あるいは魔王の封印に、何かが起こっているのかもしれない。冒険の予感がする。


 


 的な。的な30分のプログラムが欲しい。結構通ってるけど、筋トレもランニングも面白かぁない。筋トレはまだ「筋肥大」コースだと、めちゃしんどいの8回とかでいいから短時間でできるが、ランニングは時間が大事。で長時間できるかどうかはその日のTVプログラムにかなり依存して、ニュースとかドラマしかやってない時間帯だと、正直すぐつまんなくなって、そんでイヤイヤ、でもまあ有酸素運動だしなーーとか言いながらやるハメになる。


 何度か書いた気もするが、やっぱちょっとログインボーナスとかね、ゲームの方法論をそろそろ取り込んでもいいと思うのよ。現実もジムも。


 「本当に走る」ことによって目的達成するゲームはなんぼでもあるでしょ。まあ例えば、今書いたみたいになんかから逃げるとか。あとは素材集めを制限時間内にやらなきゃいけなくて、走り終わるとクールダウン中にシレン城が作れるとかさ。単にレースもありえるし。それこそ荒野行動とかもできる。


 何もVRゴーグルとかつけたいとは言ってなくて、そら没入できりゃあその方がいいが、ゲームに連動してスピード・傾斜が変わるか、こっちのスピードによってゲーム進捗が変わる、まあそのどっちかで、なんかストーリー性と報酬がちゃんとあるやつ、そういうの、絶対作れると思うので、なぜ無いのかというと、アスリートはやんないんでしょうね。やんないってか、やるまでもないっていうか。


 さらに、ジム経営って多分、登録した人がジムに来なきゃ来ないだけ得するように出来てると思うので、ってことは、面白いゲームなんて作ろうもんなら、今まで来なかった非アスリートが来てしまって損するわけで、だから開発も進まないとか、そういうことなのかなぁ。や、ほんと作れないことはないと思うし、企画も絶対あがってると思うんだけど、需要がないと判断されてんのかなぁ。バブル時代とかだったら違ったのかなあ。まあだから、俺が大富豪だったら自分用に発注すんのになと思った次第である。


 2018年10月09日 05時36分の測定結果


体重:88.30kg

体脂肪率:27.80%

筋肉量:60.50kg

体内年齢:41歳


2018年10月10日 08時16分の測定結果

体重:89.10kg

体脂肪率:28.20%

筋肉量:60.70kg

体内年齢:41歳


 なんかこうパッとしないので書くことがない。たぶん食生活も改善していかねばならないのだろうけども、手が回らない。魚はなんとか食べたいと思っている。

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